
結論:VoLTEは「4G(LTE)の回線で音声通話をする仕組み」です。3Gが各社で終わった今、VoLTEに対応していないスマホは、電波が立っていても普通の電話がかけられない場合があります。
スマホの設定画面で「VoLTE」という文字を見かけたことはありますか? なんとなくオンのまま使っている方が多い項目ですが、実はいま「電話がつながるかどうか」を左右する、かなり大事なスイッチです。この記事は、中古スマホや海外版のSIMフリー端末を使っている方、格安SIMや楽天モバイルへの乗り換えを考えている方に向けて、VoLTEの中身と、使えないと具体的に何が起きるのかを整理します。個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
VoLTEは「通話もデータ通信として運ぶ」仕組み
VoLTEは「Voice over LTE」の略です。もともと携帯電話の通話は、3G(第3世代)の回線で「回線交換」という方式を使っていました。通話のあいだ、1本の回線をその通話だけのために確保しておくやり方です。一方、4G(LTE)はもともとデータ通信専用の規格として作られたため、最初の頃は「ネットは4G、電話をかけるときだけ3Gに切り替える」という二本立てで動いていました。
これを、音声そのものもデータ(パケット)として4Gで運んでしまおうというのがVoLTEです。裏側ではIMS(IP Multimedia Subsystem)という通信事業者の設備が通話を制御しています。メリットはおもに3つあります。1つ目は音質で、3Gの通話がおよそ300〜3,400Hzの狭い帯域だったのに対し、VoLTEで使われるAMR-WBというコーデックは50〜7,000Hz程度まで扱えるため、声がこもりにくくなります。さらに対応端末どうしならEVSという新しいコーデックで、もっと広い帯域を使える場合もあります。2つ目は発信してから呼び出しが始まるまでが短くなりやすいこと。3つ目は、通話中も4Gのままなので、電話しながら地図を見たりメッセージを送ったりしても通信速度が落ちにくいことです。

ちなみに、5Gでの通話も現状は多くの場合VoLTE(4G)側で処理されています。5G専用の通話方式「VoNR」も始まっていますが、対応端末やエリアはまだ限られているので、当面は「通話=VoLTE」と考えて大きくは外れません。
これを楽天モバイルに当てはめると、楽天モバイルは自社回線として3Gを持たず、4Gと5Gだけで運用しています。つまり標準の電話アプリで通話するにはVoLTE対応が前提で、あわせて「自宅や職場の電波がどうか」も確かめておきたいところです。楽天モバイルの電波の実際と、つながりにくいときの確かめ方は、こちらの記事に整理しています。

VoLTEが使えないと何が困るのか
以前なら、VoLTEが使えなくても3Gに切り替わって通話できていました。ところが国内の3Gは順番に終了しています。auは2022年3月31日、ソフトバンクは2024年4月に3Gを停止し、ドコモのFOMAも2026年3月31日で終了しました。いまは「VoLTEが使えない=逃げ道がない」状態です。具体的には次のようなことが起こり得ます。
- 電波表示は4Gや5Gで立っているのに、電話アプリから発信すると「圏外」や即切断になる
- 着信がまったく鳴らない、または相手側では呼び出し中なのに自分の端末には届かない
- 110番・119番・118番などの緊急通報も、普通の電話と同じ仕組みなのでかけられない
- SMS(ショートメッセージ)の送受信が不安定になり、認証コードが届かないことがある
- モバイルデータ通信とアプリだけは問題なく動くため、通話できないことに気づくのが遅れる
- 通話が成立しても音声が途切れたり、片方の声だけ聞こえないといった不具合が出る
VoLTEが使えるか確かめる手順
確認は5分ほどで終わります。用意するものはスマホ本体と、契約している通信事業者の「動作確認端末一覧」のページの2点だけです。
- 通信事業者の公式サイトで、自分の機種(型番まで)が動作確認済みで、VoLTE欄に〇が付いているかを見る。海外版は日本版と型番が違うことが多いので要注意
- iPhoneなら「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「音声通話とデータ」を開き、VoLTEがオンになっているか確認する
- Androidなら「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」などからVoLTE(または4G通話・拡張4G LTEモード)の項目をオンにする。機種によって名前と場所が違う
- OSと「キャリア設定」を最新版に更新する。VoLTEの設定情報はアップデートで配信されることがある
- 実際に家族や友人へ発信し、30秒ほど通話して音声が両方向に聞こえるか試す
- 不安なら、117(時報)のような有料案内ではなく、知人への発信で確かめると通話料の心配も少なくて済む

ここがポイントです。「データ通信ができる=通話もできる」とは限りません。乗り換え直後や機種変更直後は、ネットが使えた時点で安心せず、必ず一度は電話の発信と着信の両方を試してくださいね。
ここに注意⚠️
- VoLTE非対応の端末では緊急通報ができない可能性がある。子どもや高齢の家族に古い端末を渡すときは特に確認を
- 同じ機種でも、通信事業者ごとにVoLTEが使えるかどうかが違う。ドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルはそれぞれ別の設定情報を使っているため、「前の会社で通話できた」は判断材料にならない
- 海外版のSIMフリー端末や並行輸入品は、日本の事業者向けVoLTE設定が入っていないことがある
- 楽天モバイルのRakuten Linkはデータ通信で通話するアプリなので、標準の電話アプリでの通話(VoLTE)とは仕組みが別。片方が使えるからといって、もう片方も使えるとは限らない

注意点をまとめると、「動作確認一覧を型番で見る」「設定でオンを確認」「実際に発信・着信を試す」の3つです。この3段階を踏めば、VoLTEがらみのトラブルはかなり防げます。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
手持ちのスマホがVoLTEに対応していると確認できて、楽天モバイルへの乗り換えを考え始めた方が次に迷いやすいのが申込ルートです。楽天モバイルには「従業員紹介」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」といった入口があり、それぞれ還元の内容と適用条件が違います。さらに、2回線目の追加や、過去に契約していた方の再契約だと、どのルートが合うかの答えが変わる場合もあります。条件の違いは下の解説記事で比較しているので、申し込む前に一度目を通しておくと迷いにくいと思います。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
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次回は、VoLTEとよく混同される「Wi-Fi通話(VoWiFi)」について、どんな場面で役立つのかを整理する予定です。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると次の記事の優先度に反映できます。
