
結論:通話はできるのにデータだけ動かない——この症状の切り分けは、APNに「rakuten.jp」が入っているかを見るのが最短です。ただ、APNをいじる前にやっておくことが6つあります。順番にいきましょう。
アンテナは4本立っている。電話もかかる。SMSも届く。なのにブラウザは読み込み中のまま、LINEのメッセージも送信できない——あなたのスマホ、いまこの状態になっていませんか?
この記事は、楽天モバイルで「データ通信だけ繋がらない」状態になったときに、手元の端末だけで原因を絞り込みたい方向けの手順書です。準備するものは端末1台・SIMが入っていること・設定値を控えるメモの3点だけ、所要時間はだいたい5分ほど。読み終わるころには、原因が①APN設定 ②回線・エリア側 ③端末の別の設定 のどれなのか、そこまで絞り込めるようになります。
まめ研究員がいつもおすすめしているのは「一度に1つずつ触る」こと。あちこち同時に変えると、直ったときに何が効いたのか分からなくなって、次に同じ症状が出たときにまた最初からになるんですね。なお、個別に質問できる窓口を記事の最後に載せています。
アンテナが立っているのにデータが通らない、その仕組み
スマホが携帯回線を使うとき、実は2つの段階を踏んでいます。1段階目が基地局に「ここにいます」と登録する在圏の処理で、これが通れば音声通話とSMSは動きます。2段階目がデータ用の通り道を開く処理で、そこで端末がネットワークに渡す宛先ラベルがAPN(Access Point Name)です。
つまりAPNが空欄だったり、他社時代の値が残っていたりすると、1段階目だけ成功して2段階目で止まります。電波表示は4本のまま、データだけ0。これが「データ通信だけ繋がらない」の中身です。
楽天モバイルの場合、公式サイトのAPN設定ページで案内されている値はrakuten.jp。iPhoneは基本的にキャリア設定アップデートで自動的に入るため、手動でAPNを追加する画面自体がありません。一方でAndroidは端末やメーカーによって、SIMを挿しただけでは候補が出てこないことがあります。ここが機種差の出るところです。

アンテナ4本=データが通る、ではないんですね。電波は届いているのに、データ用の出入口が開いていない。この2つを分けて考えると、原因の見当がぐっと付けやすくなります。
APNを触る前に:5分でできる切り分け6ステップ
- 機内モードを30秒オンにしてからオフ。基地局への再登録がかかるので、一時的な掴み損ねならここで復旧します
- Wi-Fiを完全にオフにする。Wi-Fi経由で通信できてしまっていると、モバイルデータが止まっていることに気づけません
- 設定 → ネットワークとインターネット → SIM(モバイルネットワーク)で、「モバイルデータ」がオンかを確認。オフになっていただけ、というケースはよく聞きます
- 同じ画面で「データ警告と制限(データ使用量の上限)」を確認。上限に達して自動停止していると、症状はAPN不良とほとんど見分けがつきません
- デュアルSIM運用なら「モバイルデータに使用するSIM」の指定を確認。楽天モバイル側ではなく、もう片方のSIMを向いていることがあります
- 端末を再起動する。ここまでで直らなければ、いよいよAPN設定を見にいきます
楽天モバイルのAPN設定値と、Androidでの入力手順
- 入る場所:設定 → ネットワークとインターネット → SIM/モバイルネットワーク → アクセスポイント名(APN)→ 右上の「+」で新規追加
- 名前:任意。「Rakuten」など、自分が分かる表記で問題ありません
- APN:rakuten.jp(半角小文字。全角入力や末尾のスペース混入に注意)
- ユーザー名:rm / パスワード:rm(空欄のままにしない)
- 認証タイプ:PAP または CHAP。機種によっては「PAPまたはCHAP」という一つの選択肢になっています
- APNプロトコル/APNローミングプロトコル:IPv4/IPv6
- MCC:440 / MNC:11(自動で入っていれば触らなくて大丈夫です)
- APNタイプ:default,supl,dun / テザリングを使うなら dun を含めておくと安全側です
- 保存したあと、APN一覧に戻って作成したAPNのラジオボタンを選択する。ここまでやって有効化されます

つまずきで多いのは3つ。ユーザー名とパスワードの「rm」を空欄のまま保存、APNを全角で入力、そして保存しただけで選択していない、です。ちなみに設定を変えたあとは、機内モードをオン・オフ一往復させると反映が早いですよ。
ここに注意⚠️
- iPhoneにはAPNを手動で追加する画面がありません。APN欄が見当たらない場合は、iOSを最新に更新したうえで 設定 → 一般 → 情報 を開き、キャリア設定アップデートの案内が出るかを確認する、という順番になります
- 他社時代の構成プロファイルが残っていると干渉することがあります。iPhoneなら 設定 → 一般 → VPNとデバイス管理 に、見覚えのないプロファイルがないか確認してみてください
- 既存のAPNを削除する前に、スクリーンショットで控えておいてください。元に戻したくなったときに再入力できます
- 楽天回線とパートナー回線(ローミング)では掴み方が違います。データローミングをオフにしていると、パートナーエリアでデータだけ止まることがあります
- SIMの抜き差しは電源を切ってから。eSIMの場合は抜き差しの代わりに、my 楽天モバイルからの再発行が選択肢になります

ここまで試して直らないときは、端末側ではなく回線・エリア側を疑う番です。障害情報の確かめ方は別記事にまとめてあります。ここまでで役に立ったと感じたら、拍手👏を1回もらえると励みになります。
💡 3つの申込ルート、どれが一番お得か
ここからは、これから申し込む方向けの話を少しだけ。楽天モバイルの申込ルートには、大きく分けて「従業員紹介プログラム」「三木谷キャンペーン」「通常の紹介キャンペーン」の3つがあり、還元額も適用条件も同じではありません。
やっかいなのは、2回線目の追加なのか、過去に契約したことがある方の再契約なのかで、どのルートが有利かの答えが変わる点です。ここを確認しないまま申し込んで、あとから「別のルートのほうが条件に合っていた」と気づく——これはよく聞く型です。3つのルートの違いと、どの条件のときにどれを選ぶかは、下記の解説記事に整理してあります。申込前に一度目を通しておくと、判断が早くなるはずです。

申込前の個別の疑問は、プロフィール記載のLINEでも受け付けています。
📱 動画でも解説しています
文字だと伝わりにくい設定画面の操作は、動いている画面を見たほうが早いこともあります。回線まわりの解説はこちらでも発信しています。
https://www.youtube.com/@RakuMobaResearch
https://www.tiktok.com/@rakumoba_lab
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次回は「開通直後に電波を掴まないときのチェック順」を予定しています。トラブル系はシリーズで並べていくつもりです。この記事が参考になったら、拍手👏で教えてもらえると、次の記事の優先度に反映できます。
