第1章:仮説思考と生成AI
ミトマは本業でメーカーの開発部に所属し、課題解決を担当しています。
これまで数々の修羅場を乗り越え、その過程で多くのノウハウを蓄積してきました。そして、エンジニア人生の終盤を迎えた今、その知識や経験を次世代に伝えるための研修講師という役割も担っています。
その研修の中でも特に効果的であると評価されているのが、『仮説思考』という手法です。ミトマ流のオリジナル『仮説思考』は、以下の4つのプロセスで構成されています。
Why?—何がしたいのか、目的を明確にする。
How?—その目的に到達するために、どのようなアプローチを取るのかを決める。What?—そのアプローチを実行するために、具体的に何をするのか(手段)を決める。ReTry—一発でうまくいくわけがないので、結果が思わしくない場合は再度“Why”に戻り、修正する。
この手法は、サイモン・シネック氏が提唱した“ゴールデンサークル”(Why? How? What?の順序で考えるプロセス)を、仮説思考の形に落とし込んだものです。その中でも特に重要なのがWhyとReTryの部分です。