はじめに:かつての私と同じように苦しむあなたへ
はじめまして。
突然ですが、今この文章を読んでくれているあなたは、もしかしたら、こんな風に感じていませんか?
「どうして私ばっかり、こんなに辛い思いをしなきゃいけないの…?」
「あんなに信じていたのに、どうして裏切られなきゃいけなかったんだろう…」
「もう誰も信じられない。恋愛なんて、もうこりごりだ…」
もし、少しでも心がチクっと痛んだなら。
この先を、もう少しだけ読み進めてみてほしいんです。
なぜなら、今あげた言葉はすべて、ほんの数年前まで私が毎日、来る日も来る日も、自分自身に問いかけ続けていた言葉だから。
これは、そんな過去の私…そして、今まさに苦しみの渦中にいる「あなた」のために書いた物語です。
正直に言うと、これからお話しする私の過去は、決して綺麗なものではありません。むしろ、泥まみれで、無様で、目を覆いたくなるような経験ばかりです。
8年間、人生のすべてを捧げた人からの婚約破棄。
心と体がバラバラになってしまった、うつ病との闘い。
自分を見失い、愛を信じられなくなって、100人以上の男性と関係を持った夜。
思い出すだけで、今でも胸が張り裂けそうになります。
でも、そんなズタボロの経験があったからこそ、私は気づくことができたんです。
本当の幸せは、誰かに与えてもらうものじゃない。自分自身の力で、ちゃんと掴み取れるんだってことに。
この記事は、小手先の恋愛テクニックを教えるものではありません。
私が絶望のどん底から這い上がり、過去の痛みを「強み」に変え、心から信頼できるパートナーと穏やかな毎日を手に入れるまでの、リアルな軌跡を詰め込んだものです。
だから、もしあなたが今、暗くて長いトンネルの中でたった一人、出口が見えずに立ち尽くしているのなら。
この物語が、あなたの足元を照らす小さな灯りになることを、心から願っています。
大丈夫。あなたは、決して一人じゃないですよ。
第1章:天国から地獄へ。結婚式1ヶ月前に告げられた、8年間の裏切り
1-1:『純粋』を笑われるなんて、思ってもみなかった
正直に言うと、私、昔から恋愛に関してはめちゃくちゃ不器用だったんです。学生時代は本当に奥手で、好きな人ができても遠くから見ているだけ。一途って言えば聞こえはいいけど、要するに臆病だったんですよね。だから、恋愛経験なんてほとんどないまま大学生になりました。
そんな私が、人生で初めて本気になったのが、彼でした。
サークルの先輩だった彼は、いつも穏やかで、私の拙い話をうんうんと優しく聞いてくれる人。彼といる時間は、まるで陽だまりの中にいるみたいに心地よかったんです。そんな彼と付き合うことになった時、私は本気で「運命の人だ」って思いました。
そこからの8年間は、本当に私のすべてでした。
私が先に卒業して社会人になり、彼が大学院に進んだことで、最後の2〜3年は遠距離恋愛になったんです。正直、寂しくなかったと言えば嘘になります。でも、私たちは毎日欠かさず連絡を取り合っていたし、「仕事が落ち着いたら、こっちで一緒に暮らそう」という彼の言葉が、私のお守りでした。
彼の住む知らない土地へ引っ越すこと。友達もいない場所での新しい生活。
心のどこかにあったそんな不安も、彼には正直に打ち明けていました。「大丈夫だよ、俺がいるから」彼はいつも、そう言って私を安心させてくれたんです。だから、私は信じていました。物理的な距離なんて、私たちの心の繋がりには関係ないんだって。
そして、彼が就職して1年が経った頃。
記念日に彼に会いに行った私を待っていたのは、小さな箱と、「結婚してください」という言葉でした。涙が溢れて、何度も何度も頷いたのを覚えています。
そこからは、本当に夢のような毎日でした。
遠距離のまま、電話やオンラインで式の準備を進めて。彼のご両親も「遠いところから来てくれるのね、ありがとう」と優しく迎えてくれました。
この幸せが、永遠に続くと信じていました。
まさか、私が彼にだけ打ち明けた「弱さ」が、私を地獄に突き落す引き金になるなんて。
そして、私の「純粋さ」が、笑いものになる日が来るなんて、この時は想像すらしていなかったんです。
1-2:鈍器で殴られた夜。一枚の写真がすべてを壊した
その夜のことは、今でも鮮明に覚えています。
遠距離恋愛中の、なんてことのない平日でした。仕事から帰ってきて、いつものように彼と「おやすみ」のメッセージを送り合い、ベッドに入ったんです。
真夜中、枕元に置いていた私のスマホが、メッセージの受信を告げて静かに光りました。
こんな時間に誰だろう? 彼かな?
寝ぼけ眼で画面をタップした私の目に飛び込んできたのは、信じられないものでした。
送信元は、彼の名前。
でも、そこに表示されていたのは、見知らぬ天井と、ベッドの中で裸で眠る彼の寝顔、そして、その隣にぴったりと寄り添う知らない女性の顔でした。
一瞬、息が止まりました。
頭が真っ白になって、心臓がドクンドクンと耳元で鳴り響く。何が起きているのか、全く理解できませんでした。
混乱する私に追い打ちをかけるように、すぐにもう一通、メッセージが届きました。
同じく、彼のアカウントからです。
『こちらに来るの嫌がっているそうですね。だったら譲ってください。』
その文章を読んだ瞬間、頭を鈍器で殴られたような、とてつもない衝撃が走りました。
「こちらに来るのが不安」。それは、私が彼にだけ、信頼して打ち明けた私の弱音だったから。なんで、この人がそれを知っているの? このメッセージを送ってきたのは、彼じゃない。彼の隣で眠る、この女の人だ。
パニックでした。
一人きりの暗い部屋で、私はスマホを握りしめたまま動けませんでした。
遠く離れた街で、今まさに、私の婚約者は知らない女の腕の中で眠っている。そしてその女は、彼のスマホを勝手に使い、私を嘲笑っている。
気持ち悪い。怖い。信じたくない。
そんな感情に支配されて、私は無我夢中でその写真とメッセージを削除してしまいました。この世から消し去ってしまえば、この悪夢もなかったことになるんじゃないかって、本気で思ったんです。
…もちろん、そんなことはありませんでした。
翌朝、電話越しに彼を問い詰めると、彼は泣きながらすべてを白状しました。
そして話は、結納まで済ませていた両家の問題へ。後日、重苦しい雰囲気の中、私の両親も交え、双方の両親と私たち、6人での話し合いの場が設けられました。
私は、すべてを正直に話しました。夜中に彼のスマホから送られてきた写真のこと、そこに添えられていたメッセージのこと。
すると、彼のお母さんから、氷のように冷たい声が返ってきたんです。
「そのメール、残っているの? 残っていないんでしょ? あなた、注目されたくて嘘をついてるんじゃないの?」
嘘…?
全身の血の気が引いていくのが分かりました。
私が、こんな地獄の苦しみの中で、嘘なんかつくはずがない。
でも、証拠は、パニックになった私がこの手で消してしまった。言葉に詰まる私を見て、彼のお母さんはさらに畳み掛けてきます。
「うちの息子がこんなことをしたのは、あなたにも原因があるんじゃないの?」
「遠距離で寂しい思いをさせていたんでしょう?」
隣に座る彼は、ただ俯いて、しくしくと肩を震わせて泣いているだけ。
違う。そんなんじゃない。俺が全部悪かったんだ。
その一言さえ言ってくれれば、私はまだ、戦えたかもしれない。
でも彼は、私を庇うことも、自分の両親に反論することもなく、ただただ泣いていました。
その時でした。
それまで黙って話を聞いていた私の父が、静かに、でも強い口調で言ったんです。
「もういいだろう。みゆ、お前はもうここにいなくていい。席を外しなさい」
理不尽な言葉のナイフで、娘がズタズタに切り裂かれていくのを、もう見ていられなかったんだと思います。
父の言葉に促され、私は逃げるようにその部屋を出ました。
まるで、罪人のように。私がすべて悪いのだと、そう言われているようで、悔しくて、情けなくて、涙が止まりませんでした。
ドアの向こうからは、まだ何かを言い争う声がくぐもって聞こえてきます。
でも、もうどうでもよかった。
私を守ってくれるはずだった人は、最後まで私を守ってくれなかった。
8年間積み上げてきた信頼、愛情、未来への希望。そのすべてが、完全に終わった瞬間でした。
結婚式の、ちょうど1ヶ月前のことでした。
第2章:心が壊れた日々と、100人斬りの私
2-1:20kg痩せた私と、「うつ病」の診断書
あの地獄のような話し合いの部屋を飛び出した後、どうやって家に帰ったのか、正直あまり覚えていないんです。ただ、部屋のドアを閉めた瞬間に、全身の力が抜けてその場に崩れ落ちたことだけは、はっきりと覚えています。
そこからの日々は、まさに「生き地獄」でした。
まず私を待っていたのは、膨大な量の「後処理」でした。結婚式場へのキャンセル連絡、招待状を送ってしまった友人や会社関係者へのお詫びの連絡…。その一つひとつが、心をえぐるような作業でした。
特に辛かったのが、友人たちへの報告です。
本当に私のことを心配してくれる親友たちは、ただ黙って話を聞いて、一緒に泣いてくれました。その存在は、暗闇の中の一筋の光のように、本当にありがたかったです。
でも、中には信じられないような反応をする人もいたんですよね…。
心配そうな顔で近づいてきて、囁くようにこう言うんです。
「え、なんで? もしかして、どっちかの浮気…?」
その言葉には、私を気遣う気持ちなんて一切感じられませんでした。そこにあったのは、ただのゴシップに対する好奇心。「かわいそう」という顔の裏で、「面白いネタが聞けそう」と目が輝いているのが、透けて見えるようでした。
「ごめん、今は話したくないんだ」
そう言って作り笑いを浮かべるのが、精一杯。電話を切った後、悔しさと情けなさで、一人嗚咽しました。
ああ、そうか。
信じていた彼だけじゃない。友達だと思っていた人たちの中にも、平気で人の不幸を娯楽にする人がいるんだ。
この世界には、私の味方なんて、ほんのひと握りしかいないんだな…。
そんな出来事が、私の心をさらに固く閉ざさせていきました。人間不信が、日に日に膨れ上がっていくのが自分でも分かりました。
夜は、全く眠れないんです。目を閉じると、あの日の光景…泣いているだけの彼、私を嘘つき呼ばわりした彼のお母さんの顔、そして、何も言えなかった自分の姿が、繰り返しフラッシュバックして。朝方になって、ようやくウトウトし始めても、悪夢にうなされてすぐに目が覚めてしまう。そんな毎日でした。
食事も、全く喉を通りませんでした。
食べ物の匂いを嗅ぐだけで吐き気がして、無理やり口に入れても味がしない。気づけば、大好きだったチョコレートも、見るのも嫌になっていました。鏡に映る自分は、日に日に頬がこけ、目の下のクマは濃くなる一方。体重計に乗ったら、あっという間に20kgも落ちていました。
「このままじゃ、私、本当に死んじゃうかもしれない」
本気でそう思いました。
でも、誰にも相談できなかったんです。両親にはもうこれ以上心配をかけたくなかったし、友達に話したところで、この地獄のような苦しみを完全に理解してもらえるはずがない、って心を閉ざしてしまっていて。
そんな時、ふとインターネットで見つけた「心の病気 セルフチェック」という文字。
いくつかの質問に答えていくと、画面には「うつ病の可能性が非常に高いです。専門医の受診をお勧めします」という無機質な文字が表示されました。
「まさか、私が?」
そう思いました。でも、もう限界だったんです。藁にもすがる思いで、私は近所の心療内科のドアを叩きました。
優しい表情をしたお医者さんに、途切れ途切れになりながらも、今までのことをすべて話しました。話しているうちに、自分でも気づかないうちに涙がボロボロと溢れてきて、止まらなくなって。
ひとしきり私の話を聞いた先生は、静かにこう言いました。
「よく、ここまで一人で頑張りましたね。うつ病です。今日から、ゆっくり休みましょう」
その言葉を聞いた瞬間、なんだかホッとしたんです。
ああ、そうか。私が弱かったんじゃない。心が、病気になっていただけなんだ。ちゃんと、理由があったんだって。
それが、私の長い長い、うつ病との闘いの始まりでした。
2-2:もう誰も愛さない。愛なんて信じない。
うつ病の治療を始めて、薬を飲み、カウンセリングに通う日々。
少しずつ、本当に少しずつですが、眠れるようになり、ご飯も食べられるようになっていきました。ほんの少しだけ、気力が湧いてきた頃、ふとこんなことを思ったんです。
「また、恋愛がしたいな」
でも、その気持ちと同時に、真っ黒な感情が私を支配するんですよね。
「どうせまた裏切られる」
「男なんて、みんな結局は同じ」
「あんなに信じたって、無駄だったじゃない」
もう、二度とあんな思いはしたくない。
人を信じて、すべてを捧げて、その結果ズタズタにされるなんて、もう絶対に嫌だ。
そう思った瞬間、私の中で何かがプツンと切れました。
「そっか。じゃあ、最初から信じなければいいんだ」
「本気にならなければ、傷つくこともないんだ」
そう考えたら、なんだか急に楽になったんですよね。
そして、その日から、私の真逆の人生が始まりました。
それまでの奥手で一途だった私が嘘のように、私はマッチングアプリに登録し、来る日も来る日も違う男性と会うようになったんです。合コンに誘われれば必ず顔を出し、バーで声をかけられれば、誰にでもついていきました。
目的は、ただ一つ。
「愛なんて信じない」という自分の考えが正しいことを証明するため。そして、男性に裏切られて傷ついた心を、他の男性で埋めるため。今思えば、完全に自暴自棄ですよね。
でも、当時はそれが、自分を守るための唯一の「鎧」だったんです。
相手に「好きだ」と言われても、「どうせ体だけでしょ?」と心の中で冷笑し、関係が深くなりそうになると、私から連絡を絶つ。そうやって、自分が傷つく前に、先手を打って関係を壊していく。
そんなことを繰り返しているうちに、気づけば関係を持った男性の数は、100人を超えていました。
周りの友達から見たら、私はきっと、婚約破棄のショックから立ち直って、恋愛を謳歌しているように見えたかもしれません。
でも、本当は違いました。
心は、全く満たされないんです。
むしろ、知らない誰かの腕の中で朝を迎えるたびに、言いようのない虚しさと自己嫌悪が、津波のように押し寄せてくる。
「私、何やってるんだろう…」
たくさんの男性と体を重ねることで、自分の価値を確かめようとしていた。
でも、やればやるほど、自分の価値がどんどんすり減っていくような感覚。
愛を信じない、と決めたはずなのに、心の奥底では、誰かに心から愛されたいと叫んでいる。
そう。私はただ、寂しかった。
どうしようもなく、孤独だったんです。
この行動が、自分をさらに深い沼の底へと引きずり込んでいることに、この時の私は、まだ気づいていませんでした。
第3章:虚しさの果てに見つけた、本当の『幸せ』への入り口
3-1:「私、何やってるんだろう…」ベッドの上で流した涙
相変わらず、私は男性と刹那的な関係を繰り返していました。
アプリで知り合った人、バーで声をかけてきた人…。相手の名前すら、もう覚えていない人もたくさんいます。
その日も、私は見知らぬ誰かの腕の中で目を覚ましました。
隣では、知らない男の人が気持ちよさそうに寝息を立てている。窓から差し込む朝日が、やけに眩しくて、目を細めました。
いつもと同じ朝。
いつもと同じ、空っぽな朝。
シャワーを浴びて、彼の部屋をこっそり抜け出す。駅までの道を一人で歩きながら、私はいつも通りの日常に戻る。
…はずでした。その日までは。
電車に乗り、吊り革に掴まりながら、ふと窓に映る自分に目をやったんです。
そこにいたのは、寝不足で目の下にクマをつくり、安物のファンデーションが浮いた、ひどく疲れた顔の女でした。
その瞬間、突然、堰を切ったように涙が溢れてきたんです。
自分でも、なんで泣いているのか分かりませんでした。でも、涙はボロボロと、後から後から溢れてきて、止めることができませんでした。
周りの乗客が、訝しげな顔で私を見ています。
「まずい」と思って、必死に涙を拭うけれど、全く追いつかない。私は次の駅で、慌てて電車を飛び降りました。
ホームのベンチに座り込み、声を殺して泣きました。
なんで、私、泣いてるんだろう。
「どうせ裏切られるなら、最初から本気にならなきゃいい」
そうやって、賢く立ち回っているつもりだった。
たくさんの男性に求められることで、婚約破棄で失った自信を、取り戻せると思っていた。
でも、本当は?
本当は、ただ寂しかっただけじゃないか。
誰でもいいから、隣にいてほしかっただけじゃないか。
そうやって自分を安売りして、一体何が残った?
心に残ったのは、虚しさと自己嫌悪だけ。
肌を重ねれば重ねるほど、孤独は深まっていくばかり。
たくさんの人に求められても、私の心は誰にも触れられていない。
「私、本当は何がしたいんだろう…」
「私、こんな人生を送りたかったんだっけ…?」
その問いが、グルグルと頭の中を駆け巡りました。
8年間、一人の人を愛し続けた純粋な私。
結婚を目前に、地獄に突き落とされた私。
心を病んで、自分を見失った私。
そして今、見知らぬ誰かとの関係の後に、駅のホームで一人、泣いている私。
全部、紛れもない私自身でした。
もう、見て見ぬふりをするのは、限界でした。
自分を偽り、自分を傷つけ続ける生き方は、もう、終わりにしなきゃいけない。
そう、心の底から思ったんです。
3-2:本当の敵は、『過去』でも『男』でもなく、『私自身』だった
その日を境に、私はパタリと、男性と遊ぶのをやめました。
マッチングアプリはすべて退会し、夜に出歩くことも一切やめたんです。
最初は、怖かったです。
夜になると、またあのどうしようもない孤独感が襲ってくるんじゃないか。寂しさに負けて、また誰かを求めてしまうんじゃないかって。
でも、私は逃げないと決めました。
今度こそ、ちゃんと自分自身と向き合おう、と。
今まで、私は全部、人のせいにして生きてきたんですよね。
私がこんなに辛いのは、私を裏切った彼のせい。
私を嘘つき呼ばわりした、彼のご両親のせい。
私をゴシップのネタにした、心ない友人たちのせい。
そして、世の中の男たちが、信じるに値しないせいだ、って。
もちろん、彼らが私を傷つけたのは事実です。それは、決して許されることではありません。
でも、うつ病から少し回復した後に、自ら刹那的な関係を選び、自分を安売りし、心をすり減らしてきたのは、他の誰でもない、「私自身」だったんです。
本当の敵は、過去でも、私を裏切った男たちでもなかった。
一番私を傷つけていたのは、自分自身を大切にすることを放棄してしまった、「私自身」だったんだって、ようやく気づくことができたんです。
この気づきが、私の新しい人生の、本当のスタートラインでした。
もちろん、自分と向き合うことは、簡単ではありませんでした。
何度も過去のトラウマが蘇り、不安に押しつぶされそうになった夜もあります。
でも、私はもう、逃げないと決めました。
小手先の恋愛テクニックや、誰かに依存することで幸せになろうとするのは、もうやめよう。
まずは、ボロボロになった自分自身の心を、この手でちゃんと立て直すんだ。
過去の痛みは、消えないかもしれない。
でも、この痛みは、いつか必ず私の「強み」になるはずだ。
そう信じて、私は「本当の自分」を取り戻すための、長い旅を始めることにしたんです。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます。
私の壮絶な過去に、あなた自身の経験を、少しでも重ねてくれたでしょうか。
この物語は、まだ始まったばかりです。
ここから先、私が具体的にどうやって、
✅ STEP1:過去の痛みを「強み」に変え、ボロボロの自己肯定感をリセットし(Part 1)
✅ STEP2:「都合のいい女」を卒業し、彼から“本命”として選ばれるようになり(Part 2)
✅ STEP3:「追う恋」から「追われる恋」へと立場を逆転させ(Part 3)
✅ STEP4:二度と「彼が離れていく不安」に怯えない、穏やかな関係を築いていったのか(Part 4)
その全ての具体的なステップと、私の人生を変えた全ての知恵を、この先で余すところなくお話ししていきます。