こんな悩みはありませんか?
- 英会話を始めたいが、スクールは高い・予約が面倒
- ChatGPT に「英語で話そう」と言ったら速すぎて続かなかった
- 何を話せばいいか分からず、3 日で止まった
この教材で仕組みにすること
- 先生役プロンプトを貼ってから音声モードを始め、「ゆっくり・短く・待ってくれる」相手にする
- 30 日カレンダー(自己紹介 → 買い物 → 仕事 → 旅行・雑談)で毎日のテーマを決める
- 練習後に「言えなかった表現」を 3 つ記録し、30 日で約 90 個の自分専用リストを作る
無料部分では、全体像・準備・音声モードと無料/有料の違い・先生役プロンプトの 5 つの部品・3 段階・10 分の型・毎日の 5 ステップ・30 日カレンダーの進め方まで読めます。
第1章 この教材でできるようになること
この教材は、ChatGPT の音声モード(GPT-Live)を「英会話の練習相手」にして、1 日 10 分の練習を 30 日続けるための手順書です。
英会話の練習で止まる理由は、だいたい 3 つです。「話す相手がいない」「何を話せばいいか分からない」「続かない」。この教材では、この 3 つをそれぞれ次の方法で解決します。
- 相手がいない → ChatGPT に「先生役」を設定し、24 時間いつでも、予約なしで、間違えても恥ずかしくない相手にする
- 何を話せばいいか分からない → 30 日分のテーマ(自己紹介 → 買い物 → 仕事 → 旅行・雑談)をカレンダーにして、毎日 1 つずつ進める
- 続かない → 1 回 10 分と決め、「挨拶 2 分・場面 6 分・まとめ 2 分」の型に沿って話し、終わったら 3 行だけ記録する
読み終えると、次の 3 つができるようになります。
- 1 回 10 分の練習を自分で始めて終えられる:新しいチャットに先生役プロンプトを貼り、音声モードを開始し、10 分の型に沿って話し、終了できる
- 30 日続けられる:週ごとに難易度が上がる 30 日カレンダーと場面別プロンプトで、毎日テーマを変えながら練習できる。休んだ日の戻り方も決めてある
- 上達の材料を残せる:練習後に「言えなかった表現」を ChatGPT に文字で出させ、記録シートに 3 行残して、翌日の練習に活かせる
目指すゴールは「30 日後に、決めた場面で 10 分の英会話を話し切れる」ことです。「ペラペラになる」ことは約束しません。話す時間を積み重ね、詰まった表現を 1 日 3 つずつ拾う。それを 30 日分(約 5 時間・約 90 表現)積み上げるのが、この教材の狙いです。所要時間は 1 日 10〜15 分が目安です(個人差があります)。

第2章 対象となる読者
この教材が向いている人
- 英会話を始めたい、または一度挫折した社会人・主婦・シニアの方
- 中学英語レベル(挨拶・簡単な自己紹介・数字が分かる)
- ChatGPT を触ったことはあるが、音声モードは使ったことがない
- スクールや英会話アプリの月額に躊躇している。予約や対人の緊張が苦手
- 「何を話せばいいか分からない」「3 日で続かなかった」経験がある
前提スキル
- スマホに ChatGPT アプリを入れてログインできる(無料プランで構いません)
- 日本語の文章をコピーして貼り付け、送信できる
この教材が向いていない人
- TOEIC などの試験対策や、文法を体系的に学びたい人
- 英語上級者(この教材のテーマは初級〜中級の日常会話です)
- 発音を専門的に評価してほしい人(AI の指摘は目安です)
- 完全自動で進む学習アプリを求める人(毎回、自分でプロンプトを貼って話します)
用語をひとつだけ確認します。音声モードとは、ChatGPT に文字ではなく声で話しかけ、声で返事が返ってくる機能です。2026 年 7 月に新しい音声モデル「GPT-Live」が公開され、音声モードで使えるようになりました(2026 年 9 月時点)。こちらが話している途中でも聞いてくれる(割り込める)自然な会話ができます。この教材では「音声モード」と呼びます。
第3章 必要な準備
準備は 6 つです。すべて無料で用意できます。
- ChatGPT アプリ(スマホ):App Store/Google Play から入れて、最新版に更新しておきます。無料プランで始められます(第 4 章で有料との違いを説明します)
- イヤホン:スピーカーでも動きますが、イヤホンの方が AI の声を聞き取りやすく、自分の声も拾われやすくなります。マイク付きなら何でも構いません
- 静かな 10 分:通勤前・昼休み・寝る前など、毎日同じ時間帯を決めます。「時間が空いたら」は続きません
- 記録シート:スマホのメモアプリで構いません。第 11 章の「3 行記録シート」の形をコピーしておきます
- 先生役プロンプト:第 11 章の「先生役プロンプト(基本)」をメモアプリに保存しておきます。毎回ここからコピーして使います
- タイマー:スマホの時計アプリのタイマー。練習では 8 分にセットし、鳴ったら「まとめ」の 2 分に入ります。AI は経過時間を正確に計れないので、終わりの合図は自分で出します
準備ができたかの確認:
- ChatGPT アプリを開き、入力欄の近くに音声(波形のようなマーク)のアイコンがある
- そのアイコンをタップすると、音声で話す画面に切り替わり、マイクの許可を求められたら「許可」できる
- 「Hello」と言ってみて、英語で返事が返ってくる(返ってこない場合は第 9 章)
- メモアプリに「先生役プロンプト」と「3 行記録シート」が入っている
最初に決めておくこと
- 練習する時間帯(例:毎朝 7:30〜7:40)
- 最初の 1 週間は「日本語 OK」で始める(第 4 章 4-4)。最初から英語だけにしないのが、続けるコツです
- 会話の中で、本名・住所・勤務先・家族の名前など、個人が特定できる情報は話さない(架空の設定で話します。第 13 章)
第4章 基礎知識
4-1 音声モード(GPT-Live)とは
ChatGPT の音声モードでは、2026 年 7 月 8 日に公開された新しいモデル「GPT-Live」が使えます(2026 年 9 月時点)。それまでの音声モードとの主な違いは、次の 3 点です。
- こちらが話している途中でも聞いている(全二重):AI が話している最中に割り込めます。「Wait, wait」と言えば止まります
- 反応が速い:話し終えるとすぐ返事が来ます。人と話している感覚に近くなりました
- 裏で調べたり覚えたりできる:会話を止めずに Web 検索やメモリ(過去の会話の記憶)を使えます
英会話の練習にとって大事なのは 1 つ目です。分からなくなったら途中で止めて、「もう一度ゆっくり」「日本語で意味を教えて」と言えます。人が相手だと遠慮してしまうことを、遠慮なくできます。
4-2 無料プランと有料プランの違い
無料プランでも音声モードは使えます。2026 年 9 月時点の公開情報では、次のように分かれています。
項目:使えるモデル / 無料プラン:GPT-Live-1 mini(軽量版) / 有料プラン(Go/Plus など):GPT-Live-1(Go は mini)
項目:会話の自然さ / 無料プラン:mini でも割り込み・相づちは体験できる / 有料プラン(Go/Plus など):より深い受け答え
項目:1 日の上限 / 無料プラン:公表されていない(変動する) / 有料プラン(Go/Plus など):Plus は 1 日 3 時間が目安(2026-09-09 の整理後)
項目:追加料金 / 無料プラン:なし / 有料プラン(Go/Plus など):プラン料金に含まれる
この教材の練習は 1 日 10 分です。無料プランの上限に当たるかどうかは、日や混雑で変わります。上限に当たったときの続け方(テキストでの練習)を第 8 章・第 11 章に用意してあるので、無料で始めて構いません。「毎日 30 分以上話したい」「上限に頻繁に当たる」ようになってから、有料を検討すれば十分です。
※上限の数値は OpenAI が固定値として公表しておらず、変更されることがあります。上に書いた「3 時間」は 2026 年 9 月時点の報道にもとづく目安です。

4-3 「先生役」を設定するという考え方
音声モードにいきなり「英語で話そう」と言うと、AI はネイティブの速さと語彙で話し始めます。初心者が続かない最大の理由がここです。
そこで、会話を始める前にテキストで「先生役プロンプト」を貼ります。プロンプトとは、AI への指示文のことです。先生役プロンプトには 5 つの部品があります。
- 役割:あなたは英会話の先生。相手は初心者
- レベル:中学英語の語彙。1 文は 10 語以内。ゆっくり話す
- ルール:相手が詰まったら 5 秒待つ。日本語で「ヒント」と言われたら日本語でヒントを出す。相手の間違いはその場では直さず、会話を続ける
- 今日のテーマ:例「自己紹介」「カフェで注文」
- 終わり方:あなたが「Let's wrap up」と言ったら、AI が今日あなたの使った表現を 3 つ復唱して終わる(時間はタイマーで自分が管理する)
この 5 つを毎回貼ってから音声モードを始めると、AI は「ゆっくり・短く・待ってくれる」相手になります。第 11 章に、コピーして使える完成版があります。

4-4 「日本語 OK」から「英語のみ」への 3 段階
続けるために、最初から英語だけにしません。30 日を 3 段階で進めます。
段階:段階 1:日本語 OK / 期間の目安:Week 1(DAY 1〜7) / ルール:詰まったら日本語で言ってよい。AI は英語に言い換えて返す
段階:段階 2:ヒントだけ英語 / 期間の目安:Week 2(DAY 8〜14) / ルール:日本語は「ヒント」「もう一度」など、お願いの言葉だけ。内容は英語で言う
段階:段階 3:英語のみ / 期間の目安:Week 3〜4(DAY 15〜30) / ルール:日本語を使わない。分からないときは「How do you say ... in English?」と英語で聞く
段階を上げるのは「1 週間たったら」ではなく、「その週のテーマで 10 分話し切れた日が 3 日あったら」です。話し切れない週は、同じ段階をもう 1 週続けて構いません。
4-5 1 日 10 分の型
10 分は、次の 3 つに分けます。
- 挨拶(2 分):「How are you today?」から始まり、今日の天気・気分・予定を 1〜2 文ずつ
- 場面(6 分):今日のテーマの会話。AI が店員・同僚・旅先の人などの役になり、あなたが客・本人の役
- まとめ(2 分):タイマーが鳴ったら(8 分たったら)、あなたから「Let's wrap up」と言う。AI が今日使った表現を 3 つ復唱するので、それを繰り返す
10 分たったら音声モードを終了し、テキストで「振り返り」を出させます(第 5 章 STEP 4)。ここで「言えなかった表現」を 3 つ拾い、記録シートに残します。話す時間より、この 3 行の記録が上達の材料になります。

第5章 実践手順
5-1 毎日の 5 ステップ
毎日、同じ順番で行います。慣れれば 12〜15 分で終わります。
- STEP 1 先生役プロンプトを貼る:ChatGPT アプリで「新しいチャット」を開き、メモアプリに保存した先生役プロンプト(第 11 章 11-1)を貼り付け、末尾の「今日のテーマ」に 30 日カレンダー(11-3)のその日のテーマを書いて送信する → AI が「OK, let's start. Say hello when you're ready.」と返してくれば OK(文字で返事はせず、次の STEP 2 へ)
- STEP 2 音声モードを始める:入力欄の音声(波形)アイコンをタップして音声画面に切り替え、自分から「Hello, I'm ready」と言う → AI が「How are you today?」のように英語で返してくれば OK
- STEP 3 10 分話す:タイマーを 8 分にセットし、挨拶 2 分 → 場面 6 分の型で話す(4-5)。詰まったら段階に応じて「ヒント」(日本語 OK)、「Slowly, please」「Again, please」「How do you say ... in English?」を使う → タイマーが鳴ったら、あなたから「Let's wrap up」と言う → AI が今日の表現を 3 つ復唱したら終わり(ここまでで約 10 分)
- STEP 4 振り返りを文字で出させる:音声モードを終了(音声画面の終了ボタン)し、同じチャットに振り返りプロンプト(11-5)を貼って送信する → 「言えなかった・詰まった表現 3 つ」「今日よく使えた表現 1 つ」「明日の一言アドバイス」が文字で返ってくれば OK
- STEP 5 3 行記録する:記録シート(11-7)に、日付・テーマ・言えなかった表現 3 つ・一言の順で書く → 3 行が埋まれば今日は完了
成功の判定は「10 分話し切った」ではなく「STEP 5 まで終えた」です。3 分で詰まって終わった日も、振り返りと記録をすれば成功です。

5-2 30 日カレンダーの進め方
30 日は 4 週に分かれます。各週の「ねらい」「ルール」「テーマ」は次のとおりです(テーマの一覧は 11-3)。
週:Week 1(DAY 1〜7) / ねらい:声を出すことに慣れる。自分のことを 3 文で言う / 段階(4-4):日本語 OK / テーマの例:自己紹介、家族、仕事、趣味、昨日したこと、好きな食べ物、週末の予定
週:Week 2(DAY 8〜14) / ねらい:決まった場面で「お願い」「質問」ができる / 段階(4-4):ヒントだけ英語 / テーマの例:カフェで注文、スーパーで探す、道を聞く、レストラン、服を買う、薬局、電車の切符
週:Week 3(DAY 15〜21) / ねらい:仕事・生活の連絡ができる / 段階(4-4):英語のみ / テーマの例:自己紹介(仕事版)、予定の調整、電話で予約、メールの内容を口頭で、頼み事、断る、お礼
週:Week 4(DAY 22〜30) / ねらい:少し長く話す。自分の意見を言う / 段階(4-4):英語のみ+長めの返答 / テーマの例:旅行の計画、思い出の旅、好きな映画、最近のニュース、健康、将来の予定、日本の紹介、30 日の振り返り
進め方のルール:
- 1 日 1 テーマ。前日のテーマをもう一度やってもよい(「同じテーマを 2 回」は上達が実感しやすい)
- 休んだ日は、翌日に「休んだ日のテーマ」から再開する。2 日分をまとめてやらない
- 段階を上げる条件は「その週のテーマで 10 分話し切れた日が 3 日」。満たさなければ同じ段階で続ける
- Week 4 の最終日(DAY 30)は、DAY 1 と同じ「自己紹介」をもう一度行い、記録シートで DAY 1 と比べる
