「新モデルがすごいらしい」で、止まっていませんか?
最近、AIの新しいモデルが出るたびに「すごい」という話を見かけます。けれど、自分の作業で何が変わるのかは、よく分からない。チャットで「動画を作って」と頼んでも、返ってくるのは台本や構成案だけ。そんな経験はありませんか。
まずは、この動画を見てください

この約90秒の動画は、Claude Opus 5.5 だけで作りました。
ナレーション、字幕、テロップ、図解、Claude の操作画面のイメージ、コードを打ち込む画面、BGM、効果音、場面の切り替え。これらを、筆者は1つも手で作っていません。送ったのは、短いプロンプト(AIへの指示文)1本だけです。
【図をここに挿入:scenes.jpg(動画のワンシーン(Opus 5.5 が作った非公式の紹介動画より。画面はイメージです))】
Claude Opus 5.5 は、Anthropic が2026年9月22日に発表した新しいモデルです。発表によると、多くの作業で上位モデルの Claude Fable 5.1 と同じ水準の性能を、より速く、より手頃に使えます。
え?動画編集ソフトを、一度も開いていない
多くの人は、AIが作れるのは文章や画像まで、と思っています。けれど今回の動画は、Opus 5.5 がプログラム(コード)を書いて、自分で動かして作りました。
Opus 5.5 はまず、ナレーションの原稿を書き、パソコンに入っている音声合成で読み上げさせました。次に、声の長さに合わせて場面の時間を決め、アニメーションを1秒に30コマずつ画像として書き出しました。BGMと効果音も計算で作っています。最後に、映像と音を1本のMP4ファイルにまとめました。書き出した画面を自分で見て、文字のはみ出しを直す作業まで行っています。
これができるのは、Opus 5.5 が「エージェント型」の作業に強いからです。エージェント型とは、指示を受けたAIが、計画→実行→確認→修正を自分で繰り返して仕事を仕上げる使い方です。

- 速い:出力の速さは、前のモデル(Opus 5)より30%以上アップ。
- 手頃:一般的な作業のコストは約40%ダウン。
- やり切る:ターミナル(コマンドを打つ画面)で作業を進める力を測る Terminal-Bench 4.0 で66.4%。Fable 5.1 を10.6ポイント上回りました。既知のバグの検出は72%(Opus 5 は high effort 設定で56%)。
- 安全:Anthropic の自動行動監査で過去最高の評価。ルールをすり抜けようとする行動は85%減りました。
動画づくりのように、何十もの工程を最後までやり切る仕事で、この強みがよく見えます。
同じことは、あなたのパソコンでもできます
特別な技術はいりません。Claude の有料プランと、Windows のパソコン、そしてプロンプト1本があれば、あなたのパソコンでも同じ手順で動画を作らせることができます。Opus 5.5 が「このコマンドを動かしてよいですか」と聞いてきたら、内容を読んで許可するだけです。
ただし、ふだんのチャット画面に貼るだけでは、動画はできません。どこで、どのモデルで、何を送るかにコツがあります。
この先でやること
この先では、今日から何をどの順番でやればいいかを、具体的な手順にして解説します。
- STEP1 Claude デスクトップアプリと作業フォルダーを用意する(10分)
- STEP2 モデルを Opus 5.5 にして、セッションを始める(3分)
- STEP3 動画づくりの道具がそろっているか確かめさせる(10分)
- STEP4 動画制作プロンプトを送る(40〜60分。許可カードに応えながら待つ)
- STEP5 仕上がりを確認し、気になる所を直させる(10分〜)
所要時間は合計60〜90分ほどが目安です。
必要なものは、Windows のパソコンと Claude の有料プラン(Pro 以上)です。無料プランではこの手順は使えません。付けているものは、実際に使った動画制作プロンプト、道具の確認と修正依頼のプロンプト、Claude デスクトップの画面イメージ図、チェックリストです。
この動画を作った実際のプロンプトがほしい方は、ぜひ続きをご覧ください。
