出品ボタンの前で止まっている方へ。分かれ目は「AI かどうか」ではありません。
作ったのに、出品ボタンを押せていませんか
ChatGPT で記事を書いてみた。画像生成 AI でイラストも作った。ここまで動いたのに、出品の画面で手が止まっている。
「AI で作ったと書いたら売れないだろうか」「でも隠して、あとでバレたらアカウントが止まるのでは」。調べると、記事によって書いてあることが違う。「AI は禁止」と書くページもあれば「問題なし」と書くページもある。結局どちらか分からないまま、下書きのまま何日も経っている。
各社は「禁止」ではなく「条件つき」に舵を切りました
実はいま、主要な媒体は AI の利用そのものを禁止していません。代わりに媒体ごとに違う条件を付けています。
クラウドワークスは公式ポリシーで「ユーザーのみなさまがAIを利用してクラウドワークス上の業務を行うことは当社として禁止しておらず、受発注者間の取り決めに委ねております」と明記しています。ランサーズは依頼を出す側が「生成 AI の使用許可・制限」を選べるようにし、受ける側は提案時に使用の有無を申告できます(申告すると提案に「AI で生成」ラベルが付きます。2024 年 2 月中旬にコンペ方式から順次適用と告知されています)。
一方、Amazon の Kindle 出版(KDP)は AI 生成コンテンツの申告を必須にし、ココナラは出品できるものとできないものを具体的に分けています。
つまり「AI は OK か NG か」の 1 つの答えはなく、売り先ごとに条件を確かめるのが今のやり方です。
分かれ目は「AI かどうか」ではありません
多くの方は「AI で作ったかどうか」で決まると思っています。でも公式ページを読むと、分かれ目は別のところにあります。
ココナラのコンテンツマーケットでは、AI により生成したイラスト画像は出品禁止です。イラストを素材に一部使ったサムネイルや動画も禁止。ところが同じページに、AI により生成した写真画像は出品可能、AI により生成した文章の記事も出品可能と書かれています。
同じ AI 生成物でも、イラストか、写真か、文章かで結論が変わります。「AI だからダメ」ではありません。
Kindle 出版の分かれ目はもっと意外です。KDP のガイドラインには「AI ベースのツールを使用して実際のコンテンツを作成した場合、後で大幅な編集を行ったとしても、そのコンテンツは『AI 生成』と見なされます」とあります。逆に、自分で書いた文章を AI に直してもらった場合は「AI アシスト」で申告不要。どれだけ直したかではなく、最初に誰が作ったかで決まります。

確認することは 3 つだけです
全部の規約を読む必要はありません。確かめることは 3 つに絞れます。
- 何を作ったか(イラスト/写真/文章)
- どこで売るか(売り先を 1 つ決める)
- 申告や明示が要るか(要るなら、どこに何と書くか)
この 3 つを公式ページで確認し、4 行のメモに残すだけです。慣れれば 15 分、初めてでも 30 分あれば終わります。出品してから止められるより、先に確かめるほうが早く進みます。
この先でやること
この先では、明日から何をどの順番でやればいいかを、具体的な手順にして解説します。
- STEP 1 仕分ける(3 分):作ったものを「イラスト/写真/文章」に分ける
- STEP 2 早見表で当たりを付ける(3 分):4 媒体の可否表で見当をつける
- STEP 3 公式ページで確かめる(6 分):売り先の原文を開き、4 行メモに残す
- STEP 4 文面を用意して出品前チェック(3 分):申告・明示の文を入れ、7 項目を確認する
必要なものは、売りたいファイルと、売り先を 1 つ、そしてメモアプリだけです。
