【FX初心者必見】勝ったり負けたりのまま1年止まっていた私が、記録を分けて気付いた5つのこと
仲値トレーダー
負けてはいないのに、なぜか口座が増えない。そんな月が続いていませんか。
以前の私は、そこから抜け出すには練習の量が足りないのだと思っていました。もっと多くチャートを見て、もっと多くトレードをすれば、いつか一段上に行けると考えていたのです。
月末に合計を見ると、少しだけプラスか、少しだけマイナス。大負けはしないけれど、大きく増えることもない。その状態が、1年ほど続きました。
ところが、抜け出すきっかけになったのは、練習を増やしたことではありませんでした。同じ記録を、まとめて数えるのをやめて、分けて数え直したことでした。
先に結論を書きます。伸び悩みの正体は、腕が足りないことではなく、良いトレードと悪いトレードが合計の中で打ち消し合っていたことでした。
今回は、記録を分けて数えるようになってから、私の中で変わった5つのことを書きます。
いま同じところで足踏みしている方も、落ち込む必要はありません。大負けせずに1年続けられたのなら、土台はもうできています。足りないのは量ではなく、数え方のほうかもしれません。
1.月の合計ではなく、場面ごとに分けて数えた
最初に変わったのは、記録の数え方です。
以前の私は、月末に合計のpipsだけを見ていました。pipsは値動きの幅を表す単位で、ドル円なら0.01円が1pipsです。
合計がプラスなら「今月はまあまあ」と思い、マイナスなら「今月はダメ」と思う。見ていたのは、その一行だけでした。
ある月、記録を1回ずつ見返してみました。そして、入った場面を2つに分けました。形がきれいにそろっていた場面と、なんとなく入った場面です。
その月は20回トレードしていました。形がきれいな場面は8回で、1回あたり平均15pipsのプラスでした。合計すると120pipsです。
なんとなく入った場面は12回で、1回あたり平均8pipsのマイナスでした。合計すると96pipsのマイナスです。
つまり、月の合計は120から96を引いた24pipsでした。「まあまあ」に見えていたのは、2つの私が打ち消し合った結果だったのです。
もちろん、なんとなく入った12回を全部やめていたら、8回で120pipsが残っていた計算になります。回数は半分以下なのに、合計は5倍です。
そこで私は、記録に「場面の種類」の欄を足しました。入る前に、きれいな形か、なんとなくかを一言で書きます。
合計は、私が何をしたかを教えてくれません。分けて数えて、初めて見えました。
2.いちばん良い場面でだけ、早く逃げていた
二つめは、形がきれいな8回の中身です。
分けて数えたあと、その8回だけをもう一度見返しました。今度は「決済したあと、相場があとどれくらい進んだか」を書き足してみたのです。
以前の私は、良い場面ほど早く利確していました。せっかくのプラスを減らしたくない、という気持ちが強かったからです。
見返すと、8回のうち6回は、決済したあとも同じ方向に進んでいました。私は+10pipsほどで降りて、そのあと相場は倍以上動いていたのです。
逆に、なんとなく入った場面では、マイナスのまま長く持っていました。戻ってくれればいい、と思っていたからです。
つまり、良い場面では早く逃げて、悪い場面では粘っていた。勝てる場面で取り切れず、負ける場面で負けを伸ばしていたのです。
そこで私は、形がきれいな場面でだけ、決済のルールを先に決めておくことにしました。入る前に、どこで利確するかを書いてから入ります。
ロットは増やしていません。変えたのは、降りる場所を気分で決めないことだけです。
良い場面を増やす前に、良い場面で取り切れていなかったことに気付きました。
3.勝った直後の1回を、別の欄に書いた
三つめは、勝った次のトレードです。
以前の私は、勝った日ほど気が大きくなっていました。今日は調子がいい、と思うと、いつもなら見送る形でも入ってしまうのです。
勝ったぶんのお金は、なくなっても元に戻るだけ。そんな気持ちがどこかにありました。人は勝った直後ほど大きな賭けを選びやすい、という実験もあるそうです。
そこで記録に「直前のトレードは勝ちか負けか」という欄を足しました。すると、勝った直後の9回のうち、勝ったのは3回だけでした。
ほかの11回は、7回勝っていました。同じ私、同じ手法なのに、勝った直後だけ成績がはっきり悪かったのです。
つまり、勝った直後の私は、ふだんの私とは別の人でした。手法が悪かったのではなく、勝った直後の自分がルールをゆるめていたのです。
そこで私は、勝ったあとの次の1回だけ、入る前にノートの条件を声に出して読むことにしました。条件を1つでも言えなければ、その日は終わりにします。
勝った直後の1回を分けて数えただけで、見えなかった負けが一つの欄に集まりました。
4.同じ負けに名前をつけて、回数を数えた
四つめは、負けの見返し方です。
以前の私は、負けるたびに理由を考えていました。「早く入りすぎた」「待てなかった」「形が崩れていた」と、毎回ちがう言葉で反省していたのです。
反省はしているのに、同じ負けを何度もくり返していました。分かっているつもりで、実際には何も変わっていませんでした。
そこで、負けに名前をつけることにしました。「早入り」「我慢しすぎ」「勝った直後」のように、短い名前で呼びます。
ある月の負け12回に名前をつけて数えると、「早入り」が5回、「我慢しすぎ」が4回でした。12回のうち9回、4回に3回が、たった2つの名前に集まっていたのです。
毎回ちがう言葉で反省していたので、同じ負けだと気付けませんでした。言葉がばらばらだと、数えることもできません。
名前をつけてからは、負けたときの記録が一語で済むようになりました。月末には、名前ごとの回数を見るだけです。
次の月は、「早入り」だけに気をつけました。すると、その名前の負けは5回から2回に減りました。ほかの名前は、ほとんど変わりませんでした。
気をつけた負けだけが減った、ということです。直す相手に名前があると、減ったかどうかも数えられます。
分かっていたのに直らなかったのは、同じ負けを同じ名前で呼んでいなかったからでした。
5.見直すのを、1週間に1つだけにした
五つめは、5つの中でいちばん時間がかかった変化です。
以前の私は、見直すたびに直したい所を全部書き出していました。入る場所、損切りの幅、利確、見る時間、見る足。一度に5つも6つも直そうとしていたのです。
ところが、全部を同時に変えると、翌週に成績が変わっても理由が分かりません。どれが良くて、どれが悪かったのか。調べようがなくなるのです。
直すことが多すぎて、どれも中途半端になりました。そして結局、何を変えたのかも覚えていない週が続きました。
そこで私は、1週間に直すことを1つだけに決めました。今週は「勝った直後の1回」だけ。来週は「早入り」だけ。そうやって順番に回します。
1か月で直せるのは、4つだけです。とても遅く見えると思います。
ただ、1つずつ変えると、翌週の記録で変わったかどうかがはっきり分かります。分かるから、次の週も続けられました。
例えるなら、料理の味を直すときに、塩と砂糖としょうゆを一度に足さないのと同じです。一度に足すと、何がおいしくしたのかが分かりません。
1つずつしか直さないと決めてから、直したことが、はじめて記録に残るようになりました。
練習の量より先に、数え方が変わる
5つをもう一度並べます。
1.月の合計ではなく、場面ごとに分けて数える
2.良い場面で、早く逃げていないかを確かめる
3.勝った直後の1回を、別の欄に書く
4.同じ負けに名前をつけて、回数を数える
5.見直すのは、1週間に1つだけにする
どれも、明日から勝ちを増やしてくれる方法ではありません。むしろ、トレードの前後にやることが増えて、面倒に見えると思います。
ただ、私の場合は、この順番で変わっていきました。
1で分けて数えたから、2の早く逃げる癖と、3の勝った直後の自分が見えました。見えたものに名前をつけたのが4で、それを1つずつ直す仕組みが5です。
以前の私は、伸びないのは練習が足りないからだと思っていました。でも実際は、同じ記録の中に答えがあって、それを合計で見ていたから見えなかっただけでした。
練習を増やす前に、いまある記録の数え方を変える。私の足踏みは、そこから動き始めました。
今日からできること
もし今、勝ったり負けたりのまま足踏みしているなら、次の5つを試してみてください。
先月の記録を開いて、1回ずつ「きれいな形」か「なんとなく」かを書き分ける。
きれいな形のトレードだけ、決済したあとに相場がどこまで進んだかを見る。
次のトレードから、記録に「直前は勝ちか負けか」の欄を1つ足す。
先月の負けに、短い名前を3つまでつける。
今週直すことを、1つだけノートの一番上に書く。
5つ全部を今日そろえる必要はありません。私は、先月の記録を2つに分けて数え直すところから始めました。それだけで、1年見えなかったものが見えました。
いま足踏みしているのは、才能がないからではありません。記録はもう手元にあります。
あとは、それをまとめて眺めるのをやめて、分けて数えるだけです。
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ただ、分けて数えることを続けていくと、別のところでつまずくことがあります。
1つめは、「きれいな形かどうか」の判断が、日によってぶれることです。基準がぶれると、分けて数えた結果もぶれてしまいます。
2つめは、形がきれいな場面の数が少なすぎて、なかなか記録がたまらないことです。
3つめは、勝った直後ほど、上位足の向きを確かめる手順を飛ばしてしまうことです。
根性が足りないから、つまずくのではありません。きれいな形の基準を毎朝ひとりで決め直すこと自体が、思った以上に手間のかかる作業なのです。
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矢印は、条件がそろったという事実の表示です。勝ちの合図ではありません。損切りとロットは、必ずご自身のルールで決めてください。
まずは先月の記録を、2つの欄に分けて数え直してみてください。ページをのぞくのは、その数字が出てからでかまいません。
