オンライン完結の時代だからこそ「リアルで会う行政書士」が強くなる理由
なないろバックオフィス
新人行政書士に限らず「仕事はオンラインで完結させたい」という声をよく聞きます。
- 打ち合わせはオンラインが楽
- 外出の時間がもったいない
- 会う必要ある?と思ってしまう
- 雑談の時間が無駄に感じる
合理的に考えれば、すべて正しい意見です。そして行政書士業務はオンラインで完結できる領域が増えています。私自身、業務効率化は大好きですし、無駄な時間は極力なくしたい派です。
けれど開業して数年が経った今、「リアルで会う価値」を改めて強く感じています。
その理由を、今日はお伝えします。
1. 雑談は“偶然の価値”を生む
オンラインの打ち合わせは、どうしても「議題中心」です。
- 要件
- 書類
- 手順
- 時間配分
必要な情報交換はできますが、“余白がない” のがオンラインの最大の弱点です。
リアルで会うと、何気ない雑談が必ず生まれます。
- 最近こんな相談があって
- 実は知り合いが困っていて
- そういえば昔こんな事業をやっていて
- 友人が独立を考えていて
この「余白の会話」から仕事につながった案件が、私は開業してから何度もあります。
新人行政書士の方は、特にここで大きく差がつきます。
2. 人となりはオンラインでは伝わりきらない
Zoom 越しでは見えない部分があります。
- 場の空気
- 表情の細かな変化
- 相手の安心感
- “なんとなく相性が合う” という直感
行政書士の仕事は「人」から始まります。専門性より前に、まずは “この人に頼みたい” が生まれないと受任には至りません。
リアルで会うと、人となりが一瞬で伝わります。オンラインで10回会うより、リアルで1回会ったほうが早い。これはデータでは説明できない“経験的事実”です。
3. 営業していなくても仕事につながることがある
これは意外に思われるかもしれませんが、営業していないのに仕事につながる瞬間が存在します。
たとえば…
- 昼食に行ったら、同席者が別の許認可で困っていた
- ちょっとした相談の延長で別案件が生まれた
- 別の経営者を紹介してくれた
- その人の友人から依頼が来た
これらはすべて、リアルで会っていなければ発生しない現象です。
オンラインの会議では “偶然” が起きない。リアルの場には、思いがけない仕事が落ちています。
4. 「人に会う」は営業ではなく“人生の資産づくり”
新人行政書士ほど、営業に苦手意識を持ちがちです。
ですが、リアルで人に会うことは営業ではなく、資産づくりです。
人に会う → 話す → 相手の背景を知る → 信頼が育つ → 何かあれば声がかかる
この流れは、どんなマーケティングより強い。
さらに付け加えると、リアルで会った人は仕事仲間にも友人にもなり得ます。
一生モノのつながりになることも珍しくありません。
行政書士としてだけでなく、人としての人生を豊かにする“副産物”でもあります。
5. 時間効率だけで判断するともったいない
もちろん全案件でリアル面談をする必要はありません。オンラインで十分な案件も多いです。
しかし、
- 移動が面倒
- 時間がもったいない
- 会う必要はないだろう
という理由だけで「会うチャンス」を自分から減らしてしまうのは、本当にもったいないことです。
特に開業1〜3年は、人との出会いそのものが、未来の売上そのものです。
6. まとめ
オンライン化が進むほど、“リアルで会う人” の価値は上がると感じています。
雑談から生まれる小さな気づき、空気感で伝わる安心、偶然の出会い、未来につながる人間関係。
これらはオンラインだけでは絶対に手に入らない資産です。
仕事を効率化するのは素晴らしいことですが、効率化しすぎて “人に会う選択肢” を捨てるのは大きな損失。
新人行政書士の方も、「面倒だな」と思う場こそ一度行ってみてください。
あなたの行政書士人生にとって、思いがけない扉が開くかもしれません。
