開業1年目で私が得た“本当の価値”
行政書士として開業すると、最初にぶつかる壁があります。
「どうやって売上を立てればいいの?」
多くの新人行政書士が、この問いに悩みます。私も例外ではありませんでした。
まわりの行政書士からは、こんな言葉を何度も聞きました。
- 「ココナラとかランサーズは手数料が高いよ」
- 「安売りになるからやめたほうがいい」
- 「ブランド価値が落ちるよ」
- 「行政書士なら自分のサイトで集客すべき」
当時の私は、「そうなのかもしれない…」と不安になり、しばらく踏み出せない期間が続きました。
でも結論から言うと、
私は販売プラットフォームを使って本当に良かった。
むしろ、開業初期における“最大の打ち手”だったと心から思っています。
この記事では、実際に使ってみて得たリアルな価値をまとめました。開業1〜3年目の方に届けば嬉しいです。
① なぜ販売プラットフォームに迷っていたのか
正直なところ、開業直後は周りの声に左右されていました。
- 「手数料がもったいない」
- 「安く仕事をすることになる」
- 「ブランドを落とす」
と言われると、「行政書士としての価値が下がるのかな…」と思ってしまい、出品ボタンを押す指が止まっていました。
でも今振り返ると、“やらない理由”ばかり探していただけだったと思います。
本当はただ、不安だっただけなんです。
② 実際にやってみたら分かった“本当の価値”
一度勇気を出して出品してみたところ、状況が一変しました。
結論、
販売PFは、開業初期にこそ使う価値がある。
理由は3つあります。
1. 圧倒的に実務経験が積める
行政書士業務は、とにかく実務をこなすことで急激に成長する仕事です。
販売PFは、「依頼までのハードルが低い」ため、最初の相談・案件が入りやすい。
結果として、
- ヒアリング
- 必要書類整備
- 実際の作成
- 納品
- クレーム対応
- 修正対応
実務の一連の流れを高速で経験できます。
この“実務の筋力”は、他のどの教材や研修でも得られません。
2. サービス設計が自然と磨かれる
これは想像以上でした。
出品するためには、
- サービス説明
- 業務範囲
- 注意点
- ヒアリング項目
- 納品物の形式
を全部言語化しないといけません。
その過程で自然と、
- ヒアリングシート
- 必要書類リスト
- 注意事項テンプレ
- よくある質問集
が整います。
今、私が業務で当たり前に使っているテンプレの多くは、ココナラ出品がきっかけで整備したものです。
つまり、
販売PFは“サービス設計スクール”のような役割を果たす
のです。
3. 売上がふつうに立つ
これも重要。
「手数料が高い」と言われますが、そもそも売上0円なら手数料も発生しません。
実際のところ、開業初期の売上は次のように推移しました。
- 初月:0円
- 1か月目:10万円台
- 2か月目:30万円台
- 3か月目:100万円台
もちろんこれは、販売PFでの受注だけでなく、他の経路からの依頼も含めた売上です。
ただし、販売プラットフォームを活用したことで、“最初の相談”や“実務の流れをこなす経験”が一気に増え、結果として短期間で売上全体が大きく伸びていったのは事実です。
③「ブランドを落とす」は半分正しくて、半分間違い
よく言われるのがこれ。
「安売りになってブランド価値が下がる」
確かに、行政書士として“単価を上げたい”なら避けるべき場面もあります。
ただし、
開業初期の最大の目的は「実務経験」と「売上の初動」です。
ブランドを語る段階にすら立っていないのに、“ブランドが落ちる”と心配して動けなくなるのは本末転倒。
むしろ、
- 実務経験
- お客様の声
- 実績の積み上げ
- テンプレの整備
- ビジネスの型作り
これらが揃って初めて、“ブランド”を語るステージに行けます。
④ 最初の一歩を踏み出したから見えた世界がある
多くの人は、
やらない理由を完璧に説明できる。
時間がない手数料が高いブランドが落ちる安売りになる値付けが難しいお客様対応が面倒
でも、実際に動いてみると、
やらない理由より“得られるもの”のほうが圧倒的に大きかった。
そして何より強調したいのは、
試行錯誤して初めて見える景色がある。
最初から完璧に設計する必要はありません。
- 一度やってみる
- 改善する
- また試す
行政書士業務は、このサイクルで強くなっていきます。
⑤ まとめ:悩む時間より、動いた時間があなたを強くする
周りから色々な意見を聞くと迷います。
でも、私が経験して分かったのは、
“動いたほうが圧倒的に人生が変わる”ということ。
もちろん販売PFが絶対ではありません。使わなくても成功している人はたくさんいます。
ただし、
他に営業動線がない人ほど、プラットフォームは強い味方になる。
売上ゼロで悩むより、実務経験ゼロで不安になるより、
まずは小さくやってみる。
その一歩が、あなたの行政書士としての未来を作ります。
