行政書士として登録するには、必ず「事務所」が必要です。
でも、開業前の多くの人がこう思います。
- 「家賃を払える自信がない」
- 「仕事が取れるかわからない」
- 「副業で本当に成り立つの?」
- 「失敗したらどうしよう…」
実際、私もまったく同じでした。
実家が都内ではなく、自宅登録が難しかったため、選択肢はレンタルオフィス一択。
「開業してコケたらどうしよう…」「固定費が重荷になったら…」
そんな不安から、気づけば1年近く登録を先延ばしにしていました。
でも今振り返ると、悩んでいたあの時間こそ、いちばん大きな損失だったと断言できます。
① 開業してみたら、景色が一気に変わった
勇気を出して行政書士登録を済ませたものの、初月の売上はゼロ。
それでも行動を積み重ねていくうちに、少しずつ変化が起きていきました。
- 1か月目:10万円台
- 2か月目:30万円台
- 3か月目:100万円台
まさに右肩上がりで売上が伸びていきました。
もちろん、スムーズな道ばかりではありません。不安も、焦りも、試行錯誤もありました。
それでも、ひとつだけ確信したことがあります。
「開業すれば、状況は動き出す」
悩んでいた1年間。その時間で、どれだけ成長できたんだろう…と今でも思います。
※なお、どの業務で売上が伸びたのか、どう積み上げて100万円台に到達したのかといった実務データは、別の記事でまとめる予定です。
② 事務所問題で悩むより、“動きながら考える”ほうが何倍も早い
行政書士は、登録して初めてスタートラインに立てる仕事です。
だからこそ、
- 登録しなければ実務経験は増えない
- 登録しなければ顧客との接点も生まれない
- 登録しなければ得意領域にも出会えない
- 登録しなければ学びも積み上がらない
- 登録しなければ “プロとして認識” されない
つまり、開業しない限り、成長のサイクルが回らないのです。
レンタルオフィス数万円を渋って動かないより、動きながら売上をつくるほうが圧倒的に早いと感じました。
そして行政書士は、副業でも十分に成立する業務が多いことも大きな追い風です。
③ 迷っている時間こそ、最大の“機会損失”
多くの人が気にするのは、「家賃」という固定費。
でも本当に大きな損失は、開業しなかったことで得られなかった経験・出会い・売上 です。
もし開業してうまくいかなかったとしても、失うのはレンタルオフィス数か月分の費用。
でも開業すれば、
- 実務経験
- 案件対応力
- 人脈
- 得意分野
- 成果物
- 自信
- 実績
これらが必ず蓄積します。
それなのに、“怖いから” という理由で動かないのは、未来の自分にとっては最大のマイナスです。
④ 開業して心から良かったと思えた瞬間
開業して本当に良かったと思えた瞬間は、売上よりも“人とのつながり”が圧倒的に増えたことでした。
まず大きかったのは、いま一緒に「なないろバックオフィス」として活動している古森との出会い。
最初は、私が行政書士業務について教えてもらおうと連絡しただけでした。でも、話を重ねるうちに価値観や方向性が驚くほど一致し、いつのまにか互いに補完し合える最強のパートナーになっていました。
開業していなければ、この出会いは絶対になかったと思います。
そしてもうひとつは、地元の企業とつながりが増えたこと。
ビジネスマッチングアプリで出会った方から「信頼できそうだから、一度会ってみたい」と言われ、そこから補助金関連の仕事につながり、いまでも継続的にご一緒しています。
地方の中小企業に寄り添い、実際に事業が前に進む瞬間を共有できるのは、行政書士の仕事の中でも特別に嬉しい瞬間です。
さらに、開業して増えたのは 士業・同業者(行政書士)のつながり。
- 他の行政書士との情報交換
- 弁護士・税理士・社労士など他士業との協働
- 相談できる仲間ができたこと
- 気軽に業務の壁を越えて話せる関係
これらは、開業前の自分では想像もできない世界でした。
一人でやっていても、決して“一人じゃない”。行政書士の世界には、自分を応援してくれる人がたくさんいます。
⑤ まずは小さく、でも確実に踏み出してほしい
レンタルオフィスの家賃に悩んでいる時間は、実はとてももったいないです。
- まずは小さな一歩を踏み出す
- 行動しながら学ぶ
- 得意領域を見つける
- 実績を積む
- 自分のスピードで拡大していく
失敗してもいい。
でも、やらなかった後悔は一生残ります。
開業して見える景色は、悩んでいた頃とはまったく違います。
⑥ まとめ
行政書士の開業は、“やってみないとわからないこと” の連続です。
けれど、ひとつだけ確信していることがあります。
「迷っている時間が一番もったいない」
あなたが一歩踏み出せば、景色は必ず変わります。
未来のあなたが、今の一歩をきっと褒めてくれるはずです。
