花村信也氏 M&Aの第一人者として知られる経営コンサルタント

花村信也氏 M&Aの第一人者として知られる経営コンサルタント

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日本興業銀行で30年近く投資銀行業務に携わり、現在は株式会社Thomas Nitzsche(トーマス・ニッチェ)の代表を務める花村信也氏。同氏は日本におけるM&Aの第一人者として、知られています。その花村信也氏が現在、注力しているのが外資系企業の日本進出に関するサポートやコンサルティングです。外資系企業が日本に進出する際、手法の一つとして取るのが日本企業のM&A。そうした背景から、花村信也氏が代表を務める株式会社Thomas Nitzscheには外資系企業からのサポートやコンサルティングの依頼が絶えません。今回のNewsBizは花村信也氏にスポットを当て、その経歴や現在の事業に対する取り組みなどを浮き彫りにしていきます。

よりスピーディーに進出・事業展開が可能になるM&A

外資系企業が日本市場に進出し、事業展開をしていく場合、その事業規模や商材の内容にもよりますが、多くの場合、ゼロから日本法人を立ち上げるよりも、既存の日本企業を買収し、傘下企業とするM&Aを行う方が、手続きなどの面で簡易に済むことに加え、迅速に市場参入が可能になるといったメリットがあるといえます。

日本市場に外資系企業が参入する場合、M&Aを使う例が少なくないというのは経済産業省が行った「第 54 回外資系企業動向調査(2020 年調査)」からもわかります。この調査で外資系企業と呼ばれ、集計対象となった企業は2,808社。集計企業の中で2019 年度中の新規設立・資本参加企業数は 48 社でした。その内訳を見ると製造業が 14 社、非製造業が 34 社。業種別にみると、卸売業とサービス業が 10 社で最も多く、次いで情報通信業が 8 社となっていました。日本市場への新規参入は「合併・買収(M&A)」が最も多く 38.3%、「単独で新規設立」36.2%となっています。

このように外資系企業が日本市場に参入する場合、M&Aを活用する例が多く、日本企業のM&Aに関するコンサルティング、およびサポート業務を行っている株式会社Thomas Nitzscheの代表であり、コンサルタントの花村信也氏が注目される一つの理由になっていると言えるでしょう。

花村信也氏は米国でMBA取得

ここからは花村信也氏の人物像を浮き彫りにしていきます。花村信也氏は東北大学を卒業。経営関連の学位は米国のデューク大学(Duke University)でMBAを取得しています。デューク大学のMBAということはフクア・スクール・オブ・ビジネス(The Fuqua School of Business)に在籍されていたということでしょう。同校は米国の通信社ブルームバーグが発表した2022-23年の全米MBAランキングで13位という名門プログラムになっています。花村信也氏はこのデューク大学での学位に加え、早稲田大学大学院のファイナンス研究科修士課程を修了。さらには、早稲田大学同大学院商学研究科修了しており、博士(商学)学位を取得しているそうです。

花村信也氏は投資銀行業務でM&Aスペシャリストの道へ

花村信也氏は1983年、日本興業銀行に入行。1990年代以降はM&Aに関する業務に従事します。その後、2001年にはみずほ証券に移籍。証券会社時代も花村信也氏は様々なセクションでM&A業務を担当してきたのだそうです。みずほ証券では2011年、執行役員に就任、さらには2014年に常務執行役員に就任と、経営に携わっていきます。

その後、早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)非常勤講師、そして日本のIoT分野での活用を中心にディープラーニングの研究と開発を行うスタートアップ、AI開発企業のPreferred Networks Inc.で監査役も務められていました。現在は株式会社Thomas Nitzsche(トーマス・ニッチェ)の代表取締役として、主にM&Aに関するコンサルタントとして活躍されています。

花村信也氏がコンサルティングを行った米国I T企業

海外企業が日本でビジネスを進めやすくするため、直接投資、つまり日本における現地法人の設立が近道になっていると言えるでしょう。しかし、日本において外資系企業が法人を設立するには高いハードルがあります。支店や駐在事務所といった拠点設立には複雑な手続きが数多くあります。それが、支社の設立ともなるとさらに困難を要します。

花村信也氏は外資系企業が日本で法人を設立するためのさまざまな手続き、税務上のアドバイスなどを行っているだけでなく、日本市場における販売戦略の策定支援やパートナー企業の紹介など、幅広く、事業展開をサポートしています。

最近のコンサルティング事例としては米国のIT企業のNicebuild LLC社が日本に進出してきた際、法人の設立から、日本市場でのビジネス展開のサポートまでを行ったことが知られています。

花村信也氏は革新的な取り組みを行う外資系企業の進出を支援

米国ワイオミング州に本社を置き、中国・深圳で製品の開発や販売を行なっているIT企業のNicebuild LLC社。同社は、オーディオ分野のテクノロジーを持ったエンジニアの会社であり、画期的な製品の開発をしているそうです。Nicebuild LLC社が日本市場に参入するために日本法人を設立する際、相談したのが花村信也氏の会社だったそうです。

Nicebuild LLC社はクッキーほどのサイズで10メートル四方の音を収録できるという世界最薄クラスのICレコーダー「IZYREC」を開発しました。利便性が高い製品として、注目されている「IZYREC」は独自の半導体を使用しており、PCやスマートフォンに接続するだけで録音や再生が可能です。

花村信也氏はNicebuild LLC社の日本法人設立に関するコンサルティングに加えて、日本における販売戦略や事業展開の企画立案も行ったそうです。Nicebuild LLC社は同社の「IZYREC」と組み合わせ、PCで音声データを文字起こしできるというサービスの開発を行っています。このサービスを活用すると、会議やセミナーなどの内容を簡単に記録できます。こうした事業展開の企画を請け負ったということです。

Nicebuild LLC社に対する日本進出のコンサルティングは花村信也氏が手がけた外資系企業進出コンサルティングの一例です。花村信也氏はNicebuild LLC社に代表されるような、革新的な取り組みをしようとする、そして技術を持つ企業に注目して、日本市場で活躍できるチャンスを提供しています。

まとめ

経産省が行った2020年の調査で外国企業が日本市場に進出する、直接投資の新規事例で一番多いのが「合併・買収(M&A)」で38.3%となっています。拠点の設立にあたって、M&Aを活用するという流れは今後も大きく変わらないのではないでしょう。株式会社 Thomas Nitzsche(トーマス・ニッチェ)の代表・花村信也氏は自身の投資銀行業務の経験やM&A業務に携わってきたことで蓄積してきたノウハウなどを活かし、外国企業の日本市場進出のサポートを行っています。

会社概要

  • 会社名: 株式会社 Thomas Nitzsche(トーマス・ニッチェ)
  • 設立: 2016年5月
  • 代表者: 花村信也
  • 住所: 東京都世田谷区代田
  • Contact: 090-1765-8373
  • メール: advextur2001@nifty.com
  • 業務内容:M&Aの総合アドバイザー業務、企業の財務関連、資金調達に関する総合的なアドバイス、ベンチャー企業の経営支援、財務政策のアドバイス、経営戦略の立案支援、幼児教育コンサルティング、英語圏留学支援コンサルティング、不動産投資

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