ボビー・オロゴンさん タレントだけじゃない！格闘家、投資家、実業家でも活躍中!

面白い外国人タレントとして真っ先に名前が挙がる一人がボビー・オロゴン（Bobby Ologun）さん。「もす！！」「ボビーと思います！！」という誤った日本語、他のタレントさんとの楽しいやり取りでテレビ視聴者を楽しませてきたのがボビー・オロゴンさんです。 多くの人はボビー・オロゴンさんのタレントとしての一面、そしてテレビ番組の企画で挑戦した格闘家としての側面しか知らないのではないでしょうか。しかし、ボビー・オロゴンさんが日本にやってきたときは実業家だったのです。現在も実業家として、投資家として、活躍中のボビー・オロゴンさんについて調べてみました。え！？知らんなかった！ということもたくさんあるはずです。

ボビー・オロゴンさんはこんな人！

ボビー・オロゴン（Bobby Ologun）さんはアフリカ西北部のナイジェリア出身。ナイジェリア南西部にあるオヨ州州都のイバダン出身でヨルバ人です。オヨ州イバダンにはアフリカ初の高層建築ココアハウス、最初のテレビ局NTAイバダン、最初の競技場イバダンリバティ競技場などがあることで有名な地域です。ボビー・オロゴンさんの旧名はカリム・アルハジ・オロゴン(Karim Alaji Ologun)さんです。2007年に日本国籍を取得されました。つまり現在は日本人なのです。本名は近田ボビーさんです。

ボビー・オロゴンさんの生い立ち

ボビー・オロゴンさんは1973年4月8日、34人兄弟の3番目として生まれたそうです。ナイジェリアは1人の男性が多数の女性を妻とすることを認める「一夫多妻制」を採っている国であり、ボビー・オロゴンさんにはこれだけの兄弟がいらっしゃるそうです。ボビー・オロゴンさんのお父さんは資産家で貿易会社を経営されていたと言います。 ボビー・オロゴンさんはナイジェリアの国立大学経済学部を卒業して、そのお父さんの貿易業を手伝うことになります。日本に来る前はドイツや英国など欧米はもとより、世界各国で貿易業務を行っていらっしゃいました。

ボビー・オロゴンさんが日本に初めてきたのはいつ？

ボビー・オロゴンさんは父親の仕事の手伝いで糸の買い付けを行うため、1995年、日本に初めてやってきました。そこで大きなトラブルに見舞われます。ボビー・オロゴンさんは糸の買い付けのために持ってきた資金500万円とパスポートを空港リムジンバスに置き忘れてしまいます。ボビー・オロゴンさんはこの大失態で途方に暮れてしまいます。

しかし、拾い主が交番に届けたことから現金とパスポートは無事、ボビー・オロゴンさんの元に戻りました。多くのインタビューでボビー・オロゴンさんはこのことを振り返り、「でも、それが戻ってきた。お金が戻ってくる国なんて世界中でも日本だけ。素晴らしい国だと思った」といかに感動的な体験だったかを語っていらっしゃいます。ボビー・オロゴンさんはこの時の経験によって日本に魅了されます。

ボビー・オロゴンさん、２度目の来日は？

ボビー・オロゴンさんが次に日本にやってきたのは3年後の1998年です。やはり貿易商としての来日でした。タイヤチューブの買い付けにやってきたボビー・オロゴンさんは知り合った日本人から「パチンコは儲かる」「お金があっという間に倍になる」と聞き、少しでも早く、そして大きく稼ぎたいと考え、3ヶ月間、パチンコに挑まれました。 しかし、そんなに甘くはありませんでした。パチンコで大敗し、ボビー・オロゴンさんの手持ち資金はゼロに。しかも、ナイジェリアにもこのまま戻るわけには行かず、日本に残って頑張るしかないという状況に陥ったそうです。

「もし、タイヤのチューブの買い付けがうまくいっていたら、今、日本にいなかったでしょう。資金がゼロになったことで、ハングリー精神がわきあがってきたんです」とボビー・オロゴンさんはこのときのことを振り返って語っておられます。 この１度目、２度目の来日の時の出来事をモデルにした映画、「MOON DREAM」を自身が監督し、2013年に公開しています。

https://www.youtube.com/watch?v=hKLoczVtyUQ 「MOON DREAM 予告編」

ボビー・オロゴンさんとテレビ番組「からくりTV」の関係

貿易商として２度の来日を果たしたボビー・オロゴンさんがタレントとして活躍することになったのはTBSのバラエティー番組『さんまのSUPERからくりTV』のアシスタントディレクターとの出会いがきっかけだったといいます。

ボビー・オロゴンさんは1999年、渋谷でセイン・カミュさんが担当していた「カラクリファニエストジャパニーズ」という番組内企画の街頭インタビューコーナーに出演する素人外国人をスカウトしていたTBSのアシスタントディレクターと知り合います。しかし、ボビー・オロゴンさんはタレント事務所に所属しておらず、連絡先を交換することもなく、その場で別れます。しかし、このアシスタントディレクターはボビー・オロゴンさんを出演候補者として考え、なんとしても再会したいと渋谷の街で探し続けていたとか。二人が再会したのは翌年、2000年の10月だったそうです。

ボビー・オロゴンさんといえば、「おまえ」とか「ふざけんじゃねーよ」といった、少し汚い日本語や「モス！」「ボビーと思います」といった間違った日本語がコミカルで、それが視聴者にウケて、一気にスターになったのですが、実は「ウケ狙いとか、とてもそんな余裕なんてない。とにかく一生懸命やっていただけ」（ボビー・オロゴンさん）だったのです。

そうしたボビー・オロゴンさんのキャラクターがスタッフの人たちや出演者の明石家さんまさんらに気に入られ、同じく外国人タレントのセイン・カミュさんが担当していたコーナー「セインのファニエスト外語学院・日本語学科」のレギュラーになり、その後はCDデビューを果たします。格闘家としてもデビューすることになります。

ボビー・オロゴンさんのタレント活動、格闘家としての活躍、いずれもこの『さんまのSUPERからくりTV』によるところが大きいというのは誰もが知ることでしょう。何より、渋谷で当時のアシスタントディレクターがボビー・オロゴンさんを探し続けてくれなければ、今日の人気タレント、ボビー・オロゴンさんはいなかったでしょう。「人生って、本当に面白い。どこでラッキーなことに巡り合えるかもしれないから、出会いは大切にしたいと思うね」（ボビー・オロゴンさん）。

ボビー・オロゴンさんは格闘家としても活躍

ボビー・オロゴンさんが格闘家としてデビューを果たしたのは『K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!』でした。このデビューもそもそもは「からくりTV」の番組内企画。大会出場を目標に、さまざまな闘技の指導を受けました。その過程でボビー・オロゴンさんは柔道の黒帯を取得されています。 格闘家としていける見込みが見えてきたところで、K-1からの正式なオファーがあり、出場。目標としていた『K-1 PREMIUM 2004 Dynamite!!』の第0試合でシリル・アビディ選手と対戦。3ラウンド判定勝ちを収めました。

翌2005年には再びＫ-1に挑戦しています。『K-1 PREMIUM 2005 Dynamite!!』に出場し、元大相撲横綱の曙と対戦しました。この対戦は対戦相手が対戦相手だけに格闘技に興味がない人の間でも話題になったことから、覚えている方も多いのではないでしょう。試合は2R以降でスタミナ切れとなった曙をボビー・オロゴンさんが攻めて、2004年に続き、3ラウンドの判定勝ちを納めます。

しかし、その後はさらに強い相手と対戦することになり、2006年年末の『K-1 PREMIUM 2006 Dynamite!!』、３年連続となる出場でチェ・ホンマンと対戦。1ラウンド16秒、TKO負け。翌2007年の『K-1 PREMIUM 2007 Dynamite!!』ではボブ・サップと対戦することになり、1ラウンド4分10秒でKO負けとなりました。 その後、ボビー・オロゴンさんは格闘家として試合に出場することはなくなってい他のですが、昨年、2021年11月、突然、格闘技のイベントの『Yogibo presents RIZIN.32』に参戦。ボディビルダーの北村克哉さんと対戦し、ボビー・オロゴンさんは2ラウンド一本勝ちを収めています。

ボビー・オロゴンさんは2022年5月に行われた雑誌のインタビューで格闘家を本業とはしないことを表明。現在は投資家としての活動が中心となっているボビー・オロゴンさんはこのインタビューで、「芸能界ではもう一花咲かせたい」（ボビー・オロゴンさん）という願望も語っていらっしゃいます。

ボビー・オロゴンさんは芸能マネジメント事務所を経営

ボビー・オロゴンさんは実業家、経営者としての顔も持っています。芸能マネジメントプロダクションの「アレムコプロダクション」の社長なのです。アレムコプロダクション(有限会社アレムコ)所属タレントはボビー・オロゴンさんの他、3名。そのうちの一人、セネガル人の父親、日本人の母親を持ち、東京で生まれ育ったマリエム・マサリさんは、嵐のファンにはおなじみでしょう。陸上競技、短距離選手として活躍した後、モデルとして活動を開始。人気テレビ番組だった「嵐にしやがれ」の番組アシスタント、ファンキーガールズの一人として活躍したことが知られています。

所属タレントの二人目は「ジョイ・オロゴン(Joy Ologon)」さん。名前からわかるように、ボビー・オロゴンさんの長男です。以前、ボビー・オロゴンさんの家族を紹介するバラエティー番組に出演したこともあります。これまでタレントとしての出演実績はないようなので、今後、本格的に売り出すのではないでしょうか。また、もう一人の所属タレント、ヴェレンテさんについてはジョイ・オロゴンさんよりも情報がありません。ヴェレンテさんも今後売り出していくと思われます。

ボビー・オロゴンさんの主な出演作品

テレビ（バラエティー）

テレビ（ドラマ）

ウェブテレビ

ラジオ

映画

CM

PV

ゲーム

CD

著書

DVD

企業概要

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