市場調査会社各社の発表で、2026年度には3,700億円規模に達するという予測もあるほどの規模になっている監視カメラ市場。その背景にあるのは防犯、マーケティング、安全管理、省人化、製品管理、業務効率向上など、画像認識ソリューションの導入が増加の一途を辿っているということからです。監視カメラは画像認識ソリューションのキーデバイスであり、その監視カメラを構成する中で最重要パーツとなるのが光学レンズユニットです。その光学製品のパイオニアである新亜光学工業株式会社は光学レンズユニットメーカーの1社として、世界市場に新製品を供給し続けています。
新亜光学工業とは?

新亜光学工業株式会社は光学レンズ、鏡筒、デジタルカメラの部品、機構ユニットなど、光学製品の設計・生産・販売、電子部品、光学部品、副資材の販売、関連製品の輸出入を手掛けているレンズユニットメーカーです。光学レンズユニットの分野で20年以上にわたる製品開発・生産設計に関するノウハウを持つ技術者が中心となって、2007年12月に設立されました。資本金は7,000万円。研究開発、設計は日本で、生産は中国の協力工場で行っているファブレスメーカーです。ファブレスメーカーのメリットは設計・開発・販売などに注力できるという点です。新亜光学工業はこのメリットを活かし、設備投資の負担を減らし、リソースを有効活用しています。
新亜光学工業株式会社の主要事業
新亜光学工業は低価格と高品質を両立した製品をタイムリーに提供するオプトエレクトロニクスの専門企業です。「オートアイリス」「ステップアイリス」「シャッターユニット」「TDNユニット」のほか、デジタルカメラのODM完成品、ソーラーパネル、通信用海底ケーブルからUSBケーブルに至るまでのケーブル類各種、精密モールド部品やプレス部品などが同社の取り扱い製品です。
新亜光学工業株式会社が掲げる事業展開のポリシー
新亜光学工業は同社の持つ特許技術や研究開発の成果を活用して設計・製品化を行い、生産から物流までを中国で行っています。自社の事業展開で新亜光学工業株式会社は次のようなポリシーを掲げています。
“設計から生産まで、光学製品のパイオ二アとしての位置付けを確保し、豊かなエンジニアリングをベースにお客様の多様なニーズにお応えします。また、現地の流通も含め独自のエンジニアリングで一括管理いたします。” (出典:新亜光学工業株式会社 会社案内)
新亜光学工業の製品概要

新亜光学工業株式会社は「すべての光をアシストする」を理念に掲げ、顧客のニーズに合わせ、豊富なシリーズをラインアップしています。
新亜光学工業のオートアイリスは自動で適切な明るさに

オートアイリス(Auto-Iris)の「アイリス」は「レンズの絞り」のことです。アナログのカメラでは被写体の明るさにしたがってレンズを絞り、白飛びや黒つぶれを防いで適正な明るさに撮影します。オートアイリスはデジタルカメラなどが撮影する際、被写体の明るさに合わせて自動で絞りを調節する機構です。CCDを使ったカメラではCCDに当たる光量からでなく、映像信号のピークや平均値を使い、その情報で絞りをコントロールします。
光量が多いとき、少ないとき、いずれの場合でもこの絞りを自動でできるようにするユニットになります。新亜光学工業はオートアイリスの部品から生産過程まで、独自の品質保証体制を採って生産しており、納入以降のアフターフォローでも部品購買企業から高い評価を得ているといいます。また、カスタム要求にも可能な限り対応可能となっているそうです。
オートアイリスをデジタル制御で行う新亜光学工業のステップアイリス

新亜光学工業のステップアイリス(Step-Iris)はアナログ制御のオートアイリスをデジタル制御したいという顧客のニーズに合わせて開発された製品。PMタイプの超薄型減速機付ステッピングモーターを内蔵し、光量を調節する機能を備えた、カメラや顕微鏡などの光学機器に用いられる光学部品です。
新亜光学工業のステップアイリスはOPENからCLOSEまで96ステップとアナログ制御並の滑らかな絞り動作が可能となっています。また、LANネットワーク上でシステムを構築する場合、カメラ側のズーム、フォーカス機能と同期します。このことによって、ピンポイントの監視性能向上します。
監視カメラ用撮像素子にCMOSを使用した顧客向けTDNユニット

新亜光学工業株式会社は監視カメラ用撮像素子としてCMOSを使用している顧客向けにTDNユニット(IRフィルター~ダミーガラスの切り替えユニット)を開発しています。このTDNユニットは顧客のレンズ鏡筒の光学シフト量に合わせた様々なフィルターをラインナップしているとのこと。また、CCD/CMOSホルダーに関しては標準品のほか、カスタムな要求にも対応できるのだそうです。
デジタルカメラ向けのシャッターユニット

スマホのカメラは高機能化し、画像処理技術も向上しています。そのため、デジタルカメラをあえて買うという人は撮影を趣味にしている、あの撮り味や色味、そういった部分を好んでいるが少ないないようです。デジカメは新興国向けの販売、こだわりを持って使っているユーザーにとって魅力となる機能の追加が行われています。こういった新製品への買い換えもあって、デジカメは年間1億台の需要を維持しています。
デジカメユーザーのこだわりに対応すべくメーカーは製品開発に取り組んでいます。新亜光学工業のシャッターユニットは顧客からのカスタムな要求に完全に対応可能としているそうです。
新亜光学工業が取り扱うその他の製品

新亜光学工業株式会社はデジタルカメラ完成品、ODM製品、大規模太陽電池ファーム向けソーラーパネル、通信用海底ケーブル、CSケーブルなど、ケーブル各種、学用グリス, 接着剤 その他光学用副資材全般なども取り扱っています。また、精密モールド部品や精密プレス部品は新亜光学工業の中国提携工場で生産しており、中国現地販売も可能となっています。このほか、IRフィルターやNDフィルターなどもラインナップしています。
新亜光学工業の類似製品に要注意!
新亜光学工業株式会社の監視カメラ向けのDay-Night用薄型オートアイリスのIRフィルター作動方法に関する特許に抵触する類似製品が市場に出回っているそうです。新亜光学工業株式会社はこの方法に関する特許を日本、米国、韓国、中国、EUで出願しています
新亜光学工業株式会社は次のように注意喚起を行なっています。
“最近、当社の特許に抵触している類似製品が市場に出回っているのを確認いたしました。当社としては今後上記類似製品の販売元の調査、監視を強化すると共に、当社の知的所有権を侵害している類似製品に対しては強い対応も検討しております。当社製品をお使いのお客様が継続した技術優位性を確保できるよう、今後も様々な対応をしてまいります。お客様におかれましては、上記内容を十分ご理解いただきますようお願いいたします。”(出典:新亜光学工業株式会社 コーポレートサイト)
まとめ
新亜光学工業株式会社は光学レンズユニットの分野で20年以上にわたる製品開発・生産設計に関するノウハウを持つ技術者が中心となって設立された企業です。その企業理念は「全ての光をアシストする」であり、新亜光学工業はファブレスメーカーであるメリットを活かし、日本で設計開発を行い、中国の工場で生産し、顧客の高品質・高性能・リーズナブルという複雑なニーズに応え続けています。
企業概要
- 社名:新亜光学工業株式会社(New Asia Optical Industry Co.,Ltd.)
- 所在地:東京都 豊島区 南池袋 2-15-1南池袋光ビル5F
- TEL 03-5911-3921(代表) FAX03-5911-3920
- 主要事業:光学製品(光学レンズ,鏡筒,デジタルカメラ及びこれらの機構ユニット)の設計・生産・販売、電子部品、光学部品、副資材の販売
- URL:https://www.nao-hp.com/
- 資本金:70,000,000円