感覚統合の中で重要な前庭覚
その前庭覚は、自律神経とつながっているお話は以前したと思います
今回はその、自律神経との関係ある話、「覚醒」について以下に記述していきます
覚醒とは
簡単に言うと、身体を動かすと「脳」が働く、回転する、目覚める、集中できる ということです
これを私たちは「覚醒」と呼んで、支援の現場で使っています
お子さんに当てはめると
覚醒が適度な状態だと
集中力が上がり、気持ちもすっきりしている
覚醒が低い状態だと
ボーっとしている、眠そう、疲れているといった様子
覚醒が高い状態と
興奮している、イライラしている、動き回っている
ということです
高くても低くてもお子さんの様子が大きく変わります
覚醒が上がりすぎても、下がりすぎても良くなく、それをしっかり調整できるように「感覚統合」をすることが非常に大切です

情緒が乱れているお子さん他害や暴言が多いお子さん動きが多いお子さんの中には
前庭覚が育っていないお子さんも多いです
前庭覚が育っていないと、ただただ覚醒が上がり、興奮状態になり、結果としてこうなるのです
覚醒が高かったりするお子さんは、「よく動いてるだけで身体の使い方は上手ではない」こともよくあります
常にぼーっとしているお子さんも前庭覚が育っていないことで、覚醒を適度が状態に持っていけていないのです
私が前庭覚を育てる必要性の大きい部分がこれになります
回転刺激を中心とした遊びは、一見関係なさそうにみえますが
お子さんの「情緒の成長」に対しても大きく関係しているのです
適度な覚醒を得られる身体づくりから始め、身体が出来上がった段階で、より社会的なスキルを身につけられるようなプログラムにつなげていくのです
