「揺れる遊びの代名詞」 として「ぶらんこ」をイメージする人は多いのではないでしょうか
前後の揺れを味わってもらうのにこれ以上のものはあまりありません
今回は「ぶらんこ」での遊びのポイントを記述していきます

ぶらんこ遊びの意識するポイント
①お子さんが揺れに対してどんな反応か見る
お子さんが前庭覚の低反応であれば「もっと入れたい」と激しい揺れを求めます
反対に過敏さがあれば重力不安からぶらんこに乗るのを怖がる、避ける行動が現れることが多いです
お子さんがどんな状態かで遊び方を考えます

②前庭覚の刺激を入れたい
「もっと感覚を入れたい」というお子さんであれば、お子さんのリクエストに答えながら揺らしていきます
激しく揺らしてもいいのですが、刺激を長時間入れすぎると疲労から転落などの怪我にもつながるので、大人が刺激を調節していきます
大人は後ろから押すのもいいですが、前から押してあげることで、目線を合わせたり、手やお腹、顔にタッチなどの関わり遊びを加えることで、触覚や関係性の構築へのアプローチにつなげていきます
感覚系の遊びはそのまま愛着関係の構築にもつなげやすいのでお勧めです
また、「上を見て」「横を見て」、「何がある?」などの声掛けから視覚的なアプローチも楽しいです

③前庭覚の過敏さが見られる
前庭覚の過敏さがあると、重力不安からぶらんこに乗りたがらないお子さんもいます。こういったお子さんは便器に座るのも怖がったりします
こういったお子さんは浮遊感を必要以上に感じ、自分の空間の位置関係が分からないことでの不安が強いので大人がぶらんこにのり、その上に乗ってもらうことで安定感を得られると安心して乗れることがあります
密着感、ギュッと抑えられることがポイントで、自分の立ち位置を把握できるのです
そういった状態から少しずつ揺れを感じてもらいます
また、ぶらんこである必要もありません。むしろちょっと段階的に早く、危険な部分もあるため膝の上に乗ってもらった関わり遊びから始めてもいいと感じます

④前庭覚系の遊びは興奮度が高まるため目を離さない
回転や揺れ、ジャンプなどの前庭系の遊びはお子さんの興奮度を高めてしまうことがあります
走り回ってしまったり、不意に予期せぬ行動が起こったり…
なので前庭覚系の遊びをする際は周囲の安全確保も合わせて行いましょう
前庭覚が育ってくるとお子さんの情緒、行動も落ち着くことが多いのですが
その過程までは大いにテンションが高いのです
安全に大人も子どもも楽しく感覚遊びをしていきましょう(´・ω・`)
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