はじめに
マッチングアプリで「いいね」はもらえるのに、メッセージが続かない。最初の1通を送っても返事が来ない。そう感じているなら、原因の一つは自己紹介文にあるかもしれません。
自己紹介文は、相手が「この人に返信してみようかな」と判断する最後の一押しになります。写真で興味を持ってもらえても、文章が短すぎたり、誰にでも当てはまる内容だったりすると、返信するきっかけがつかめません。
この記事では、PairsとwithというタイプのちがうふたつのアプリそれぞれにあわせたテンプレートをIt5つ紹介します。穴埋めで使えるように、そのまま使える完成例と、自分用に書き換えるときのコツも付けました。
先にお伝えしておくと、この記事は「これを使えば必ず返信が増える」という保証をするものではありません。相手との相性、写真、メッセージの内容、時期によって結果は変わります。この記事が目指すのは、自己紹介文でつまずきやすいポイントを減らし、自分で改善していける状態を作ることです。
最初に読んでほしいのは次の3点です。
- 自己紹介文は「長ければよい」わけではない。
- 「誰にでも当てはまる言葉」より「あなたにしか書けない具体」のほうが返信の入口になる。
- 一度書いて終わりにせず、1か所ずつ直して結果を見ると、自分に合う形が見つかる。
第1章 2026年の自己紹介文事情|なぜ「書く人」と「書かない人」で差がつくのか
自己紹介文を十分に書いている人は意外と少ない
タップルが2026年2月に公表した情報によると、自己紹介文を登録している利用者は、未登録の利用者に比べて「いいね」を受け取る数が約2.5倍だったとされています(2025年5月時点のデータ)。一方で、十分な文量の自己紹介文を登録している新規利用者は男女とも約30%にとどまるそうです(2026年1月時点)。
これはタップル社内のデータで、PairsやwithのデータではありませんのでPairs・withにそのまま当てはまるとは言えません。それでも、「何を書けばいいか分からず、空欄や一言で済ませる人が多い」という傾向は、他のアプリでも似たようなものだと考えられます。きちんと書くだけで、比較される場面で一歩前に出られる可能性があります。
「多すぎても少なすぎても伝わらない」という研究
2026年7月に学術誌『Current Psychology』に掲載された、イスラエルのライヒマン大学などの研究では、自己紹介文が主な判断材料になる状況では、自己開示が少なすぎず多すぎない状態が最も相手の関心を引きやすいと報告されています。
日本のメディアでも、目安となる文字数が紹介されています。たとえばマイナビニュースは250〜350字程度を、えきたんの婚活メディアは200〜300字前後を目安としています。スマホで1画面に収まり、最後まで読んでもらえる長さがポイントです。
この記事のテンプレートも、250〜350字の範囲で作っています。なお、各アプリの入力上限は変更されることがあるため、実際に書き込む前に入力画面で確認してください。
AIで文章が整う時代、差がつくのは「具体性」
各社がAIによるプロフィール作成機能を出し始めています。タップルは2026年2月に「AIプロフィール生成」機能の提供を始めました。AIが文章を整えてくれるのは便利ですが、全員が似た「整った文章」になる可能性も高まります。
そうなると、差がつくのは文章のうまさではなく、本人にしか書けない具体的な情報です。「旅行が好きです」より、「去年は金沢に行って、駅前の市場で食べ歩きをしました」のほうが、相手は質問しやすくなります。この記事のテンプレートは、すべてこの考え方で作っています。
第2章 PairsとwithはSTARTラインが違う|書き分けの基本
自己紹介文は、アプリごとに少し書き分けたほうが伝わりやすくなります。公式情報や紹介サイトから分かる範囲で、特徴を整理します。
Pairsの特徴と書き方の方向性
Pairsは会員規模が大きく、紹介サイトでは累計2,000万人超と記載されることが多いアプリです。App Storeの公式説明では、AIレコメンド、プロフィールに書きづらい本音の価値観を非公開で入力できる機能、やりとり中の相手とデート意向を設定できる機能などが紹介されています。
利用者は恋活から婚活まで幅広く、相手がたくさんのプロフィールを見比べることも多いはずです。そのため、1行目で「どんな人が、何を求めているか」が分かることと、具体的な生活の場面で人柄が伝わることが大切になります。
withの特徴と書き方の方向性
withは、性格診断や心理テスト、そして「好みカード」で、内面や共通点から相手を探せる点が特徴です。紹介サイトでは累計1,500万人超、主な年齢層は20〜30代とされています。有料プランに加入すると2通目以降のメッセージを送れる仕組みです。
withでは、診断結果や好みカードが相手の目に入りやすいので、自己紹介文でそれらと連動した話題を出すと、共通点が見つけやすく、会話の入口を作りやすくなります。
共通の注意点:連絡先の記載は避ける
Pairsでは、不正対策としてSNS IDを交換するメッセージをブロックする機能などの安全対策強化が報じられています。withの利用規約も、規約違反の投稿は削除されると案内しています。LINEやInstagramのIDを自己紹介文に書くのは、利用制限の原因になりえますし、安全面でもおすすめできません。やりとりは、まずアプリ内で行いましょう。

第3章 返信が来やすい自己紹介文の3原則
テンプレートに入る前に、3つの原則を覚えておいてください。ここがぶれなければ、自分でアレンジしても大きく外れません。
原則1:相手が「返しやすい入口」をつくる
返信が来ない自己紹介文の多くは、読んだ人が「何を返せばいいか分からない」状態になっています。入口になるのは、次の3つです。
- 具体的な固有名詞(場所、作品名、料理名など)
- 相手が答えやすい質問(おすすめ、好みの二択など)
- 小さなエピソード(失敗談、最近ハマっていることなど)
質問は、「趣味は何ですか?」のように広すぎるものより、「最近食べて美味しかったラーメンはありますか?」のように狭いほうが答えやすくなります。
原則2:安心感は「事実」と「具体性」で作る
安心感は、丁寧な言葉づかいだけでは伝わりません。仕事、休日の過ごし方、大切にしていることを、事実ベースで具体的に書くと、相手は人物像を想像しやすくなります。
マイナビニュースでも、職業や年齢、体型などは正直に伝えることが大切だと紹介されています。事実と異なる内容は、交際に進んだときのトラブルにつながります。大げさにせず、自慢にも見えないよう、フラットに書きましょう。
原則3:ミスマッチは「減らす」ために少しだけ絞る
全員に好かれようとすると、文章がぼんやりします。「こういう関係を望んでいる」「こういう過ごし方が好き」と少し絞ることで、合う人に届きやすくなり、合わない人とのやりとりは減らせます。ただし、強い否定や条件の羅列は逆効果です。「〜な人は無理」ではなく、「〜な方だと嬉しいです」と、肯定の言い方に変えます。
ここまでが、自己紹介文を書く前に知っておきたい基本です。ここから先は有料部分になります。5つのテンプレートの完成例と穴埋めのコツ、NG表現の言い換え、7日間の検証手順、公開前チェックリストを載せています。
