【はじめまして②】プロが見てきた、伸びる選手と伸びにくい選手の違い
プロ野球投手が教える野球大学
前回の記事では、このnoteで発信していく内容についてお話ししました。
このnoteでは、野球を頑張る選手、そしてその成長を支える保護者の方に向けて、
・球速アップ
・コントロールアップ
・投球フォーム
・身体の使い方
・練習法
・配球
・変化球
・トレーニング
・栄養学
など、野球上達に必要な考え方を発信していきます。
今回は、自己紹介の続きとして、プロの現場で多くの選手を見てきた中で感じた、
伸びる選手と伸びにくい選手の違い
について書いていきます。
「うちの子は才能がないのかな」
「毎日練習しているのに、なかなか結果が出ない」
「球速が上がらない」
「コントロールが安定しない」
「試合になると力んでしまう」
そう感じている選手や保護者の方は多いと思います。
でも、まず最初に伝えたいことがあります。
野球が上手くなる選手は、最初から全員が特別な才能を持っているわけではありません。
もちろん、体格や筋力、柔軟性、運動能力の差はあります。
でも、それだけで将来が決まるわけではありません。
プロの世界を見ても、最初からすべてが完璧だった選手ばかりではありません。
むしろ、壁にぶつかりながら、自分の課題を見つけて、考えて、修正して、少しずつ成長してきた選手が多いです。
伸びる選手には、共通点があります。
それは、
自分の課題に気づけること
目的を持って練習できること
失敗を次につなげられること
人の話を素直に聞けること
でも、言われたことをただ鵜呑みにしないこと
自分で考え続けられること
です。
逆に、伸びにくい選手は、努力していないわけではありません。
むしろ、真面目に練習している選手ほど多いです。
毎日キャッチボールをしている。
投げ込みもしている。
走っている。
筋トレもしている。
動画を見てフォームも研究している。
それでも球速が伸びない。
コントロールが安定しない。
試合で結果が出ない。
このような場合、足りないのは努力ではなく、努力の方向かもしれません。
野球は、ただ練習量を増やせば上手くなるものではありません。
もちろん、練習量は大切です。
継続も大切です。
でも、目的がないまま練習量だけを増やしても、悪い癖を繰り返す練習になってしまうことがあります。
たとえば、体が早く開くフォームのまま投げ込みを増やす。
腕だけで投げるフォームのまま球数を増やす。
リリースが安定しないまま強く投げ続ける。
力みすぎた状態で何度も投げる。
これでは、球速アップや制球力アップにつながりにくいだけでなく、肩や肘への負担が大きくなることもあります。
伸びる選手は、ただ数をこなすだけではありません。
今、自分が何を意識して練習しているのかを分かっています。
キャッチボールひとつでも、
「今日はリリースを安定させる」
「今日は低めに強く投げる」
「今日は体の開きを我慢する」
「今日は軸足に乗る感覚を確認する」
というように、目的を持っています。
一方で、伸びにくい選手は、ただ投げているだけになってしまうことがあります。
「とりあえず投げる」
「とりあえず走る」
「とりあえず筋トレする」
「とりあえず動画で見た練習をやってみる」
これでは、自分に必要な練習なのかどうかが分かりません。
大切なのは、
自分に今、何が必要なのか
を知ることです。
球速が伸びない原因は、選手によって違います。
下半身が使えていない選手もいます。
体重移動がうまくできていない選手もいます。
体の開きが早い選手もいます。
リリースが安定していない選手もいます。
力みすぎている選手もいます。
フォームを変えすぎて迷子になっている選手もいます。
だから、みんなが同じ練習をすれば同じように伸びるわけではありません。
自分の課題に合った練習をすること。
ここがとても大切です。
また、伸びる選手は失敗の捉え方も違います。
試合で打たれた。
四球を出した。
高めに抜けた。
変化球が決まらなかった。
こうした失敗があった時、伸びる選手はただ落ち込むだけでは終わりません。
「なぜ打たれたのか」
「なぜ抜けたのか」
「どのタイミングで力んだのか」
「次は何を意識すればいいのか」
と考えます。
もちろん、悔しさはあります。
落ち込むこともあります。
でも、その失敗を次につなげようとします。
伸びにくい選手は、失敗を「自分はダメだ」と受け止めてしまうことがあります。
または、原因を考えずに「もっと練習しなきゃ」と量だけを増やしてしまうことがあります。
でも、本当に大切なのは、失敗を責めることではありません。
失敗から原因を見つけることです。
野球は失敗のスポーツです。
毎回うまくいくことはありません。
良い投手でも打たれます。
プロでも四球を出します。
一流選手でもミスをします。
大切なのは、失敗しないことではなく、失敗した後にどう考えるかです。
伸びる選手は、失敗を成長の材料にします。
この考え方は、保護者の方にも知っておいてほしいです。
子どもが試合で失敗した時、親としてはつい、
「なんであそこでストライクが入らないの?」
「もっと腕を振ればよかったのに」
「また同じミスをしている」
と言いたくなることがあるかもしれません。
でも、試合で一番悔しいのは本人です。
マウンドで苦しんでいるのも本人です。
そこで結果だけを責められると、次の試合でさらに力んでしまうことがあります。
大切なのは、結果だけを見ることではありません。
その子が何に挑戦したのか。
どこが良くなっていたのか。
次に何を意識すればいいのか。
そこを一緒に見つけてあげることです。
たとえば、
「今日は前より腕を振れていたね」
「低めに良い球がいっていたね」
「最後まで逃げずに投げられたね」
「次は一つだけ意識してみよう」
こうした声かけは、子どもの自信につながります。
野球が上手くなるには、技術だけでは足りません。
心の状態も大切です。
安心して挑戦できる環境がある選手は、失敗を恐れすぎずにプレーできます。
失敗を恐れすぎない選手は、思い切って腕を振れます。
思い切って腕を振れる選手は、次の成長につながりやすくなります。
伸びる選手は、自分で考える力を持っています。
でも、それは最初から自然に身についているものではありません。
日々の練習や試合、周りの大人の関わり方の中で、少しずつ育っていくものです。
だからこそ、指導者や保護者がすぐに答えを出しすぎないことも大切です。
「どうだった?」
「どこが良かったと思う?」
「次は何を意識する?」
「今の自分に必要な練習は何だと思う?」
このように問いかけることで、選手は自分で考えるようになります。
もちろん、何も教えないという意味ではありません。
必要な知識やヒントは伝える。
でも、最後は本人が考える。
このバランスが大切です。
野球は、言われたことだけをやっていれば必ず上手くなるスポーツではありません。
試合では、自分で判断しなければいけない場面がたくさんあります。
どの球を投げるか。
どのコースを狙うか。
どのタイミングで勝負するか。
ランナーがいる時にどう投げるか。
打者の反応をどう見るか。
こうした判断は、日頃から考えている選手ほど強くなります。
だからこそ、このnoteでは、ただ練習メニューを紹介するだけではなく、
なぜその練習が必要なのか
どんな選手に向いているのか
どこを意識すればいいのか
試合でどうつながるのか
まで伝えていきたいと思っています。
球速アップも、制球力アップも、ただ形を真似するだけではうまくいきません。
自分の体に合った動き。
自分の課題に合った練習。
自分の試合で使える考え方。
これを見つけていくことが大切です。
伸びる選手と伸びにくい選手の違いは、才能だけではありません。
一番大きいのは、
考え方
です。
自分の課題を知ろうとするか。
練習の目的を考えているか。
失敗から学べるか。
情報に振り回されず、自分に必要なものを選べるか。
焦らず、正しい方向に継続できるか。
ここが変わると、練習の質が変わります。
練習の質が変わると、投球も変わります。
投球が変わると、試合での結果も少しずつ変わっていきます。
このnoteを通して、野球を頑張る選手たちには、
「自分にも変われる可能性がある」
と思ってほしいです。
球速が今すぐ大きく上がらなくてもいい。
コントロールがすぐに完璧にならなくてもいい。
大切なのは、今の自分を知ること。
そして、今日より少しでも良くなるために考え続けることです。
その積み重ねが、未来の自分を作ります。
これからこのnoteでは、球速アップ、制球力、フォーム、練習法、食事、トレーニング、保護者のサポートなど、野球上達に必要な情報を発信していきます。
一つの記事ですべてが変わるわけではありません。
でも、一つの気づきで、練習の見方が変わることがあります。
一つの考え方で、マウンドでの立ち方が変わることがあります。
一つの声かけで、子どもの気持ちが前向きになることがあります。
このnoteが、野球を頑張る選手と保護者の方にとって、少しでも成長のきっかけになれば嬉しいです。
焦らず、比べず、正しい方向に。
今日の一球を大切にしていきましょう。
これから一緒に、野球がもっと上手くなるための考え方を学んでいきましょう。
