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雨と夕日と

自動ドアが開くと、冷房の効いた図書室の空気が肌をなでた。

僕はまっすぐ、歴史の棚でも新刊コーナーでもなく、返却カウンターへ向かう。

「……あ。お願いします」

一冊の小説を差し出すと、吉田さんは顔を上げずに、細長い指でバーコードをなぞった。

「……。最後、ちょっと難しかったです。主人公、結局あんなにボロボロになってまで何がしたかったんですか」

吉田さんは手を止めて、ようやく僕を見た。眼鏡の奥の瞳が、少しだけいたずらっぽく細められる。

「そうね。……今の高橋くんには、この絶望はまだ『言葉』でしかないのかも」


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雨と夕日と

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この記事のライター

せり。

20歳、工場で梱包の仕事をしています。 身長は167cm。周りからはしっかりしてそうに見られるけど、中身はボロボロで、本当は女の子らしい可愛いものにずっと憧れています。 体力もメンタルも自信がなくて、週3日働くのが精一杯な、訳ありの一人暮らし。 夜、布団の中でスマホの明かりだけを頼りにしている時、どうしようもない孤独に飲み込まれそうになります。

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