「条件どおりに並べられた。でも、答えが違った」
順番を考える問題では、並びを一つ作るだけでは答えられない問いがあります。「この順番になることがある」のか、「どんな並びでも必ずそうなる」のか。ここを分けるだけで、確かめるべきことが変わります。
この記事は、就活の基礎的な推論を練習したい人向けの、手を動かす教材です。3人の小さな問題から始め、5人の並びを使って、反例の作り方、候補を漏らさない整理、条件が変わったときの解き直しまで進みます。
使うのは紙とペン。A・B・Cなどを書いた小さな紙を動かしても構いません。最初は時間を計らず、「なぜそう言えるか」を確かめてください。
すべて教材用に作成したオリジナル問題です。実際の採用試験の転載・再現や、特定検査の公式教材ではありません。出題範囲の網羅、得点上昇、選考通過を保証するものでもありません。本番の操作や道具の使用は、各受検案内に従ってください。
1.無料のミニ問題:一例で分かること、分からないこと
A・B・Cの3人が、1番から3番まで順に発表します。同時発表はなく、各人が一度ずつ発表します。
条件は一つです。
「AはBより前に発表する」
問い:「Cは必ず最後に発表する」と言えますか。
答えを読む前に、条件を満たす並びを一つ書いてください。次に、Cが最後ではない並びも作れるか試します。以下では、左から1番、2番、3番の順に書きます。
解説
A → B → C は条件を満たします。Cが最後になることは、確かにあります。
しかし、C → A → B も条件を満たします。この並びではCは最初です。
したがって、「Cは必ず最後」とは言えません。Cが最後ではない、条件を満たす例が一つ見つかったからです。このように、主張が成り立たないことを示す例を「反例」と呼びます。
もう一つ、A → C → B も作れます。条件を満たす並びは、この3通りです。
ここで「Aが最後」はどうでしょうか。Aより後ろにBが必要なので、Aを最後には置けません。
この問題から確認できることは、次の三つです。
- Cが最後になることは、あり得る
- Cが必ず最後とは、言えない
- Aが最後になることは、不可能
「あり得る」を示すには、条件を満たす一例があれば十分です。「必ず」を否定するにも、条件を満たす反例が一つあれば十分です。
ただし、反例がすぐ見つからなかっただけで「必ず」と決めないでください。「必ず」と言うには、候補を漏れなく確かめるか、条件からそうなる理由を説明する必要があります。
2.この教材の使い方と、有料部分で練習すること
この先では、一つの5人問題を掘り下げます。問題を大量に解くより、「どこで勝手な前提を足したか」「なぜこの候補を除けるか」を確認する構成です。
収録内容
- 5人問題の条件を、順序と隣接に分ける手順
- 4つの主張を判定する演習と解説
- 条件を満たす全8通りと、手で漏れなく出す方法
- 追加条件を入れた2つの演習
- 元の条件を一つ変更する解き直し
- 自分で条件と反例を確認する記入欄
提供するのは記事本文です。個別添削、実際の検査の採点、合否判定、ダウンロード教材は含みません。
この記事が向くのは、「一つ並べて終わりにしてしまう」「前と直前を混同する」「条件を変えたのに前の答えを使ってしまう」という人です。すでに反例や場合分けを説明できる人には、基本的な内容になります。
無料で幅広く練習したい場合は、マイナビの適性検査対策にも練習問題・解説があります。この記事は、少ない条件を自分で確かめる練習に絞っています。参考リンクは末尾にまとめました。
ここまでのミニ問題は、ここで完結です。続きでは、紙に5つの枠を描いてから始めましょう。
続きは500円の有料記事です。条件を満たす並びを自分で作り、反例や場合分けまで練習したい方は、この先へお進みください。
