仕事について考えていて、
ふと思ったことがあります。
私たちは仕事を選ぶとき、
かなり「数字」を見ています。
月収はいくらか。
年収はいくらか。
年間休日は何日か。
残業は何時間か。
家から何分で通えるか。
何時から何時まで働くのか。
転職サイトを開いても、
求人票を見ても、
そこには数字が
たくさん並んでいます。
もちろん、
どれも大事です。
生活していく以上、
給料は無視できません。
休みが少なすぎれば、
体も持ちません。
通勤時間だって、
毎日のことなので重要です。
だから、
「なるべく条件のいい仕事を選ぼう」
とするのは、
ごく普通のことだと思います。
でも。
ここで一つ、
不思議なことがあります。
条件をかなり細かく確認して、
「ここなら悪くなさそう」
と思って選んだはずなのに、
実際に働き始めると、
なぜかしんどい。
仕事内容も、
そこまで嫌いではない。
給料も、
極端に低いわけじゃない。
職場の人間関係だって、
壊滅的というほどではない。
なのに、
日曜日の夜になると重い。
朝になると、
なんとなく会社へ行きたくない。
帰宅すると、
何もする気が起きない。
「別にブラック企業じゃないのに、
なんでこんなに疲れるんだろう」
となる。
逆に、
他の人から見れば
かなり大変そうな仕事なのに、
本人は妙に楽しそうに
働いていることもあります。
同じ仕事。
同じ会社。
同じくらいの給料。
それなのに、
ものすごく元気になる人と、
どんどん削られていく人がいる。
これって、
ちょっと不思議ですよね。
「条件は悪くないのに、なぜかしんどい」の正体

私たちは仕事を選ぶとき、すでに数字だらけで考えている
仕事選びで数字を見ること自体は、
間違っていないと思います。
問題は、
見ている数字が
「仕事側の数字」だけに
なりやすいこと。
年収。
休日。
勤務時間。
昇給率。
福利厚生。
こうしたものは、
その仕事の条件を
教えてくれます。
でも、
その仕事をしているときに
「自分がどうなるか」までは、
教えてくれません。
たとえば、
年収が今より50万円上がる仕事が
あったとします。
条件だけを見れば、
かなり魅力的です。
ただ、
毎日たくさんの人と
コミュニケーションを取る
仕事だったら。
人と関わるほど
エネルギーが湧いてくる人に
とっては、
楽しいかもしれません。
多少忙しくても、
「今日もよく働いた」
と満足して
帰れるかもしれない。
でも、
一人でじっくり考える時間が
必要な人だったら、
同じ環境でも
疲れ方はまったく違います。
別にコミュニケーション能力が
低いわけではありません。
仕事だって、
普通にこなせる。
ただ毎日、
少しずつエネルギーが減っていく。
だから、
条件だけを比較していると、
「悪くないはずなのに、つらい」
という仕事を
選ぶことがあります。
履歴書には書かれていない相性。
求人票にも載っていない相性。
ここを見ずに、
給与や休日だけで
仕事を決めようとすると、
何度転職しても
「なんか違う」
が残ることがあります。
同じ仕事でも「ラクな人」と「削られる人」がいる

そもそも、
「この職業は向いている」
「この職業は向いていない」
と、
職種だけで考えるのは
少し乱暴なのかもしれません。
同じ営業でも、
新規のお客さんへ
どんどん声をかける営業と、
すでに関係があるお客さんの
相談に乗る営業では、
かなり違います。
同じ事務でも、
決められた仕事を
正確にこなすポジションと、
周囲の状況を見ながら
調整するポジションでは違う。
同じ発信の仕事でも、
毎日短く投稿するスタイルと、
時間をかけて
一つの記事を作るスタイルでは、
必要になる力が違います。
つまり、
仕事の向き不向きって、
「何をするか」だけでは
決まらないんです。
どんな役割なのか。
どんな環境なのか。
誰と関わるのか。
どれくらい自由なのか。
どんなペースで進めるのか。
ここまで含めて、
ようやく
「その人に合う仕事」になる。
私は、
この視点を持つだけでも、
仕事の見え方は
かなり変わると思っています。
今まで、
「この仕事が向いていない」
と思っていたものも、
もしかすると仕事そのものが
向いていなかったのではなく、
その職場で求められていた
「やり方」が
合わなかっただけかもしれない。
反対に、
憧れていた職業へ転職しても、
働き方が自分と合わなければ、
また苦しくなる
可能性があります。
だから私は、
仕事を考えるときに
「何の仕事に就くか」
だけを考えるのではなく、
もう一つ見てみてほしいものが
あります。
自分側の数字です。
仕事を選ぶなら、職種名より「自分の数字」を見てみる

数字は仕事を決めつけるためのものではない
ここでいう数字は、
数秘で見る
自分自身の数字のことです。
数秘というと、
「あなたの適職はこれです」
と職業をズバッと
当てるものだと思う方も
いるかもしれません。
でも私は、
そんな使い方だけをするのは
少しもったいないと
思っています。
たとえば、
数字を見て
「あなたは営業です」
と言われても、
それだけでは困りますよね。
営業会社へ転職してみたら
毎日しんどかった。
そんなことになったら
意味がありません。
私が面白いと思うのは、
数字を
「職業を当てるもの」ではなく、
仕事を選ぶときの
自分なりの判断軸として
使うことです。
自分は、
前に立つほうが自然なのか。
誰かを支えるほうが自然なのか。
一つのことを
深く掘るほうが得意なのか。
いろいろ試しながら
動くほうが調子が出るのか。
自由度が高いほど
力を出せるのか。
ある程度、
枠が決まっていたほうが
安心なのか。
こういうことが
分かってくると、
求人を見る視点が変わります。
「年収500万円だから応募する」
だけではなく、
「この働き方は、
自分が力を出せる形に
なっているかな」
と考えられるようになる。
数字に人生を
決めてもらうわけではありません。
むしろ反対です。
自分で仕事を選ぶために、
判断材料を
一つ増やす感覚です。
自分が力を出しやすい「役割・環境・ペース」を知る

仕事選びで迷っていると、
つい
「結局、私は何に向いているの?」
という答えが欲しくなります。
気持ちはよく分かります。
職業名を一つ、
教えてもらえたらラクですから。
でも実際には、
向いている職業を一つ
決めてもらうより、
自分がどんな状況なら
力を出しやすいかを知るほうが、
長く使えると思っています。
転職しても使える。
副業を始めても使える。
独立しても使える。
同じ会社の中で
部署を変えるときにも使える。
仕事そのものが変わっても、
自分という人間は
ついてきます。
だから、
「職業名」より先に、
自分が自然にできる役割。
気持ちよく働ける環境。
無理をしなくても続くペース。
こちらを知っておく。
そのうえで仕事を見ると、
選択肢の見え方が
変わってきます。
たとえば、
今の会社を辞めるかどうか
悩んでいたとしても、
いきなり
「転職する・しない」
の二択で考えなくてよくなります。
仕事内容は好きだけれど、
人と話す時間が多すぎるなら、
一人で進められる業務を
増やせないか考えてみる。
仕事そのものより、
細かく管理されることが苦しいなら、
裁量の大きい部署や会社を
探してみる。
一つのことを続けるより
変化があるほうが楽しいなら、
複数の役割を持てる仕事を
候補に入れてみる。
こうやって考えると、
「今の仕事を捨てて、
まったく別の人生にしなきゃ」
という極端な話では
なくなってきます。
自分に合わない部分を
少し減らす。
自分に合う部分を
少し増やす。
それだけでも、
働いたあとの疲れ方は
変わるかもしれません。
仕事選びというと、
人生を左右する
大きな決断のように感じます。
だからこそ、
なかなか決められない。
でも、
自分を知ったうえで
「こっちのほうが、
少し自分らしく働けそう」
と選ぶなら、
もっと軽く考えられるように
なります。
「何の仕事が向いてる?」より先に考えたいこと
仕事選びをラクにする3つの問い
もし今、
仕事について
少しモヤモヤしているなら、
転職サイトを開く前に、
一度だけ
自分に聞いてみてください。
一つ目。
「今の仕事で、
意外と苦もなくできていることは
何だろう?」
誰かにとっては大変なのに、
自分はそこまで
苦にならないこと。
説明すること。
話を聞くこと。
整理すること。
考えること。
行動すること。
細かいところに気づくこと。
こういう部分には、
仕事選びのヒントが
隠れていることがあります。
二つ目。
「仕事内容より、
働き方のどこで疲れているんだろう?」
仕事が嫌だと思っていても、
よく分解してみると、
人が多い環境が
苦しいだけかもしれません。
毎日同じことを
繰り返すのが
苦しいのかもしれない。
反対に、
毎日違うことへ
対応し続けるのが
苦しいのかもしれない。
ここが分かると、
「仕事が嫌い」
という大きなモヤモヤが、
少し具体的になります。
三つ目。
「もし人からどう見られるかを
気にしなくていいなら、
どんな働き方を選びたいだろう?」
有名な会社。
安定した会社。
肩書きのある仕事。
周りから評価される仕事。
もちろん、
それを望むことが
悪いわけではありません。
ただ、
「本当はこっちが好きだけど、
こっちを選んだほうが
立派に見えるから」
という理由だけで
仕事を選ぶと、
どこかで苦しくなることが
あります。
毎日働くのは、
周りの人ではありません。
自分です。
だから、
自分の感覚を
仕事選びの中に入れていい。
私はそう思っています。
そして、
その感覚を整理するときに、
数秘という「数字」を
使ってみるのも一つの方法です。
数字が全部を
決めてくれるわけではありません。
でも、
自分でも言葉にできなかった感覚に、
「そういうことだったのか」
と気づけることがあります。
この気づきがあるだけで、
仕事を見る目は
少し変わります。
自分の強みを仕事と収入につなげたい人へ

仕事って、
人生の中で
かなり長い時間を使うものです。
だからこそ、
「一番稼げる仕事は何か」
だけで考えるのではなく、
「自分が自然に力を使える仕事は何か」
も考えてみてほしいです。
給料の数字を見る。
休日の数字を見る。
勤務時間の数字を見る。
それと同じように、
自分自身の数字も見てみる。
そして、
自分の特徴と、
目の前の仕事を
照らし合わせてみる。
すると、
これまで
「なんとなく違う」
としか言えなかったものが、
少しずつ言葉になります。
自分は仕事ができないのではなく、
この役割では
力を出しにくかったのかもしれない。
この仕事が嫌いなのではなく、
この働き方が
合っていなかったのかもしれない。
そう考えられるだけでも、
次の選択は変わります。
もし、
自分の数字を
もう少し具体的に知って、
「自分にはどんな強みがあるのか」
「その強みを、
どんな仕事で使いやすいのか」
「さらに収入へつなげていくなら、
どう考えればいいのか」
まで整理したい方へ、
こちらにまとめました。

仕事を決めてもらうための
記事ではありません。
自分で仕事を選べるようになるために、
自分自身の特徴を
一度きちんと整理しておきたい方に
読んでもらえたらと思っています。
仕事選びに、
100%の正解はありません。
でも、
「自分を知らないまま選ぶ」
から、
「自分を知ったうえで選ぶ」
に変えることはできます。
次に仕事を考えるときは、
求人票に書かれている数字だけでなく、
自分の数字も、
一緒に見てみてください。
その数字が、
これまでとは違う仕事の見方を
教えてくれるかもしれません。
