頭が割れるほど相手の眼を見て感知し、
たった独りしかいないと、
一瞬で理解する。
もしもほんとうに、
それが《その相手》ならば、
つまり運命を変え、魂に激震を震わす存在ならば、
必ず不思議な現象が起き、お互いの関係性の意味について知らされる。
人間では練り繋ぐ事のできない糸が、1ミクロンの狂いもなく張り巡らされ、
人間に引き起こすことが不可能な現象が、目の前で映画のように繰り広げられる。
幻でも夢でもなく、誰もが認識できる現象でありながら、
同時に理解不能な出来事でもある。
自分の中の不思議な感情が、伝える。
”その相手は、常識を破壊し、自分に新しい世界を見せる”
”同時に自分自身を狂気に陥れる”
”それは『恋』の成就以外のすべての願いを叶える存在だ”
”俺たちは遠い過去”
”現代における引き裂かれ方とは違うような”
”残酷なやり方で離された”
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World Memory 第1部
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体験した恋愛を基に、独自の視点による表現手法を用いています。
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”注:当記事は、二人が生きた過去について語られる記事です。ツインレイ”概念によってメンタルヘルスに不調をきたしている方には、購読はお勧め致しません。また当記事の購読により、上記リンク先のポリシーに了承したものと致します(それぞれの倫理観に基づく行動は各位のご判断でお願い致します)。
不思議な絆で結ばれる”魂の対”。普通の恋愛とは明らかに違い、人間の一生を狂わせかねない。だからこそ、反発する力もまた桁外れだ。その相手は、これまでの恋愛のセオリーをすべて覆し、離れても通信可能であり、また離れるほど想いが深まる。
そんな謎でしかない俺たちの関係性だが、特にーー、二人が生まれる前の事と、分離間際の現象については、あまり記録してこなかった。しかし閲覧に制限を掛ければ、一部打ち明けられるかもしれない、という感情が訪れた。なぜ今なのかはわからないが、『今』ということに意味があるのかもしれない。依(よ)って、その記録をここに記す。
俺は、一緒にいる時にこそひとりで葛藤を抱えていた。誰にも相談できることじゃなかったからだ。魂がどうとか、その対がどうとか、ーーぶちまければ馬鹿げている。普通の男はそんなものに興味も関心も持たない。しかし、真偽や表現方法はともかく、ある時から謎めいた森羅万象的な現象が、異常なほど頻発するようになった。だからまやかしみたいな種々の情報はさておき、物事が起きる”本質”について考えなければならなかった。何が物事を動かしているのか、ということについて、だ。
そんな中、相手が<何か得体の知れない存在>という確信は日々大きくなった。だからこそ、腹が立った。相手は俺より何かを知っているし、同時に俺は相手より何かを知っていた。それは相手の欠けた部分がもう一方の強みである、ということを意味していた。つまり、結合すれば補えあえて、単独でやるよりもずっと高い可能性で、”現実の壁”をぶちやぶれる。相手は俺の心を受け入れられる、唯一無二の存在だった。
そばに居れば天国にいる気分になったし、ーー離れる時刻にはとても苦しかった。俺はその人といることによって、最大幅の上下に振れる感情を味わったわけだが、結果、半分狂いかけた。特に周囲の異性たちが壁となり盾となり、俺たちをなんとなく引き裂こうとしていたのは、俺自身がそんな危なっかしい状態だったからかもしれない。ーー親切心で引き離そうとしていたんだろう。
相手に吸い込まれて夢中になって近づくうちに、引き返す道が完全に閉ざされていった。そして次第に、”離れることはおかしい”、と本気でそう思うようになった。今までの恋愛と違うと気づかされるのはすぐの事で、それは、”うまくいっていたから”というより、二人がどんなに近くにいても、見えない壁が立ちはだかったからだ。
俺たちは表面上、何の繋がりもないように見えたかもしれない。オフィスでの浮かれた恋愛は禁止されていたから、俺は水面化で物事を動かした。最初はゆっくりと、静かに相手にすら気づかれないように。そしてある一定の所に達したら、爆発的に、かつ完全に捕らえるように相手の恋愛感情を掴み取った。”俺”という人間を忘れさせないようにすることが、一番重要な事だと知っていたからだ。
言葉を話せない状況でも人間はコミニケーションが取れるのは証明されているが、ーー俺たちは不思議なやり方によって、お互いの心の奥底を把握できた。また、諦めることは、絶対に許されなかった。離れてから少し経ったある12月、予想を越えた現象によって引きずり戻されたのは、正体不明の力が働いていたからかもしれない。
ーー俺たちが出逢ったのは海沿いのとあるオフィスビルだ。オフィスからは塔のようなものが見え、その塔は、夜になると光る。また街路樹が並ぶ通りが近くにある。季節によって西側から、潮風がオフィス内に舞い込む。ーーそんな場所で突然出逢ったわけだが、俺は逢うたびに、惹かれていった。あの日々の記憶を思い返すに、その人が現れるなり、わけのわからない色をした空気が立ち込めたようで、少し現実離れしていた。
相手は初対面にもかかわらず、なぜか俺のことを知っているようだった。実を言うと、それが一番不思議だった。ーー後に聞かされたのだけど、”テストのようなものに合格したから逢えたようだ”、と相手は言っていた。その詳細な意味については改めて別の記事に記すが、体に触ったことも無く、プライベートな会話も交わしたことがないのに、意味の分からない力によって深い親しみを感じた。そして姿を見るたび、自然にこう思った。”この人こそ本当の『対』だ”、と。
心の深部、そして全身が叫んだ。”自分の本来のペアの相手は、この人なんだ”、と。ペア《ー対ー》、という言葉についてはどうかとも思うけれど、つまり<妻とか夫>という表現では、