真夏の陽射し。
海沿いを走る列車。
日影と、君の横顔。
俺には、
一緒に行くはずだった或る秘密の場所でしか、
打ち明けられないことがあって、
君への伝言を用意していたのに、
伝えられないまま過ぎ去っていった。
君と居られた夏の日々。
感情を伝えられなかった俺たちの魂に、
火薬の白熱が、
降り注ぐ。

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◇Article Creation Policy_2022/5/14 | Tips
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" Breaks‐My‐Soul 版” <ブレイクス・マイ・ソウル ー第1章ー> 3章構成版
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本気で好きになったのは、
唯一”君”だけで、
俺は君を好きになってから、ようやくその事実に初めて気づいた。
お互いの感情が分かっているのに、
思うようにいかなかった日の中で、
君と一緒に生きることばかりを、考え始めていた。
実は、俺は君と居られたあの日々に、ある坂道を見つけて、
その場所は誰にも伝えていない。
そこは真夏日には、
輝いて、
コルク抜きみたいに、
頂上に向かってうねっていた。
坂の頂きには、
俺たちが、
一緒に暮らそうと考えていた部屋が、海に向かって建っていた。
南と西には大きな窓があったから、
丘の下の港が見おろせた。
港にはいつも白い船が停泊していて、
特に、
西側の海辺には、潮流があふれていた。
緑で遮られた、
その部屋の、
カーテンを開けていてもシーツの色は見えないし、
”君と俺”との感情は、