本音を言うと、”本音を伝えることが許されない”。
これが俺のもうひとつの立場でもある。
この世には、『魂の対』と出逢って知る不思議な恋があるらしいけれど、
休眠状態で生きていた俺にとっては、ずいぶん辛辣な出会いでもあった。
出逢ったからには惹かれるしかない。
感情がいう事を聞かない。
君が自分のものだとしか思えない。
それなのに――、理不尽なことが起きて、対の相手は遠ざかっていく。
切り裂かれるように胸が痛んで、それでも切り裂かれるように好きになる。
俺が君にあげられるものとは?
それは、――『花束』。
俺は、君に花束を”あげたかった”。
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『”花 束 ”』 -scene00-
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◇Article Creation Policy_2022/5/14 | Tips
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その『花束』は、ダイヤモンドを集めた宝石みたいなものかもしれないし、
もしくは俺たちが暮らすはずだったあの部屋で、
毎日のページに彩られる花束のような日々かもしれない。
何も知らないままでいれば搾取される世の中において、恋だと思わされ、虚構の中で別れを告げる。――そんな皮肉なシステムが構築された世の中で、伝える言葉を閉じ込められた『二つの魂』が、初めて出会う。
ふたりの目の中に見た薄い光が、やがてひとつの確信になる。君の感触、声、姿、ふるまい。その全てが綺麗で、心を揺さぶる。それだけが俺の、たったひとつの生きる理由になる。それなのに、手に入れようとすると逃げて行って、すっかり諦めた頃にまた追いかけてくる。
こんな時、『魂の対』に出逢った者たちは考える。
――なぜ、ツインレイの相手は突然消えたのか?
あるいは連絡を絶ったのか?
という理由を。
俺自身、無意識に相手をシャットダウンし、まるで距離を置いているようにふるまう事があった。最愛の”対”から逃げたのは、きらいになったとか、興味が薄れたとか、そういう理由じゃない。
俺には個々のケースについては答えられないけれど、自分なりの視点で伝えられることもある。それはこの記事の中にも書いているけれど、『魂の対』には、片方が逃げて片方が追いかける、という宿命がある。そして、多分その役割は片方だけにとどまらず、時に交互に入れ替わる。
なぜ、そうなるのだろう? 一番惹かれて心が砕けそうになるほど好きになるのに、なぜなのか――。怒りで離れざるを得ない間、二人には別の異性が近寄ってくる。それでも気持ちは変わらない。片方がどんな行動をしていても、誰といても、きっと、
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