頭が割れるほど相手の眼を見て感知し、
たった独りしかいないと、
一瞬で理解する。
もしもほんとうに、
それが《その相手》ならば、
つまり運命を変え、魂に激震を震わす存在ならば、
必ず不思議な現象が起き、お互いの関係性の意味について知らされる。
人間では練り繋ぐ事のできない糸が、1ミクロンの狂いもなく張り巡らされ、
人間に引き起こすことが不可能な現象が、目の前で映画のように繰り広げられる。
幻でも夢でもなく、誰もが認識できる現象でありながら、
同時に理解不能な出来事でもある。
自分の中の不思議な感情が、伝える。
”その相手は、常識を破壊し、自分に新しい世界を見せる”
”同時に自分自身を狂気に陥れる”
”それは『恋』の成就以外のすべての願いを叶える存在だ”
”俺たちは遠い過去”
”現代における引き裂かれ方とは違うような”
”残酷なやり方で離された”

☩☩☩☩☩☩☩☩-☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩-☩☩☩☩☩
World Memory 第1部
☩☩☩☩☩☩☩☩-☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩☩-☩☩☩☩☩
SNSを含め他サイト他記事の著者・特定の個人団体及び宗教とは一切関係ありません。
体験した恋愛を基に、独自の視点による表現手法を用いています。
※著作権法により記事の複製・無断引用・転用を禁じます。
購読前に以下を御確認ください↓。
◇Article Creation Policy_2022/5/14 | Tips
☩

不思議な絆で結ばれる”魂の対”。普通の恋愛とは明らかに違い、人間の一生を狂わせかねない。だからこそ、反発する力もまた桁外れだ。その相手は、これまでの恋愛のセオリーをすべて覆し、離れても通信可能であり、また離れるほど想いが深まる。
そんな謎でしかない俺たちの関係性だが、特にーー、二人が生まれる前の事と、分離間際の現象については、あまり記録してこなかった。しかし閲覧に制限を掛ければ、一部打ち明けられるかもしれない、という感情が訪れた。なぜ今なのかはわからないが、『今』ということに意味があるのかもしれない。依(よ)って、その記録をここに記す。
俺は、一緒にいる時にこそひとりで葛藤を抱えていた。誰にも相談できることじゃなかったからだ。魂がどうとか、その対がどうとか、ーーぶちまければ馬鹿げている。普通の男はそんなものに興味も関心も持たない。しかし、真偽や表現方法はともかく、ある時から謎めいた森羅万象的な現象が、異常なほど頻発するようになった。だからまやかしみたいな種々の情報はさておき、物事が起きる”本質”について考えなければならなかった。何が物事を動かしているのか、ということについて、だ。
そんな中、相手が<何か得体の知れない存在>という確信は日々大きくなった。だからこそ、腹が立った。相手は俺より何かを知っているし、同時に俺は相手より何かを知っていた。それは相手の欠けた部分がもう一方の強みである、ということを意味していた。つまり、結合すれば補えあえて、単独でやるよりもずっと高い可能性で、”現実の壁”をぶちやぶれる。相手は俺の心を受け入れられる、唯一無二の存在だった。
そばに居れば天国にいる気分になったし、ーー離れる時刻にはとても苦しかった。俺はその人といることによって、最大幅の上下に振れる感情を味わったわけだが、結果、半分狂いかけた。特に周囲の異性たちが壁となり盾となり、俺たちをなんとなく引き裂こうとしていたのは、