境界線は、波のように揺れる。
消えないその場所に、
確かに“二人の領域”がある。
俺たちは、
曖昧な関係のまま惹かれ合った。
だからこそ、忘れることができなくなった。
答えの出ない関係性と、
近づいては、遠ざかる距離。
運命に揺さぶられながら、
消えない想いが、あることを知る。
『魂の恋』なんて、経験しないほうがいい。
なぜならそれは、
甘くて楽しいだけじゃなく、
相手の一挙一動が、心を削るほど、強烈に胸に迫るからだ。
それでもただ、
君への好意を伝えようとして近づいたあの日、
ふと、気づいた。
この恋に踏み込めば、
”嫉妬と独占欲”との闘いが始まると。
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それは、言葉で伝えられるほど簡単な感情じゃなかった。
『魂の恋』の相手に向けられる嫉妬は、
普通の嫉妬とは全く違っていた。
どこにも逃げ場がなくて、
誰にも相談できない。
そんな状況下で爆発的に生まれる、“自分だけのものでいてほしい”、という利己的な感情。
その感情との闘いは、俺から理性を奪っていった。
ある午後の時間帯、
オフィスの窓からは、初夏の陽ざしが射しこんでいた。
窓のすぐ向こうには海が広がっていて、
職場の空間が、反射光に染まっていた。
ミーティングへ向かう途中、廊下を歩いていると、
視線を向けた先で、君が誰かに笑みを向けていた。
相手は外資系会社の取引先の人物だった。
多分、君のことを気に入っていたんだろう。
その人物は、会社に訪れるたび、さりげなく君に近づいては会話を交わしていた。
最初はそれほど気にしてはいなかったけれど、
やがて君が向ける笑みが、屈託のないものだと気づいた時、
俺は言葉にできないくらいの焦燥感を覚えた。
ただ、君が俺以外の人間と会話をしている、という、
たったそれだけのことで、
焦りに似た感覚を味わった。
一瞬、よぎったのは、
その人物から引き離したい、という衝動。
けれど、相手は会社の同僚ですらなく、取引先の人物だ。
意味の分からない理由で、波風を立てることは出来ない。
それなのに、
俺は君に近づき、
仕事の用事にかこつけて、そいつから引き離そうとしていた。
完全に冷静さを保てなくなっていた。
ミーティングに向かう同僚たちが背後から歩いてきた時、
ふと理性が一瞬戻り、
君とその人物から目を背けながら、その場を離れた。
その時感じたのは、
説明しようのない焦燥と、感情の乱れ。
普通の嫉妬とは違っていて、
これまで経験したことのない、
”誰にも取られらくない”という想いだった。
それは、「嫉妬」という言葉で表現できたとしても、意味がまるで違っていた。
これまでの恋愛関係だった人たちに向けられるようなものじゃない。
腹を立てるとか、そういう単純なものじゃない。
君が誰かに奪われそうな感覚を覚えると、
何かが崩れそうになった。
でも、普通の嫉妬のように、単に重く沈んでいくものとは異なっていて、
俺の胸の中で浮き彫りになったのは、
嫉妬を覚えたからこそ、明らかになった自分の本心だ。
心に打ち寄せて、
痛みを伴う強い光。
“俺は、この人を本気で、好きになっている”
という激しい『“光“』を自覚した。
それまでも俺は、恋愛という概念に対し、誠実に向き合ってきたつもりだった。
けれど、無意識に恋愛は恋愛でしかなく、
人生を変えるものではない、と思っていた。
それまでの相手を軽んじたつもりはなかったけれど、
