ChatGPTを使っているのに売上につながらない個人事業主が、最初に見直す5つのこと
冨野晃
「ChatGPTは毎日のように使っている。SNS投稿も商品案もプロフィールも作っている。それなのに、なぜか売上につながらない。」
もし今そんな状態なら、一度立ち止まって考えてみてください。
AIをもっと上手に使うことが、本当に今の課題でしょうか。
ChatGPTは、ひとりで仕事をする個人事業主の心強い存在です。文章を作り、考えを整理し、相談相手にもなってくれます。
ただし便利だからこそ、大きな落とし穴があります。
自分の軸が決まっていなくても、AIはそれらしい答えを出してくれることです。
ここではコーチングとマーケティングの両面から、最初に見直したい5つのことを整理します。
1.「どう売るか」より先に、誰を助けたいか
「売れる商品を考えて」「投稿を作って」と聞く前に、まず決めたいのは「私は、誰のどんな悩みを解決したいのか」です。
たとえば「女性起業家を支援する」だけでは対象が広すぎます。
「発信も商品作りも頑張っているのに、月商30万円前後から抜け出せず、自分の商品に自信をなくしかけている40代女性個人事業主」まで具体化すると、相手の悩みや望む未来が見えてきます。
するとAIへの質問も変わります。
「女性向けの投稿を作って」ではなく、「発信しても申込みが増えず、自信をなくしかけている40代女性個人事業主が『私のことだ』と思える投稿を作って」と頼めるようになります。
自分への質問:私は、本当は誰を助けたいのだろう?
2.何を売るかではなく、どんな未来を売るか
「60分相談」「月2回セッション」「PDF付き」はサービス内容です。しかし、お客様が欲しいのは、商品を買った後の自分です。
「AIの使い方を90分教えます」より、「毎晩2時間悩んでいたSNS投稿を30分で作り、空いた時間をお客様対応や家族との時間に使える状態を目指します」の方が、未来を想像できます。
自分への質問:私の商品を買った人は、3か月後に何が変わっているだろう?
AIは、あなたの中にある価値を整理し、伝わりやすくできます。しかし、まだ言葉になっていない価値を勝手に保証してはくれません。
3.たくさんやるより、売上につながる行動をしているか
Instagram、Threads、ブログ、Canva、ChatGPT。毎日多くの作業をしていても、申込みにつながる行動が少ないことがあります。
認知してもらう活動と、購入してもらう活動は別です。
・見込み客の悩みを直接聞く
・既存商品を必要な人へ提案する
・体験サービスへの導線を作る
・過去のお客様へ近況を聞く
・問い合わせ後の返答を改善する
投稿することやAIを使うこと自体を目的にせず、「必要な人へサービスを届ける」ことから逆算してください。
毎日10個の作業を増やすより、売上につながる1つの行動を確実に進める方が、事業が動く場合があります。
4.AIの答えをそのまま使っていないか
AIの文章をそのまま使うと、きれいでも心に残らず、どこかで見た表現になりがちです。
AIは、あなたの人生を体験していないからです。
お客様から言われて嬉しかった言葉、失敗した経験、諦めそうになった出来事、それでも続けた理由。これは、あなたにしかありません。
「40代になり、このままの働き方でよいのか不安になった経験があります。その時の気持ちを踏まえて、同じ悩みを持つ人への文章を一緒に整理してください」のように、自分の経験をAIへ渡します。
AIを文章の代行者ではなく、あなたの経験を言葉に変えるパートナーとして使ってください。
5.できるかではなく、何を決めるか
AIは商品案、タイトル、投稿案を大量に作れます。選択肢が増えるほど、かえって決められなくなることもあります。
大切なのは「どれが唯一の正解か」ではなく、「私はどれを選び、試すと決めるか」です。
決める。試す。反応を見る。修正する。もう一度試す。
AIは選択肢を作れますが、最後に決めて事業を動かすのはあなたです。
5つの確認項目
1.誰を助けたいのか
2.どんな未来を提供するのか
3.売上につながる行動をしているか
4.自分の経験をAIへ渡しているか
5.選択肢を増やすだけでなく、決めているか
「もっと良いプロンプトを覚えれば売れる」と思っていたかもしれません。しかし、本当の課題はその前にある可能性があります。
AIは、あなたの代わりに人生の目的や大切にすることを決めません。
自分が誰を助けたいのか。何を届けたいのか。なぜこの仕事をしているのか。
そこが見えると、ChatGPTへの質問が変わります。質問が変われば答えが変わり、行動も少しずつ変わります。
今日、ひとつだけやってみてください
ChatGPTを開いて、いきなり「売れる商品を考えて」と聞かないでください。
代わりに「私は、誰のどんな悩みを解決したいのだろう?」と自分へ問い、まず10分、自分の言葉で書き出します。
その後で、ChatGPTに整理を手伝ってもらってください。
AIに答えをもらうのではなく、AIと一緒に自分の答えを形にする。
それが、個人事業主にとって大切なAIの使い方だと私は考えています。
