実店舗の"毎日の手間"をAIに任せてみた話|集客投稿・返信文・共有資料の実例3つ

実店舗の"毎日の手間"をAIに任せてみた話|集客投稿・返信文・共有資料の実例3つ

西脇達也|2店舗経営|AI活用集客

西脇達也|2店舗経営|AI活用集客

実店舗を経営していると、毎日やることが多いですよね。営業しながら、SNSを更新して、スタッフに連絡して、問い合わせに返信して……気づいたら夜になっている、みたいな日が続くことがあります。

僕自身、2店舗を経営しながらそんな状況が続いていた時期がありました。「時間が足りない」というより、「やらなきゃいけないこと」が多すぎて、本来力を入れたい仕事——お客さんとの関係を深めること、事業の方向を考えること——に集中できていなかったと感じます。

そこから少しずつAIを使い始めて、今では「日常の文章作業」の一部を手放せるようになってきました。この記事では、実際に試した3つの活用例を、具体的にお伝えします。

なぜ実店舗こそAIと相性がいいのか

AIはどんな仕事が得意かというと、「量が多い・繰り返しが多い・でも毎回ゼロから考えるのは大変」という作業です。

実店舗を経営していると、まさにそういう仕事が山のようにあります。週に何回もやるSNS投稿の文章、毎日来るお問い合わせへの返信文、新しいスタッフへの説明資料……どれも「毎回内容は少し違うけど、毎回ゼロから書いている」という仕事です。

AIは「型」を持って繰り返し生成するのが得意です。実店舗の経営者が毎日消耗している「文章を作る作業」を手伝ってもらうには、かなり相性がいいと感じています。

実例①:集客SNS投稿の作成

一番最初に試したのが、InstagramやXの投稿文の作成です。以前は「今週何を投稿しようか」と考えるだけで30分くらい使っていました。何を書けばいいのか迷って、結果的になんとなく営業時間の告知をして終わり、ということが続いていたんですよね。

今はAIに「今週のおすすめ」「打ち出したいこと」「ターゲット」を伝えると、下書きを出してくれます。それを自分の言葉で少し整えて投稿するだけ。10分もかかりません。

実際に使っているプロンプトはこちらです。【店舗情報】の部分を自分のお店の内容に書き替えてください:

あなたは地元の実店舗(来店型サービス業)のInstagram集客投稿を作るアシスタントです。
以下の情報をもとに、新規来店を促すInstagramキャプション(投稿文)を1本作成してください。

【店舗情報】
業種:(例:飲食店、習い事教室、など)
今週の打ち出し:(例:新メニュー登場、無料体験実施中、など)
ターゲット:(例:近隣在住の子育て世代、20〜40代の女性、など)
トーン:温かみがあり、押し売り感のない文体

【出力形式】
・キャプション本文(200字〜300字)
・ハッシュタグ(5〜7個、地域名は実際の地名に変えてください)

このプロンプトを試したところ、次のような文章が出力されました(業種はスポーツ系体験教室・無料体験を打ち出した設定で実行した例です):

お子さんと一緒に、新しいことを始めてみませんか?今週、無料体験教室を開催中です。「スポーツは得意じゃないけど…」「うちの子、続くかな?」そんな不安もOK。まずは気軽に体を動かしに来てください。スタッフ一同、初めての方も安心して楽しめるよう全力でサポートします。親御さんも一緒に体験できますよ。ご予約はプロフィールのリンクから、またはDMでもお気軽にどうぞ。今週末、ぜひ遊びに来てください。実際にAIが出力した文章(一部)

自然な文章が出てきます。あとは自分のお店のトーンに合わせて手直しするだけ。「ここは言い回しを変えたい」「もう少し親しみやすくしたい」という場合も、AIに追加指示を出せばすぐに調整できます。

実例②:問い合わせ・DM返信文の作成

お問い合わせへの返信は、地味に時間を取られます。「料金はいくらですか?」「体験はできますか?」「駐車場はありますか?」といった定番の質問が繰り返し届きます。

以前は毎回一から書いていましたが、今はAIを使って「よくある質問への返信テンプレート」をストックしています。最初に一度、よくある質問のパターンをAIに整理させて、返信の型を10本ほど作りました。それ以来、問い合わせが来たら「該当テンプレートを選んでお名前だけ入れて送る」だけになっています。

少し込み入った内容の問い合わせのときは、受け取ったメッセージをAIに貼り付けて「この問い合わせへの返信文を書いて」と頼みます。以前は10〜15分かかっていたものが、2〜3分で終わるようになりました。

実例③:スタッフへの共有資料・マニュアルの作成

地味に助かっているのが「スタッフへの説明文づくり」です。新しいルールを決めたとき、新スタッフが入ったとき、キャンペーンを始めるとき……毎回、口頭で説明するか、LINEでバラバラに伝えるかになっていました。

今はAIに「伝えたいことの箇条書き」を渡すと、わかりやすい共有文に整えてくれます。「Q&A形式にして」「箇条書きにして」「初めて読む人でも分かるようにして」という指示を加えると、スタッフが読みやすい形にまとめてくれます。

これだけで、スタッフとのコミュニケーションがスムーズになりました。「あれ、どこに書いてありましたっけ?」という質問が減っただけでも、かなり楽になっています。

やってみてわかった失敗と注意点

正直に書いておきます。最初は失敗もありました。

  • 【AIの出力をそのまま使ってしまった】最初のころ、生成した投稿文を確認せずそのままSNSに上げたことがありました。文章自体はきれいでしたが、自分のトーンと微妙にズレていて、反応が薄かったことがあります。AIはあくまで「下書きを作ってくれる存在」で、最後は自分の言葉に直す必要があります。
  • 【細かい情報を渡さないとズレた文章が出てくる】「Instagram投稿を作って」だけ伝えると、ぼんやりした文章しか出てきません。「ターゲット」「打ち出したいこと」「トーン」を明確に渡すほど、使える文章に近づきます。AIに慣れるほど「渡す情報を整理する力」が上がっていく感覚があります。
  • 【すべてをAIに任せようとした】お客さんとの信頼関係は、やっぱり人間がつくるものです。SNS投稿の文章は手伝ってもらえても、実際に来てくれたお客さんへの対応、スタッフとの関係づくりは、AIに任せられません。「手間を減らすための道具」として使う、という視点が大切です。

まとめ:まず1つ、「毎週やっている文章の仕事」から試してみる

実店舗の業務にAIを取り入れることは、難しくありません。「毎週やっている文章の仕事」を一つだけ試しに任せてみる——それだけで、意外なほどすんなり使えます。

SNS投稿の文章・返信文・スタッフへの共有資料、どれか一つだけでも時間が減れば、その分を本来やりたい仕事に使えます。小さなことから、始めてみてください。

普段は2店舗を経営しながら、店舗集客の自動化をして、3年以内に10店舗を目標に活動しつつ、AIの活用サポートやAIを使った自動集客の仕組みづくりについて発信しています。ThreadsやInstagramでも書いていますので、気になった方はのぞいてみてください(@tatsuya.nishiwaki_)。


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