AIで新しい収益の柱をつくる|「自分の経験」を売る3ステップ設計法

西脇達也|2店舗経営|AI活用集客

西脇達也|2店舗経営|AI活用集客

「AIで何か収益につながることをしてみたいけど、何から始めたらいいかわからない」

そんな声を、最近本当によく聞きます。AIに興味はあるけれど、「新しいものを生み出す才能がないと無理なんじゃないか」という思い込みで止まっている方が多い印象です。

ただ、ここには大きな見落としがあります。AIで新しい収益の柱をつくるのに、まったく新しいアイデアも特別な技術も必要ありません。あなたがすでに「知っていること・経験してきたこと」を整理して届けるだけで、それが立派なビジネスになる時代が来ています。

普段、2店舗を経営しながら、店舗集客の自動化をして、3年以内に10店舗を目標に活動しつつ、AIの活用サポートやAIを使った自動集客の仕組みづくり、AIに関するセミナーを行っています。その中で実感しているのが、「知識をAIで形にして届ける」という流れが、いかに再現性の高い新しい収益の柱になるか、ということです。今日はその3ステップをお伝えします。

なぜ「普通に知っていること」が売れるのか

ここ数年で、個人が知識・経験を販売するプラットフォームがとても育ちました。Tipsやnoteやストアカなどのサービスが代表例で、「自分の体験をまとめた記事1本が毎月継続的に売れている」という個人が確実に増えています。

大事なのは「すごい実績がなければ売れない」という思い込みを手放すことです。たとえばこんなコンテンツが実際に売れています。

  • 飲食店を経営している人が書いた「採用面接で外さないための3つの質問リスト」
  • フリーランスが1年かけてまとめた「初めての法人営業で学んだこと」
  • 個人でSNSを試行錯誤してきた人の「フォロワーゼロから500人になった投稿パターン集」

どれも「すごい実績」ではなく、「リアルな体験と、試したこと・気づいたこと」です。昔は「書くのが苦手」「どうまとめたらいいかわからない」で諦めていたことが、AIとの対話で形にできる時代になりました。AIが「整理と執筆」の部分を劇的に速くしてくれるからです。

ステップ1:自分の「売れる知識」を棚卸しする

最初にすべきことは、「自分はどんな知識・経験を持っているか」を言語化することです。ここで役に立つのが、AIを使った「棚卸しプロンプト」です。

次のテンプレートをChatGPTやClaudeに貼り付けて、3つの項目に自分の情報を入れて送ってみてください。AIが「新しい収益につながりそうな知識・経験」を5つ、具体的に整理してくれます。

あなたは「売れる知識・経験の棚卸しコンサルタント」です。
以下の情報を読んで、その人が持っている「新しい収益につながりそうな知識・経験・スキル」を5つ挙げてください。
また、それぞれについて「どんな人に役立つか」と「どんな形で提供できるか(記事・テンプレ・相談など)」を簡潔に添えてください。

【あなたの職業・仕事内容】
(ここに自分の仕事・業種・日常業務を書く)

【これまで取り組んできたこと・得意なこと】
(ここに得意なこと・長くやってきたこと・試行錯誤してきたことを書く)

【よく相談されること・褒められること】
(ここに周囲からよく聞かれること・褒められることを書く)

このプロンプトを実際に試したところ、次のような出力が返ってきました。飲食店経営の情報を入力した場合の例です。

1. 飲食店向けSNS集客ノウハウ:SNS集客を始めたいが何を投稿すればいいかわからない小規模飲食店オーナーに役立つ。「予約を増やした投稿パターン集」テンプレート販売、個別のSNSアカウント添削・相談などで提供できる。 2. アルバイト採用の見極め術:採用してもすぐ辞める、面接でいい人を選べないと困っているサービス業のオーナーに役立つ。「外れない採用面接チェックシート」テンプレート販売、同業者向けの相談セッションで提供できる。 3. スタッフの育成・定着マネジメント:人がすぐ辞める、教育が属人化していると悩む中小飲食店オーナーに役立つ。「アルバイト育成マニュアルテンプレート」販売や実体験ベースの記事として提供できる。(以下2項目も同様に出力)実際にAIが出力した内容(一部抜粋)

このように、自分では「当たり前」と思っていた知識が、ちゃんと整理されると「人に届けられる価値」として見えてきます。棚卸しをするときのポイントは3つです。

  • 「よく聞かれること」は強力なヒント。聞かれること=需要がある証拠
  • 「10年続けてきたこと」より「昨年苦労して解決した問題」の方が、具体的で届きやすいことも多い
  • 「完璧でなくていい」。試行錯誤の過程やその気づき自体が、同じ悩みを持つ人にとっての価値になる

ステップ2:AIで「形」にする

売れる知識の候補が出てきたら、次は「どんな形で届けるか」を決めます。大きく3つのパターンがあります。それぞれAIとどう組み合わせるかも合わせてご紹介します。

パターンA:知識記事(読んで学ぶ型)

TipsやnoteなどのプラットフォームにAIで仕上げた記事を掲載し、有料公開するスタイルです。300〜1,000円程度の価格帯で、あなたの経験をまとめた記事を売ります。AIの使い方はシンプルで、「自分が知っていることの箇条書き」を渡して「これを読みやすい記事にして」と頼むだけです。一度下書きが出てきたら、自分の言葉に整えて仕上げます。全体を一から書く必要がなくなるので、苦手意識のある方でも取り組みやすくなります。

パターンB:テンプレート・ツール(使えるもの型)

「実際に自分が使っているシフト管理表」「採用面接のチェックシート」「SNS投稿の型」など、他の人がすぐ使い回せる形にしたものです。「読む」ではなく「使う」ものなので、文章力はほとんど関係ありません。AIに「この手順を表形式に整理して」「このチェックリストをGoogleスプレッドシートで使えるように変換して」と頼むだけで、テンプレートの骨格があっという間に作れます。

パターンC:相談・コンサル(話して解決する型)

Zoom30〜60分程度で「あなたの悩みに答える」形式です。記事を書く時間を確保できない方、まず最小限の手間で始めたい方に向いています。集客はSNSのプロフィールやTipsのページに「相談を受け付けています」と告知するだけで十分です。最初の1件は知人でも問題ありません。「書く」より「話す」方が得意な人は、まずここから試してみるのがおすすめです。

ステップ3:AIで「継続するしくみ」を作る

一番難しいのは「継続」です。多くの方が「1本書いたけどそれっきり」になります。AIを使うと、この「続かない問題」をかなり解消できます。意識していることを3つご紹介します。

  • コンテンツのストック化:アイデアが浮かんだらすぐAIにメモを渡して「記事の目次候補を5つ出して」と頼む。ネタ切れを防ぎ、書くハードルを下げる
  • 週1回の執筆時間を先に確保:「アイデアが出たらやろう」ではなく、先にカレンダーに「AIとの執筆タイム30分」を入れる。時間が来たら書くだけにしておく
  • 1本の記事を複数の形式に変換:「この記事をSNS投稿3本に分けて」とAIに頼めば、1本書いた内容がInstagramにもThreadsにも展開できる

複数の事業を動かしながらAI関連の発信を続けていられるのは、このルーティンを作っているからです。「書く才能」や「時間の余裕」の差ではなく、「AIと回す仕組みを持っているか」の差です。

よくある「3つの思い込み」と対処法

ここまで読んで「でも自分には難しいかも」と感じている方に向けて、よくある思い込みとその対処法を整理します。

「自分の知識なんて誰も買わない」

これが最も多い誤解です。あなたが「当たり前」と思っていることは、まだその経験をしていない人にとっては「ぜひ教えてほしい」情報です。特に「よく聞かれること」は、需要がある証拠です。試しに、一番よく相談されることを記事に書いてみてください。反応が意外なほど大きいことがあります。

「書くのが苦手だから無理」

AIがいる今、文章力は必須ではありません。箇条書きのメモをAIに渡すだけで記事の下書きが作れます。必要なのは「書ける文章力」ではなく、「経験・視点・失敗談」があることです。それはAIには持てないものであり、あなただけが持っている強みです。

「何を売ればいいか決まらない」

ステップ1の棚卸しプロンプトを使ってみてください。AIが「これが売れそう」という候補を5つ挙げてくれます。迷ったら、その5つの中から「一番よく聞かれること」を選ぶだけで十分です。完璧な判断をしてからスタートする必要はありません。

まとめ

AIで新しい収益の柱をつくるのに、特別な才能も大きな資金も必要ありません。必要なのは「自分の経験を整理すること」と「AIに手伝ってもらいながら形にすること」の2つだけです。今日お伝えした3ステップをまとめます。

  1. 棚卸しプロンプトで「自分の売れる知識」を言語化する
  2. 知識記事・テンプレート・相談のどれかの形で届ける
  3. AIで継続するしくみを作り、週1本のペースで積み上げる

一度「売れた」「役に立った」という実感が生まれると、続けるモチベーションが大きく変わります。まずは1本だけ、一番よく聞かれることを書いてみてください。小さな一歩が、新しい柱の始まりになります。

日々の発信はThreadsやInstagram(@tatsuya.nishiwaki_)でもしています。気軽に覗いてみてください。


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