第一工科大学について

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いよいよ受験シーズンが本格化していく中、大学選びに悩んでいる方も多くいるかと思います。学部数や、学びたい教授、キャンパスなど、大学を選ぶ要素はさまざまかと思いますが、「就職実績」も大切な要素です。

週刊誌やネットニュースなどで、「本当に就活に強いランキング」などの見出しもよく見かけられます。就職に強いとして、有名なのが、鹿児島県にメインキャンパスを持つ第一工科大学です。

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第一工科大学の概観について

第一工科大学は、東京、鹿児島にキャンパスを持つ四年制大学です。全国各地に教育機関を持つ学校法人都築学園が運営を行っています。全国でも数少ない、四年制大学ながら航空工学科も設置されており、鹿児島霧島キャンパスは、鹿児島県内唯一の私立工学部となっています。

また、国家資格の基本情報技術者試験(FE)の午前の部の免除制度の認定校にもなっています。

2021年には、コンピュータサイエンス、特にビッグデータを扱うデータサイエンスや、機械に知能を持たせるAI など、「サイエンス」の部分を大きく教育に取り込んでいくことを目指し、「第一工業大学」から「第一工科大学」へと校名変更されました。

■沿革について

第一工科大学は、工科大学としての歴史が長い大学です。元々は飛行学校が前身となっており、その後工学部が設立されました。

1955年 前身となる南日本飛行学校開校
1958年 学校法人坂元学園設置認可
1966年 学校法人坂元学園により九州工業短期大学設立
1968年 上記短期大学の工学系学科を母体に九州学院大学として開学。工学部電子工学科及び機械工学科を設置
1985年 大学名称を第一工業大学、運営法人名称を学校法人都築教育学園に改称。機械工学科に交通機械工学コースを設置
2014年 航空工学科にパイロット資格コース、航空整備士資格コースを設置
2017年 鹿児島キャンパスの情報電子システム工学科に情報工学ビジネスコースを設置。自然環境工学科の社会基盤システムコースを廃止し、土木システムコースを設置
2019年 航空工学科を航空工学部航空工学科に改組。学科内に航空操縦学専攻、航空整備工学専攻、航空工学専攻を設置
2021年 第一工科大学へと改称

■キャンパスについて

第一工科大学は、鹿児島、東京上野にキャンパスがあります。

●鹿児島キャンパス
鹿児島キャンパスは、鹿児島県霧島市にあります。交通手段は、電車、車などありますが、鹿児島県や宮崎県の主要都市から発着するスクールバスも運行されています。学生寮もあり、全室個室で一日二食ついているようです。男子寮、女子寮と分かれており、女子寮は、管理人が常時在住しておりセキュリティも万全です。

●東京上野キャンパス
上野キャンパスは、上野駅から、徒歩数分の立地となっています。秋葉原などの電気街からも近く、工業技術を学ぶには最適な立地となっています。 

第一工科大学の特徴


第一工科大学の特長として、「学びの質の向上」「国際化」「社会貢献」という3つがあります。さらに目的を実現するため、 さまざまな取り組みが行われています。

▼航空工学部の存在
 私立大学としては珍しく、本格的な航空工学部が設置されており、

  • 天候に左右されないシミュレーター(本格的モーション機能付きの飛行訓練装置)で実践的な訓練が行える
  • フロリダ州に位置するANAホールディングスが所有するPan Am Career Flight Academyに海外留学を行い、自家用操縦士の資格習得も可能 など、他では学べないカリキュラムも用意されています。

▼女性のキャリア形成のためのインテリアデザインコース
 「インテリアデザインコース」は、女性エンジニアや女性デザイナーの育成を目的として設置されました。居室環境、家具備品のデザインや、 一級建築士受験資格に必要な専門科目も用意されています。

▼医療福祉ロボット分野への注力
「医療福祉ロボット分野」では、医療福祉機器産業で活躍する人材の育成のため、情報工学や応用化学、生物など幅広い知識を学生に教授するコースです。 鹿児島第一医療リハビリ専門学校と連携も行っています。 

■学部について

第一工科大学は、工学部と航空工学部に分かれています。その他、英語などの共通科目も用意されています。

●工学部

工学部は4つの学科に分かれています。

「情報電子システム工学科」
情報・電子・電気・ネットワーク・制御の先端技術情報や専門基礎知識および経営工学の基礎知識を学び、情報・電子機器、情報ネットワークおよび各種ソフトウェアの先端的設計・開発・運用・保守を行える人材育成を目指しています。

「機械システム工学科」
機械システムの基礎知識を学び、医療福祉ロボットや次世代自動車、機械工学の課題に対して、独創性をもった開発が行える学生のサポートを行っています。

「環境エネルギー工学科」
まちづくりのために必要な、都市環境エンジニアリングや脱炭素社会を目指したまちづくりを行うクリーンエネルギーについても学ぶことができます。卒業生は、建設会社、コンサルタント、県庁や市役所などの公的機関に就職、あるいは、各地の大学院に進学します。

「建築デザイン学科」
インテリア・建築・都市分野の専門基礎知識を教授し、プロジェクト・ベースド・ラーニング(PBL)手法やフィールドワーク、ワークショップで発想力や実践力を磨き、家具、インテリアから住宅、公共施設、複合施設などの建築や地域・都市の空間に関わる課題を、自ら発見・分析し 、その具体策を企画・提案・実現できる創造力と活力に富むプロフェッショナル人材を育成します。

●航空工学部

航空工学部航空工学科では、エアラインの仕事を目指す学生のために、質の高い教育が行われ、専門性の高い講師たちによるマンツーマンの指導を受けることができます。専攻は3つに分かれ、

「航空操縦学専攻」では、エアラインパイロットに必要な「事業用操縦士技能証明(多発)・計器飛行証明」の取得が可能です。

「航空整備工学専攻」は、航空整備士の資格が取れる、国土交通大臣指定の訓練課程となっています。

「航空工学専攻」では、航空宇宙技術の基礎から最新技術まで全般的に学ぶことができます。 

■学外の活動について

サークルなどの、課外活動も盛んです。

  • 陸上競技部:秩父宮賜杯第53回全日本大学駅伝対校選手権大会出場
  • 航空機設計研究部:鳥人間コンテストに出場

など、多くの学生がスキルを活かして活動に励んでいます。

第一工科大学の偏差値

第一工科大学の偏差値は、学部、入試方法によって、多少の誤差はありますが、基本的に47~48が標準となっているようです。

推薦や一般など、入試方法はさまざまなため、自分に合った入試方法を選ぶと良いでしょう。

■学費について

第一工科大学の学費は、学ぶコースによって異なります。ただし、奨学金や推薦による授業料の減免なども用意されているようです。

▼通常学部生
入学手続き時に680,000円、以降半期ごとに530,000円が必要となります。
4年間の合計で3,800,000円ほどになります

▼パイロットコース
毎年かかる費用として、授業料760,000円・教育充実費等300,000円・操縦設備費600,000円が発生します。
その他、米国オレゴン州における海外飛行訓練費36,000ドル、65時間の国内飛行訓練費2,770,000円、40時間の飛行訓練費・22.5時間のシュミレーター訓練費として3,030,000円などがかかってきます。

▼航空整備士コース
授業料760,000円・教育充実費等300,000円が毎年発生します。
その他費用として、入学金150,000円(1年のみ)・訓練設備費200,000円が必要となります。

■入試方法について

入試方法は、航空操縦学専攻とその他学科で分かれています。

一般の学部は、

・指定校推薦
・特別奨学生推薦
・一般選抜
・大学入学共通テスト利用
・統合型

などの入試方法があります。

航空操縦学専攻の場合、

・一般選抜
・大学入学共通テスト利用
・統合型

のみとなっています。

第一工科大学はどのような人に向いているか?

第一工科大学は、どのような学生が集まっているのでしょうか。実際の学生の口コミなどから調査してみました。

■機械的な専門知識が欲しい人

工学や航空工学が盛んということなので、

・体系的に深く専門科目を学びたい
・教授たちと距離感近く、航空、機械関係のリアルの話を聞きたい

など、専門スキルを身につけ、社会人として活かしたい人におすすめの大学となっています。

■パイロットになりたい人

パイロットを本気で目指す人にとっても、第一工科大学は、ス絶好の場所となっています。座学から実践を通して、エアラインパイロットとして必要な知識を学び、実際に卒業生はパイロットとして活躍をしています。

第一工科大学卒業生の進路について

卒業生は、どのような進路になっているのでしょうか。ほとんどの生徒が就職をしており、鹿児島キャンパスの就職内定率は、

2019年 98%
2020年 98%
2021年 93.6%

という高い水準を記録しています。

こうした高い就職率を可能にしているのは、徹底した就職サポートによるものです。キャリア関連科目として、インターンシップ、地域企業インターンシップ、就業力演習、地域貢献演習などの社会について知るカリキュラムの設定や、研究室単位で履歴書の添削指導、模擬面接、企業研究のサポートなどきめ細かい指導も行っているようです。 

■就職・進学先について

こうしたキャリア教育により、日本航空や春秋航空、日本トランスオーシャン航空など航空関連の企業や、東急建設、株式会社トヨタ車体研究所、防衛省、鹿児島県庁、九州大学大学院などの大手企業が、就職・進学先の実績となっています。

■公式サイト

さらに、第一工科大学について知りたいという方は、以下URLの公式サイトがおすすめです。オープンキャンパスなどの最新情報が更新されています。

まとめ

今回本記事では、第一工科大学の歴史、特長、学費などについて調査を行いました。 将来科学技術で、人の役に立ちたい、パイロットになって、空を飛びたいなどの夢を持った若者をサポートしてくれる 大学だということがわかりました。 

会社概要

第一工科大学(だいいちこうかだいがく、英語: Daiichi Institute of Technology)は、鹿児島県霧島市国分中央一丁目10-2に本部を置く日本の私立大学である。

1968年に設置された。

大学の略称は一工大(いちこうだい)、工大、DIT。

運営母体は、都築学園グループの学校法人都築教育学園である。

本学は、飛行学校を起源とした全国でも数少ない航空工学科を有する私立工業大学である。

また、鹿児島霧島キャンパスは、鹿児島県内唯一の私立工学部である。

近年、陸上部は、全日本大学駅伝、びわ湖大学駅伝などに出場している。その他、航空機設計研究部は、読売テレビが琵琶湖を舞台に開催する鳥人間コンテストに出場。

国家資格の基本情報技術者試験(FE)の午前の部の免除制度の認定校。

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