近年、医学の進化と共に注目を浴びているのが「再生医療」です。細胞や組織を活用し、患者自身の治癒力を最大限に引き出すこの医療手法は、従来の治療法で有効な手段がない慢性疾患や怪我の後遺症などに新たな可能性を示しているようです。その中でも九州再生医療センターは、専門の医療チームによって「再生医療等安全確保法」を遵守した安全な再生医療を提供しているとのことです。この記事では、九州再生医療センターがどのような治療を行っているのかに焦点を当てていきます。
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九州再生医療センターとは？
九州再生医療センターは、医療法人香華会が運営する再生医療の研究機関であり、総合再生医療センターとなっています。まずは九州再生医療センターに在籍しているドクターを紹介していきます。
九州再生医療センターは再生医療の総合センター
九州再生医療センターは再生医療を提供する「朱セルクリニック」、再生医療の細胞研究機関である「九州再生医療細胞培養センター」、そして再生医療によるリハビリ施設である「九州再生医療リハビリセンター」の3つの施設で構成されており、細胞の培養から治療、リハビリまでをワンストップでの提供をめざしています。再生医療はiPS細胞や高度な医療技術といった身近ではないイメージではありませんか。しかし自身の細胞を活用して治療を行うために安全性が高いとされており、従来よりも効果的な治療が期待できるといわれています。九州再生医療センターはこの治療法を活かして、美容から整形まで私たちに身近な再生医療を提供していこうとしています。
九州再生医療センターのドクターは？
九州再生医療センターに在籍している医師について調査しましたので4人のドクターをご紹介します。
【坂口 尚】
役職: 朱セルクリニック本院院長
学歴: 熊本大学大学院医学研究科卒
専門分野: 再生医療、心臓血管外科
所属学会: 日本再生医療学会、日本外科学会、日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会、日本脈管学会、日本医療・環境オゾン学会
研究分野: 動脈硬化発症メカニズムの解析
【山口 修司】
学歴: 東邦大学医学部卒
専門分野: 再生医療、整形外科、総合診療科
所属学会: 特定認定再生医療等委員会委員、認定再生医療等委員会委員、日本再生医療学会、日本抗加齢医学会、脳心血管抗加齢研究会、日本遺伝子細胞治療学会
【佐野 正行】
役職: 朱セルクリニック本院勤務医
学歴: 名古屋大学医学部卒
資格: 日本医師会認定産業医、日本外科学会専門医
所属学会: 日本再生医療学会
【浦橋 斉悟】
学歴: 金沢大学医学部卒、医学博士
資格: 日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リハビリテーション医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、公認スポーツドクター（日本医師会・日本整形外科学会・日本体育協会）、日本骨粗鬆症学会認定医、臨床分子栄養学認定医
専門分野: 整形外科、脊椎・脊髄
所属学会: 日本整形外科学会、日本整形外科スポーツ医学会、日本体育協会、日本骨粗鬆症学会、臨床分子栄養学会
研究分野: チタンメッシュケージとハイドロキシアパタイト・リン酸三カルシウムを用いた椎体間固定術の実験的研究
九州再生医療センターは再生医療を安心・安全に活用できる社会を目指している
再生医療とは、人が本来持っている自然治癒力である「再生する力」を活かした治療法で、特に注目を浴びているのが幹細胞治療です。再生医療について更に深堀してみていきましょう。
そもそも再生医療とは？
再生医療とは誰もが持っている自然治癒力を生かした幹細胞治療です。すり傷に徐々にかさぶたが出来て皮膚が再生するような、自然に傷が治る力を利用します。「自己脂肪由来幹細胞治療」は、患者から取り出した幹細胞を体外で培養し、一定量まで増やして患者の体に戻す治療法です。この方法は国内外の多くの医療研究機関によって研究されています。九州再生医療センターによると、この治療方法は患者の自己脂肪から取り出すため安全性が高いとされているそうです。九州再生医療センターでは、身体への負担が少ないお腹の脂肪を使用するということです。「PRP(Platelet-Rich Plasma)療法」は、自分の血液から取り出した血小板の濃縮液（PRP）を患部に注射する治療法です。PRP療法は現在、さまざまな医療機関で提供されているのだそうです。
幹細胞はアンチエイジングにも活用できる？
再生医療をアンチエイジングの分野に活用できる可能性もあるそうです。しわやたるみは、皮膚のはり・つやを維持するためのヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンを作り出す線維芽細胞が、減少したり、質が落ちたりすることでできるそうです。九州再生医療センターはこの線維芽細胞を顔に移植することで、しわやたるみが改善が期待できるとしています。お肌の老化の根本的な治療ができるとしたら、再生医療がもっと身近に感じるのではないでしょうか。
九州再生医療センター「朱セルクリニック」は再生医療で治療を行う病院
「朱セルクリニック」では、どのような医療が提供されているのか詳しく調査してみました。
朱セルクリニックとは？
朱セルクリニックは医療法人香華会によって運営されており、福岡を拠点に再生医療を提供している医療機関です。患者さんは福岡だけでなく世界中から訪れるそうです。朱セルクリニックには幹細胞治療における細胞培養の知識を持った医師が在籍しているそうです。細胞の生存率の高さを維持する技術と、細胞の管理システム等を備えているというCPC（九州再生医療細胞培養センター）と連携し、再生医療に利用する細胞を提供しています。
朱セルクリニックの専門科目は？
朱セルクリニックでは診療科目は以下のようになっています。
・脳血管障害脊髄損傷
・脊髄損傷
・変形性膝関節症
・糖尿病
・肝障害
・スポーツ外傷
・慢性疼痛
・勃起不全治療
・幹細胞による美容治療
・毛髪再生(AGA)
九州再生医療センター「細胞培養センター」では患者の幹細胞を徹底管理している
次は九州再生医療細胞培養センターがどのような医療機関なのかを説明していきます。
九州再生医療細胞培養センターとは？
自己脂肪由来の幹細胞治療において培養技術は非常に重要だそうです。脂肪由来の幹細胞を培養するだけでも難しいと言われている中、培養した幹細胞の生存率の高さと、血管内部をスムーズに動き回ることができる幹細胞の適正な大きさを高い水準での実現を目指しているのが九州再生医療細胞培養センターということです。
九州再生医療細胞培養センターの設備について
九州再生医療細胞培養センターは国内最大級の施設で、年間最大12,000検体の間葉系幹細胞の加工・運営管理を行っているそうです。
・細胞培養加工施設 総面積469㎡
・細胞保管室（フュージョン2台）
・培養室40㎡を４部屋（安全キャビネット12台、CO2インキュベーター90台）
・準備室2部屋（ショーケース4台、ディープフリーザー2台、フリーザー2台）
・資材室、検査室、スタッフルーム完備
クリーンルームのクラスレベルは前室がクラス10,000、細胞加工室がクラス1,000、バイオクリーンベンチ内はクラス100という環境とのことです。
* 米国連邦規格Fed.Std.209D（対象粒径0.5μｍ）
九州再生医療センター「リハビリセンター」は最先端ロボットを活用して術後のリハビリを行っている
最後に、九州再生医療リハビリセンターはどんな施設か説明します。
九州再生医療リハビリセンターとは？
九州再生医療リハビリセンターは、再生医療に特化したリハビリ施設です。独自の技術と再生医療専門医師で患者の状態に合わせたオリジナルリハビリメニューを提案しています。治療前の身体状態を評価し、定期的な再評価を通じて身体の改善を実感できるよう配慮しています。
九州再生医療リハビリセンターのリハビリの特徴は？
「再生医療」と「リハビリ」の組み合わせにより、従来治療が難しかった後遺症や症状に対して新たな可能性を提供しています。患者自身の幹細胞を1ヶ月半かけて培養し、点滴や注射を通じて損傷を受けた細胞や組織を修復・再生する「再生医療」、リハビリなどを組み合わせた日本初の再生医療専門施設だそうです。
まとめ
九州再生医療センターでどのような治療が受けられるのか紹介してきました。再生医療と聞くと手の届かないイメージがあるかもしれませんが、九州再生医療センターの取り組みによってもっと身近になり、後遺症などで諦めなくてよい可能性が増えるかもしれませんね。
会社概要
運営企業：医療法人香華会
所在：〒813-0017 福岡県福岡市東区香椎照葉3-4-10 九州再生医療センター内
問い合わせ：0120-765-888
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