AIによって多くの仕事が自動化されると言われている。
しかし、AI時代だからこそ価値が高まる仕事がある。
その一つが「人生を本にする」自伝代行ビジネスだ。
アメリカでは近年、家族の思い出や人生経験を本として残すサービスが急成長している。
代表例としてStoryworthは、毎週質問を送り、利用者が回答した内容を1冊の本として製本するサービスを展開している。2012年創業以来、多くの家族に利用され、100万冊以上のメモリーブックを制作したと公表している。
また近年は、AIを活用して音声や会話から自伝を生成するサービスも登場している。従来はゴーストライターが必要だった領域に、AIが入り始めているのである。
私はこの市場が日本でも大きな可能性を持つと考えている。
なぜなら、日本は世界でも有数の高齢化社会だからだ。
高齢者本人は、
「自分の人生なんて大したことはない」
と思っていても、
子どもや孫にとっては貴重な歴史である。
戦後の生活。
仕事の話。
恋愛や結婚。
子育て。
失敗談。
成功体験。
そうした記録は、一度失われると二度と取り戻せない。
実際、海外では単なる自伝ではなく、
「レガシーブック(Legacy Book)」
という考え方が広がっている。
自分の人生を次世代へ引き継ぐための本である。
そして面白いのは、このビジネスが必ずしも出版社や作家でなくても始められることである。
必要なのは、
・話を聞く力
・文章をまとめる力
・AIを活用する力
である。
むしろChatGPTの登場によって参入障壁は大幅に下がった。
例えば、
Zoomでインタビュー
↓
文字起こし
↓
ChatGPTで構成整理
↓
PDF化
↓
製本サービス利用
という流れで商品化できる。
以前なら数十万円以上のゴーストライター費用が必要だった。
しかし今は個人でも十分参入可能になっている。
では、このビジネスは本当に収益化できるのだろうか。
ここから先は、
・海外で実際に存在する収益モデル
・日本での販売価格
・ターゲット顧客
・個人が始める具体的方法
について解説する。
