ペット市場というと、多くの人は犬用シャンプーやフード販売を思い浮かべる。
しかし米国では今、「モノを売る」よりも「継続的に健康管理する」サービスが急成長している。
米国ペット市場は2025年に1,580億ドル(約24兆円)規模に到達し、2026年には1,650億ドルへ拡大する見込みだ。
さらに世界のペットケア市場は2025年の2,734億ドルから2034年には4,990億ドルへ成長すると予測されている。
注目すべきなのは市場規模ではない。
お金の使われ方が変わっていることだ。
従来は、
・フードを買う ・シャンプーを買う ・おもちゃを買う
だった。
今は違う。
・健康状態を管理する ・獣医相談を受ける ・定期配送を受ける ・サプリを継続利用する ・体重や活動量を管理する
という「月額課金モデル」が伸びている。
背景にあるのはペットの人間化(Pet Humanization)だ。
米国ではペットを家族として扱う考え方が一般化しており、飼い主はフードだけでなく健康管理や予防医療にもお金を使うようになった。
実際、2025年の米国ペット市場のうち、獣医ケア関連支出は410億ドルを超えている。
また調査では、ペットオーナーの3割が「自分の健康よりペットにお金を使う」と回答している。
つまり飼い主はシャンプーを買いたいのではない。
安心を買いたいのである。
ここに大きなビジネスチャンスが存在する。
なぜシャンプー販売は利益が残りにくいのか
日本でもペット市場は拡大している。
しかしOEMでシャンプーを作っても、多くの場合は価格競争になる。
Amazonには似た商品が並び、広告費もかかる。
在庫リスクも抱える。
一方、米国で伸びている企業は違う。
商品単体で勝負していない。
健康管理サービスの一部として商品を販売している。
つまり利益の源泉は商品ではなく顧客との継続接点なのだ。
ここから先は、日本でも再現可能な「ペットウェルネス定期課金モデル」の作り方を解説する。
