まず最初に、外傷(ケガ)が無いのに痛みが発生する場合は大半が「慢性」であると考えている。
次に、慢性であれば今の患者さんの体には原因があるはず。
そして、その原因を特定するには?
①原則として、患者さんの疼痛回避行動をどのようにしているのか見る(痛みの出る姿勢・痛みの出る動き、楽な姿勢・楽な動き) |
②自分で痛みを出してもらった後に、私が原因かもしれない部位を押したり、伸ばしたりして「同じような痛み」が出現するか聞く。 |
③同じ痛みが出現すれば第一候補として治療すべき部位の目星がつく。 |
④治療開始→治療日から2日経過以降の状態がどうなったのかフィードバックを貰う。 |
⑤改善すれば良し、改善が無ければ①に戻って同じことの繰り返し。 |
通常、立体動態波の3DMENSという感覚的にほぼ感じない微弱電流を日常的に使用しています。
今使用している設定は、0.3Hzか2.0Hzを主に使用しています。
何故かって、0.3Hzはミトコンドリア内のATP合成を最大500%促進させるし、2.0Hzは線維芽細胞の増殖に効果があるから。
例えば慢性痛の原因が筋硬結やトリガーポイント、一時的なスパズムが原因であるときは、該当部位にとりあえず0.3HzでATP合成の促進をしてみる。
それで痛みが緩和すれば細胞の代謝不足によって慢性痛の原因が出来上がったって分かるし、緩和しなければ違うことが原因だと分かるから。
0.3Hzで緩和しなければ、次は該当部位に2.0Hzで線維芽細胞の増殖を促進させてみる。
それで痛みが緩和すれば、該当部位の細胞が何らかの形で損傷した後の皮膚のコラーゲン不足(弾力性の低下)によって起こった慢性痛の原因があったと分かるから。
ここまで一連の流れですが、あくまでも「私の治療における価値観」のお話です。
もちろん、必要だと思えばマッサージもするし、ゲートコントロール理論を応用した刺激の強い電気を使用するし、筋肉も動かします。
一元的に「全部〇〇で改善します!!」というのは嫌いなんです。
後は、アプライドキネシオロジー理論をベースに施術をしたり、筋膜連鎖理論をベースに施術したり・・・
自分の持っている施術の引き出しを最大限に活用して、一人ひとりに合わせたやり方が大事ですね。
色々とお話したら限りがないので、今回は初めて投稿するのでシンプルな紹介でした。
自分のメモ書きのように使えたら良いと思っているので、また時間を空けて投稿します。
最後に、0.3Hzと2.0Hzがどのような効果を出すのか表を作っておきますね。
項目 | 0.3Hz | 2.0Hz |
ATP産生促進 | 最大500%増加 | 実験したデータは無い |
線維芽細胞増殖促進 | 若干増殖した | 有意に増殖した |
使う場面 | エネルギー代謝を上げ細胞修復したいとき | 創傷治癒促進・肉芽形成の補助したいとき |
私の投稿が誰かの役に立てばうれしいです。