性的依存症(Sex Addiction)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
「性欲が強いだけだろう」と甘く見る人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
性的依存症は、性的な行為やファンタジー、性的刺激を求める行動を自分の意思でコントロールできなくなり、それによって日常生活や精神的健康、人間関係に深刻な影響が出ている状態です
性的な衝動が強いこと自体が問題ではなく、それを「やめたいのにやめられない」「繰り返すことで自分が壊れていく」と感じながらも止められない、という“依存”の苦しさです
性的依存症の典型的なパターン
以下のような状態に心当たりがある場合、性的依存の可能性がある
・性的なことばかり考えてしまい、日常生活に集中できない ・性的行動をしたあと、虚しさや自己嫌悪に襲われる ・誰かとの深い関係より「刺激」を優先してしまう ・本当は断ちたいのに、アダルトサイトや出会い系をやめられない ・仕事やパートナーとの関係が壊れても行動が止まらない ・「性」に依存していないと、自分を感じられない
依存しているのは「性行為」そのものではなく、そこに紐づいた“感情の麻痺”や“つながりの疑似体験”だったりする
なぜ「性」に依存してしまうのか
性的依存の背景には、虐待などから「愛されたい」「誰かに必要とされたい」という深いこころの渇きがあることが多い
・性を通してしか「つながり」や「安心」が得られなかった ・孤独、不安、虚無感を忘れられるのが“その瞬間”だった ・本当の自分を見せるのが怖くて、身体でつながる方が楽だった ・過去に性的トラウマや暴力の経験がある ・誰かに触れられていないと「存在している気がしない」
つまり、性行為は「快楽」や「欲望」ではなく、「自己肯定感の代替手段」として使われてしまっていることが多い
周囲からの誤解と強まる自己否定
性的依存は、周囲からの理解を得にくく、以下のような誤解や否定にさらされることが多い
・「だらしない」「欲に弱い」と見下される ・相談しても「そんなのやめればいい」と言われる ・性的な話をすること自体に羞恥と罪悪感がつきまとう ・パートナーに打ち明けられず、関係性がこじれる ・自分でも「こんな自分はおかしい」と強く責めてしまう
このような孤立と自己嫌悪の連鎖が、さらに依存を深める悪循環をつくり出してしまう
心理カウンセリングでの支援と“こころの飢え”へのアプローチ
性的依存症に対する心理的支援では、「性行為をやめる」ことが目的ではない 「なぜそこに依存せざるを得なかったのか」を一緒に見つめ、別の形で安心感・つながり・自己肯定感を育て直すことが本質的な支援となる
・性に走る前に、どんな感情があったかを丁寧に扱う ・過去の傷つきやトラウマに静かに触れていく ・身体を“利用する”のではなく“感じる”感覚を取り戻す支援 ・本当のつながりや愛着関係を安全に再構築していく ・「性がないと自分じゃない」という思い込みをやわらげる
心理カウンセラーは、「やめなさい」と指導する存在ではなく、「そうせざるを得なかったあなたの痛みによりそう伴走者」である必要がある
まとめ
性的な行為に依存していたのは、欲望ではなく、愛されなかった過去の自分の気持ちを埋めたいからだ身体を使わなくても、誰かに触れてもらえる関係性があることを体験する事も有効だ
また、「もう、誰かに認められなくても、自分のままでいていい」という感覚を少しずつ育てていくことが、性的依存からの回復の第一歩となる
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