読字障害(ディスレクシア/Dyslexia)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
文章を理解する工夫をしない人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
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文字は見えてるのに、意味が入ってこない
読字障害(ディスレクシア/Dyslexia)は、視力や知的発達には問題がないのに、「文字を読む」「意味をつかむ」ことに極端な困難がある発達障害のひとつ 読むのが遅い、間違える、飛ばす、読み終わっても内容が入ってこない——それは努力不足ではなく、脳の“処理のスタイル”によるものとなる
「見えているのに読めない」「書けるのに意味がつかめない」 そのギャップが、本人を深く傷つけていく
読字障害の主な特徴
・文字を1つずつ音に変換するのが難しい ・単語を何度も読み間違える(例:さかな→さなか) ・文を読み飛ばしたり、順序がバラバラになる ・音読に極端な時間がかかる ・書いてある内容を理解するのに時間がかかる/できない ・テストで問題文が読めず、答えられないことが多い
周囲には「ちゃんと読めばわかるでしょ」と思われやすく、本人は「自分はバカなんじゃないか」と思い込んでしまいやすい
なぜ「読むこと」が困難なのか
ディスレクシアの背景には、「音と文字の対応」がうまくいかないという脳の特性がある
・文字を見ても、音に変換する回路がすぐにつながらない ・一文字一文字を追っている間に意味が頭から消えてしまう ・「文章を読む」という行為そのものに疲労とストレスを感じる ・何度も読み返しても、記憶に残らない ・読むことが苦痛すぎて、学習や本そのものを避けるようになる
“読む”という行為が、常に「失敗する予感」とともにある状態となる
周囲の無理解が生む二重の苦しさ
読字障害は外からは見えにくいため、学校や職場で以下のような誤解が起きやすい
・「サボっている」「真面目に読んでいない」と思われる ・読むスピードや理解度で“能力の低さ”と判断される ・「もっと練習すればいい」と言われ、自信をなくす ・クラスメイトの前で音読させられ、屈辱を感じる ・読み書きが苦手なのに「頭が悪い」と誤解される
こうした経験の積み重ねが、自己否定・回避行動・学習不振・対人不安などにつながりやすくなる
心理カウンセリングでの支援と「読みやすさ」以外の安心づくり
読字障害への支援では、「読めるようにする」ことを目的にするのではなく、「読めなくても、ちゃんと伝わる方法がある」と気づけるサポートが大切となる
・読むことへの恐怖や恥ずかしさを言葉にしていく ・読み書き以外で「理解できている自分」を再確認する ・音声読み上げ・読み書き補助アプリなどの補助ツールの活用 ・人前で読むことへのプレッシャーを軽減する環境づくり ・「できないこと」より「伝え方の工夫」に焦点を当てる支援
心理カウンセラーは、「読む練習をさせる人」ではなく、「読めなくても対策する方法」を支援する人である必要がある
読めないことが、あなたの理解力や価値を決めるわけじゃない
ディスレクシアの人が苦手なのは「読むこと」だけであって、「考えること」「感じること」「伝えること」ができないわけじゃない それを区別してくれる人と出会えることが、回復の大きなきっかけになる
「読む」ができない日があっても、「わかる」「つながる」「伝わる」は、別の形でちゃんと育っていける
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