発達性協調運動障害(DCD) うまくつながらない

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
「運動が苦手なだけでしょ?」と片づけてしまう人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
この障害は、ただの「不器用」では済まされない深い悩みを抱えるものです
特に、周囲の理解がないことで二次的な問題に発展することもあります
この記事では、DCDがもたらす心理的影響や、カウンセリングにおける支援方法についても触れ、どのように本人が自分の特性と向き合い、安心して生活できるようにするかを考えます
ーーーーーー
発達性協調運動障害(DCD)とは
発達性協調運動障害は、知的な発達には問題がないにもかかわらず、「体を思うように動かす」「運動をなめらかに行う」ことが難しい発達の特性
走る、投げる、書く、着替えるなど、日常的な動作や運動でつまずきやすく、「不器用」「ドジ」「運動音痴」といった言葉で長く誤解されてきた
本人は必死にやっているのに、周りと比べて「できない」「遅い」ことで自信をなくしていく それは、“やらない”からではなく、“うまく連携できない脳と体”の問題となる
発達性協調運動障害の主な特徴
・ボールを投げたり受け取ったりする動作が苦手 ・走り方やジャンプがぎこちなく見える ・靴ひもを結ぶ、ボタンを留めるなどの細かい手作業が難しい ・字を書くのが極端に遅い/読みにくい字になりやすい ・体のバランスを取るのが苦手で、転びやすい ・動作を頭でわかっていても、実際の動きに反映できない
これらはすべて、「努力不足」や「練習量の問題」ではなく、感覚情報と運動の連携のズレによって起こる
なぜ「ちょっと不器用」では済まされないのか
発達性協調運動障害のしんどさは、運動そのものの苦手さだけでなく、以下のような心理的影響をもたらしやすい
・人前で動作を見られることへの強い恥や恐怖 ・「できない自分」をからかわれ、傷ついた経験の蓄積 ・体育の時間や図工の授業がトラウマになる ・まわりの期待と現実のギャップに悩む ・できないことで「自分には価値がない」と感じやすくなる
「できない」体験が繰り返されることで、自己肯定感が低下し、他の場面でも回避傾向や不安が強まっていく
周囲の理解がないと生まれる“二次的な問題”
DCDの子どもや大人は、学校や家庭、職場などで次のような誤解や苦しさを感じやすい
・「不真面目」「怠けている」と誤解される ・「みんなできるのに、なぜあなたは…?」と比較される ・失敗や遅れに対して、怒られたり責められたりする ・「自信がない」「やる気がない」と見なされてしまう ・結果的に、対人関係を避けるようになる
理解がない環境では、運動以外の場面でも自己否定や引きこもり、不登校などへつながることがある
心理カウンセリングでの支援と“動けない自分”との和解
発達性協調運動障害に対する心理的支援では、「うまく動けるようにする」ことよりも、「動けない自分を責めなくていい」という安心を育てることが大切となる
・失敗体験に伴う恥や恐怖の感情を言葉にしていく ・「できない=ダメ」ではないことを関係性の中で実感する ・「みんなと同じ」ではなく、「自分に合ったやり方」を探す ・体の使い方を丁寧に見直す機会を提供する(OTとの連携) ・苦手なことを無理に克服するより、「安心できる動き方」を見つけていく
心理カウンセラーは、「できるようになれ」と指導する人ではなく、「できないままでも工夫する方法」を訓練する
ーーーーーー
ーーーーーー
今後も寄り添いませんが、続きが気になったら「スキ」で応援しておいてください
続きを書くかもしれません
ーーーーーー