依存性パーソナリティー障害(Dependent Personality Disorder)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
決断力の無い人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
依存性パーソナリティー障害は、他者に対する過度な依存と、自分で物事を決めたり行動したりすることへの強い不安を特徴とするパーソナリティ障害です
「一人では何もできない」「誰かにいてもらわないと不安でしかたない」といった感覚が常にあり、他人に対して従属的な関わり方を繰り返す傾向が強いですその結果、自己主張や自己決定の力が弱まり、対人関係の中で不均衡な立場に立たされることが多くなります
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診断のポイントとDSM-5の基準
DSM-5では、依存性パーソナリティー障害の診断に以下のような特徴が含まれる
・日常的な意思決定に助言や保証を必要とする ・責任を他人にゆだねたがる傾向が強い ・同意を得られないとき、関係を壊したくないがために無理にでも相手に合わせる ・自分の面倒を見てもらうために不快なことも引き受けてしまう ・ひとりになることに強い不安や恐怖を感じる ・誰かとの関係が終わると、すぐに別の依存対象を探す ・自分に自信がなく、自立が難しいと感じている
これらの傾向が成人期早期から長期にわたって続き、社会生活や人間関係に支障をきたしている場合に診断される
「自分で決めること」が怖いという感覚
依存性パーソナリティー障害の人は、自分の判断や選択に自信がなく、誰かに決めてもらうことで安心しようとする傾向がある 次のような思考パターンが見られやすい
・「自分で決めたら間違えるかもしれない」 ・「相手の気分を損ねたら見捨てられる」 ・「何もできない自分には、誰かが必要だ」
このような不安があるために、自分の考えや欲求を抑えてでも他人に合わせるという行動が常態化していく
幼少期の養育環境と「依存」の学習
依存性パーソナリティー障害の背景には、子ども時代の養育環境が大きく関係していることが多い 以下のようなパターンが見られる
・過干渉で自立を促さなかった親・失敗を責められたり、愛情の条件をつけられた経験・「誰かに守られていないと生きていけない」という感覚の刷り込み
このような家庭環境の中で、「一人では危険」「自分の判断は信用できない」といった信念が形成されやすくなる
対人関係における特徴とリスク
依存性パーソナリティー障害の人は、以下のような対人パターンを取りやすい
・パートナーや友人に依存しすぎて、対等な関係が築けない ・搾取的な相手に支配されやすい ・関係を失うことが怖くて「ノー」が言えない ・孤立や別れを極端に恐れ、関係にしがみつく
これらの関係性は一見「愛着が強い」ように見えるが、実際には自己否定感や不安からくる依存によって成り立っていることが多い
心理カウンセリングでの支援と変化のきっかけ
依存性パーソナリティー障害への心理カウンセリングでは、「自分の感情や意思に気づく」ことから始める支援が有効となる 主なポイントは以下の通り
・相談者が「自分の声」を取り戻すプロセスを支える ・少しずつ「自分で選ぶ」体験を積み上げる ・断ることや自立することが「見捨てられること」ではないと理解する ・安心して失敗できる関係性を提供する
・大人になる訓練
心理カウンセラーが「依存の対象」にならないよう注意しつつ、対等な関係のモデルを示すことが求められる
一人になれないのではなく、一人になるのが怖いだけ
依存性パーソナリティー障害の本質は、「一人でいられない弱さ」ではなく、「一人になることへの深い恐怖」だ この恐怖は、かつて一人になったときに誰も助けてくれなかったという記憶に根ざしていることが多い
だからこそ、心理カウンセラーは「依存をやめさせる」のではなく、「一人でも安心できる感覚」を一緒に育てていく必要がある
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