買い物依存症(Shopping Addiction)とは何か

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
「買い物ぐらい誰でもするじゃん」と軽く見る人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
買い物依存症は、物を買うことで一時的に気分を高めたり不安を紛らわせたりしてしまう状態で、「本当に必要かどうか」に関係なく買い続けてしまう行動です
やめたくてもやめられず、金銭的・感情的・人間関係的に深刻な影響をもたらす依存行動のひとつとなります
買い物のあとに訪れる「なんでこんなの買っちゃったんだろう」という自己嫌悪や後悔、 それすらも次の衝動買いを引き起こす、負のループになっていきます
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買い物依存の典型的なサイン
買い物依存症には、次のような特徴がある
・ストレスや不安があると、無性に買いたくなる
・本当は使う予定のない物まで買ってしまう
・買い物後に罪悪感や自己否定が強くなる
・クレジットカードの利用額が膨らんでいく
・「今度こそやめよう」と思っても繰り返してしまう
・ネットショッピングが日常化していて、荷物の到着が「救い」になっている
問題は「買った物」ではなく、「買うという行為」で心を保とうとしてしまっている点にある
なぜ買い物に依存してしまうのか
買い物依存の背景には、感情的な空虚さや承認欲求の欠如、自分への不信感が深く関係していることが多い
・「手に入れることで、満たされた気になりたい」
・「何かを変えなきゃいけない不安」を“買う”ことでごまかす
・寂しさや不満を一瞬だけでも消したい
・自分には何も価値がないと思っているから、物で埋めたくなる
・「買っている自分」が安心できるキャラ設定になっている
つまり、買い物は「欲しい」よりも、「今の不快な気持ちから逃げたい」が動機になっていることが多い
現代社会が作り出す「買わずにいられない構造」
スマートフォン、SNS、ECサイト、24時間営業の環境は、買い物依存を後押しする要因となっている
・ボタンひとつで物が届く「即時満足」の文化
・SNSで他人の持ち物や新作が常に目に入る
・広告やおすすめ機能が「あなたにぴったり」を演出する
・購入することで「自分を変えられる気がする」幻想を与えてくる
その結果、「買っていない自分」が劣っているように感じてしまい、買い物が自己肯定感の代替手段になってしまう
心理カウンセリングでの支援と「買わなくても満たされる」感覚づくり
買い物依存症に対する心理的支援では、「買うことを止める」のではなく、「買わなくても自分を保てる状態」に整えていくことが目的となる 支援の焦点は以下のとおり
・何を感じているときに衝動が起きているかを可視化する
・買い物の前後の感情を丁寧に言葉にしていく
・「物を通して何を満たそうとしていたのか」を探る
・自分の価値を“持ち物”以外で確認できるようになる支援
・失敗や後悔を責めるのではなく、「よく耐えてきた」と認める姿勢
心理カウンセラーは、買わないように制限もしつつ、「買わなくても大丈夫だと思える安心の土台」を一緒に築いていく人である必要がある
買い物依存は誤魔化し
買い物を繰り返していたのは、自分を責めずにすむ「一瞬の安心」がそこにあったからだ
でも、本当に必要だったのは、“何も手にしていない自分”にも価値があると思える感覚だったのかもしれない
だからこそ、やめることを目指すのではなく、「買わなくても苦しくない時間」を少しずつ増やしていくこと
それが、買い物依存からの静かな回復の道となる
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