神経認知障害(Neurocognitive Disorders)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
「歳だから仕方ない」で思考停止したい人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
神経認知障害とは何か
神経認知障害とは、脳の機能に何らかの異常が起きることで、記憶力や思考力、判断力、注意力といった「認知機能」が低下する状態を指す
加齢によるものも含まれるが、それだけでは説明できない症状がある場合、医学的に「障害」と判断されることになる
「最近物忘れがひどい」といった日常の違和感から始まり、次第に人との会話が成立しなくなったり、今までできていたことが突然できなくなったりする
症状が進むにつれ、本人だけでなく家族や周囲の生活にも大きな影響が及ぶようになる
認知症との違いと混同
神経認知障害という言葉は、いわゆる「認知症」を含むもっと広い枠組みの医学用語である
アルツハイマー病やレビー小体型認知症、脳血管性認知症などもこのカテゴリーに分類されている
つまり「認知症」は神経認知障害の一部に過ぎないということになる
しかし現場ではこの言葉の使い分けがあいまいなことも多く、「認知症」というラベルだけが先行して本人への偏見や誤解を生みやすい
誰でも歳をとれば多少の物忘れは起きるが、それが「障害」と呼ばれるかどうかの線引きは微妙で、専門的な評価が必要になる
本人の「気づけなさ」がもたらす孤立
神経認知障害の厄介な点は、本人が自覚しにくいということにある
記憶の抜けや思考の混乱があっても、自分では「そんなことはない」と感じていることが多い
結果として、家族や周囲が異変を感じて受診を勧めても、本人が強く拒否するというパターンがよく見られる
そして、まわりとの認識のズレがトラブルの温床となる
「何度も同じことを言ってる」「約束を忘れている」「急に怒り出す」など、周囲の混乱が増える中で、本人は「自分が責められている」と感じ、閉じこもるようになる
この時期のコミュニケーションにズレが起きると、関係性が一気に壊れる
神経認知障害の進行と生活への影響
神経認知障害は、進行性の場合とそうでない場合がある
進行性の代表がアルツハイマー病であり、ゆっくりとしかし確実に能力が失われていく
対して、一過性のせん妄や脳損傷に伴う障害などは、適切な治療とリハビリで改善する可能性もある
進行する場合、最初は忘れ物や段取りミスといった軽微な混乱だが、次第に日常生活に直接影響を及ぼすようになる
食事や着替え、トイレなどの基本的な生活動作に支援が必要となり、最終的には自分の名前や家族の顔すらも思い出せなくなる
これは本人にとってだけでなく、家族にとっても強烈な「喪失体験」となる
どう向き合い、どう支えるか
神経認知障害に対して最も必要なのは、「症状と人格を分けて考える」という視点である
怒りっぽくなる、頑固になる、話が通じなくなる——これらは病気のせいであって、本人の人間性の問題ではない
しかしそれが理解できないと、介護や関わりの中で怒りや絶望が蓄積されやすくなる
また、「何もできなくなる前に」こそ支援のチャンスがある
進行を少しでも遅らせるために、適切な医療やリハビリ、環境調整が必要になる
本人が自尊心を保ちながら生活できるように、「まだできること」に焦点を当てる姿勢が支援の軸となる
単なる見守りや我慢ではなく、専門知識と具体的な工夫が問われる場面だ
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