複雑性PTSDとは 普通のPTSDとは違う(2000文字)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表

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こんにちは🍵

簡単な答えだけが欲しい人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です

複雑性PTSDは、通常のPTSDとは異なります

単に「つらい経験をした後に起きる精神的な症状」というだけの単純な問題ではないです

複雑性PTSDの定義と概念

複雑性PTSDとは、長期間にわたって繰り返されるトラウマ的な体験にさらされた結果生じる、深刻で複雑な心理的障害だ 従来のPTSDは一回の衝撃的な体験が主な原因だが、複雑性PTSDは虐待や暴力、長期的な支配関係、家庭内暴力など、逃げることが難しい状況で長期にわたり継続したトラウマ体験が原因となる この概念は1992年にアメリカの精神科医ジュディス・ハーマンが提唱し、PTSDとは異なる独立した病態として理解されるようになった 複雑性PTSDは、被害者のパーソナリティや対人関係能力に深刻な影響を及ぼすため、治療や回復が従来型のPTSDに比べて難しいとされる 現在でも診断基準について議論が続いており、DSM-5(アメリカ精神医学会の診断基準)には明確な診断項目として記載されていないが、WHOのICD-11(国際疾病分類)では正式に病名として採用されるなど、注目が高まっている概念だ

複雑性PTSDの症状

一般的な症状

複雑性PTSDの一般的な症状には、情動調節の障害がある 突然の激しい怒り、慢性的な空虚感、強い悲しみや絶望感などが見られる また、自己評価が著しく低下し、自尊心が保てなくなるケースが多い 過去のトラウマがフラッシュバックや悪夢という形で頻繁に蘇り、その記憶を避けるために自傷行為やアルコール依存など、自己破壊的な行動に走る人もいる 対人関係においても深刻な影響を及ぼし、人を信じることが難しくなり、慢性的に孤立したり、逆に依存的になりすぎたりすることもある さらに、自分の感情や身体感覚を麻痺させてしまう解離症状が生じる場合もあり、本人の生活を著しく困難にすることもある 症状の持続期間が長くなるほど、うつ病や不安障害などの併存疾患も多くなるため、治療がさらに複雑になる傾向がある

特殊な症状

複雑性PTSDに特有の症状としては、自己同一性(アイデンティティ)の障害があげられる 自己が一貫せず、状況や他者に応じて自己像や態度が極端に変化しやすい さらに、愛着の問題も深刻だ 特に子ども時代に養育者から虐待やネグレクトを受けている場合、安全な愛着形成が阻害され、他者との間に安定した関係を築くことが非常に難しくなる また、身体症状が顕著に出る場合もある 慢性的な痛み、消化器系の不調、免疫系の低下といった身体症状が継続し、心因性の身体症状として現れることも多い これらの特殊な症状は、一般的な精神科治療だけでは対応が難しく、専門的なケアが必要になることが多い

複雑性PTSDが起こる原因

幼少期のトラウマと環境要因

複雑性PTSDの最も代表的な原因は、幼少期の慢性的なトラウマだ 家庭内での身体的・心理的虐待、性的虐待、ネグレクトなどがあり、これらが継続的に行われることで子どもの自己認識や他者への信頼が破壊されてしまう また、両親や養育者が精神疾患や依存症を抱えている場合、子どもが安全な環境を得られず、長期間にわたりストレスフルな状況に置かれることも原因となる さらに、いじめや長期的な差別、戦争や紛争地域での生活も複雑性PTSDを引き起こす要因となる これらの環境要因は単なる精神的苦痛にとどまらず、脳の発達や神経回路そのものにも影響を及ぼすため、成人後に心理的・身体的症状として顕著に現れる 脳科学的にも、扁桃体や前頭前野といった感情調節を担う脳部位に構造的変化が生じることが研究で明らかになっている

複雑性PTSDの治療と回復

効果的な心理療法とケア

複雑性PTSDの治療では、トラウマに特化した心理療法が中心になる

中でもEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)やトラウマ焦点化認知行動療法(TF-CBT)が効果的だとされる

しかし、これらの手法だけでなく、トラウマに焦点を当てすぎず、安定化を重視する方法が重要となることもある

特に、慢性的で複雑な症状を持つ患者には、DBT(弁証法的行動療法)が感情調節能力や対人関係スキルを高めるのに効果的だ

また、トラウマが長期化している場合は、愛着関係を修復するための心理療法や、自尊心の回復をサポートするアプローチが必要だ

投薬治療も併用されるが、薬物療法のみでは根本的な回復は難しく、長期的な心理療法との組み合わせが重要になる

治療には時間がかかることを理解し、安心・安全な治療関係の構築を何よりも優先することが治療効果を高める

回復においては患者自身が自分を理解し、受け入れ、自己の価値を再構築していくプロセスが中心となるため、焦らず段階的に進めることが重要だ

以上の構成で、複雑性PTSDを詳細かつ分かりやすく解説することが可能になる

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