
メンタルが弱っているときの人の行動(1800文字ぐらい)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
メンタルが弱っている人や、精神疾患を抱えている人は、通常よりも理性的な判断や行動が難しくなり、本能的な行動に傾きやすくなる
これは、ストレスや心理的負担が大きくなることで、脳の前頭前野(理性を司る部分)の働きが低下し、より本能的な行動を司る扁桃体や大脳辺縁系が活発になるためだ
では、具体的にどのような行動が起こりやすくなるのか
1. 衝動的な行動をとる(感情のコントロールが効かなくなる)
メンタルが弱っているとき、人は感情を理性的に抑えることが難しくなる
そのため、以下のような衝動的な行動をとることが増える
- 怒りっぽくなる・キレやすくなるちょっとしたことでイライラし、他人に攻撃的になる普段なら流せることでも、過敏に反応してしまう
- ちょっとしたことでイライラし、他人に攻撃的になる
- 普段なら流せることでも、過敏に反応してしまう
- 泣く・落ち込む・過剰に悲観する些細なことで涙が出たり、絶望感に襲われる「もうダメだ」「どうせ何をしても無駄」と極端な思考になりやすい
- 些細なことで涙が出たり、絶望感に襲われる
- 「もうダメだ」「どうせ何をしても無駄」と極端な思考になりやすい
- リスクの高い行動をとる飲酒量が増える、ギャンブルに依存する、自傷行為をする「どうでもいい」という投げやりな気持ちで無謀な行動をとる
- 飲酒量が増える、ギャンブルに依存する、自傷行為をする
- 「どうでもいい」という投げやりな気持ちで無謀な行動をとる
2. 快楽を優先する(欲求を抑えられなくなる)
理性が低下すると、目の前の快楽を優先しやすくなる
これは「今すぐ楽になりたい」「苦しみを忘れたい」という本能的な欲求によるもの
- 過食・拒食ストレス解消のために暴飲暴食をする逆に食欲がなくなり、何も食べたくなくなる
- ストレス解消のために暴飲暴食をする
- 逆に食欲がなくなり、何も食べたくなくなる
- 依存行動の増加アルコール、タバコ、ドラッグ、ゲーム、SNS、買い物などに依存しやすくなる「これをやっているときだけは気が紛れる」と、一時的な快楽に逃げる
- アルコール、タバコ、ドラッグ、ゲーム、SNS、買い物などに依存しやすくなる
- 「これをやっているときだけは気が紛れる」と、一時的な快楽に逃げる
- 性的な衝動の増加無計画な関係を持つ、風俗に通う、性的なコンテンツに依存する「寂しさを埋めたい」という気持ちから行動するが、後悔することも多い
- 無計画な関係を持つ、風俗に通う、性的なコンテンツに依存する
- 「寂しさを埋めたい」という気持ちから行動するが、後悔することも多い
3. 回避行動をとる(逃避や引きこもりがちになる)
精神的に追い詰められると、人は不快なものから逃げようとするそのため、以下のような行動が目立つようになる
- 現実逃避する仕事や学校に行かなくなる、責任から逃げるベッドから出られない、何もする気が起きない
- 仕事や学校に行かなくなる、責任から逃げる
- ベッドから出られない、何もする気が起きない
- 人との関わりを避ける連絡を返さなくなる、約束を破る「どうせ迷惑をかける」と思い込み、人を避ける
- 連絡を返さなくなる、約束を破る
- 「どうせ迷惑をかける」と思い込み、人を避ける
- 言い訳や正当化が増える「今はそんな気分じゃない」「自分は悪くない」と責任を回避する他人や環境のせいにして、行動を変えようとしない
- 「今はそんな気分じゃない」「自分は悪くない」と責任を回避する
- 他人や環境のせいにして、行動を変えようとしない
4. 防衛的な行動をとる(攻撃や自己正当化)
自分の精神が不安定なとき、人は「自分を守るため」に攻撃的になったり、極端な考えに走ることがある
- 他人を攻撃する「お前のせいでこうなった」と周囲を責めるSNSなどで他人に暴言を吐いたり、トラブルを起こす
- 「お前のせいでこうなった」と周囲を責める
- SNSなどで他人に暴言を吐いたり、トラブルを起こす
- 過剰な被害者意識を持つ「自分はこんなに苦しんでいるのに、誰も助けてくれない」と恨みを抱く「みんなが自分を攻撃している」と思い込み、過剰に防衛的になる
- 「自分はこんなに苦しんでいるのに、誰も助けてくれない」と恨みを抱く
- 「みんなが自分を攻撃している」と思い込み、過剰に防衛的になる
- 極端な二極思考をする「すべてがダメだ」「この人は絶対に信用できない」と極端な考えに走る白黒思考になり、中間の可能性を考えられなくなる
- 「すべてがダメだ」「この人は絶対に信用できない」と極端な考えに走る
- 白黒思考になり、中間の可能性を考えられなくなる
5. 本能的な群れ行動をとる(誰かに依存する)
精神的に不安定なとき、人は「一人では生きられない」という本能が強くなり、誰かに依存しやすくなる
- 過剰な依存友人、恋人、家族、カウンセラーなどに執着する「この人がいないとダメ」と思い込み、相手に負担をかける
- 友人、恋人、家族、カウンセラーなどに執着する
- 「この人がいないとダメ」と思い込み、相手に負担をかける
- 感情を他人にぶつける「何でわかってくれないの?」と相手を試す行動をとる自分の不安を和らげるために、相手をコントロールしようとする
- 「何でわかってくれないの?」と相手を試す行動をとる
- 自分の不安を和らげるために、相手をコントロールしようとする
- 極端な集団心理に走るカルト的なグループや、陰謀論、極端な思想にハマる「このグループだけが自分を理解してくれる」と信じ込み、批判を受け付けない
- カルト的なグループや、陰謀論、極端な思想にハマる
- 「このグループだけが自分を理解してくれる」と信じ込み、批判を受け付けない
まとめ:理性が弱ると、人は本能的な行動をとりやすい
メンタルが弱ると、理性的な判断が難しくなり、以下のような本能的な行動が目立つようになる
- 衝動的な行動(怒りっぽくなる、落ち込みやすくなる、リスクの高い行動をとる)
- 快楽を優先する(暴飲暴食、依存行動、性的衝動の増加)
- 回避行動をとる(現実逃避、人間関係の断絶、言い訳が増える)
- 防衛的な行動をとる(他人を攻撃する、被害者意識が強くなる、極端な考え方になる)
- 誰かに依存する(過剰な執着、感情をぶつける、極端な集団心理に走る)
メンタルが弱っているときは、まず自分の行動を客観的に見つめ、「今、自分は本能的に動いていないか?」と問いかけることが大切
また、こうした行動が続く場合は、一人では解決できない問題を一人で抱え込まず、専門家の支援を受けることが重要