反社会的パーソナリティー障害(Antisocial Personality Disorder)とは何か(1400文字)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表
こんにちは🍵
ルールを守らない人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です
反社会的パーソナリティー障害は、社会的ルールや他者の権利を無視する行動を慢性的に繰り返す人格傾向をもつパーソナリティ障害です
パワハラとか、犯罪をする人ですね
他者に対する共感の欠如、罪悪感のなさ、衝動性や攻撃性、無責任さが特徴で、しばしば犯罪や暴力、嘘、搾取といった行動として表れます
ただ、「反社会的」という言葉の印象から「悪人」と混同されがちですが、実際にはその内側に深い空虚感や幼少期からの傷つきが潜んでいることもあります
ーーーーーー
診断のポイントとDSM-5の基準
DSM-5では、反社会的パーソナリティー障害の診断に以下のような基準がある
- 15歳以降に反社会的行動パターンが継続している
- 社会的規範の無視(違法行為)
- 嘘や詐欺を繰り返す
- 衝動的で計画性がない
- 繰り返しの暴力や攻撃性
- 自分や他人の安全を無視する無謀さ
- 持続的な無責任さ(仕事、金銭面など)
- 他人を傷つけても後悔や罪悪感がない
また、診断には18歳以上であること、15歳以前に「素行症(Conduct Disorder)」のエピソードがあることが前提となる
見た目ではわからない「魅力」と「怖さ」の同居
反社会的パーソナリティー障害の人は、一見すると魅力的で社交的に見えることがある 場の空気を読む能力や操作性に長けており、人を引き込む話術やカリスマ性を持っているケースもある
しかし、関係が深まるにつれて以下のような問題が浮き彫りになることが多い
- 約束を破る、嘘をつく
- 他人を利用しても罪悪感がない
- 他者の感情や立場に無関心
- 暴力的・支配的な言動
被害者との関係性を破壊するだけでなく、自らの人生の安定性も失いやすくなる特徴がある
なぜ「共感」が育たなかったのか
反社会的パーソナリティー障害の背景には、愛着形成の困難や虐待、ネグレクトといった幼少期の経験があることが多い 心を守るために「他者に期待しない」「信じない」という姿勢が形成され、その結果として感情的なつながりを避けるパターンが定着していく
- 感情的な共感が育たない
- ルールよりも「自分にとって得かどうか」が判断基準になる
- 他者を「対象」として扱う傾向が強まる
表面的には強気に見えても、その内面には深い不信感と見捨てられ不安が潜んでいることもある
治療と心理カウンセリングの限界と可能性
反社会的パーソナリティー障害は、心理カウンセリングが成立しにくいとされている 主な理由は次の通り
- 本人が「困っていない」と感じている
- 他人をコントロールする手段として心理カウンセラーを利用することがある
- 内省や共感といったカウンセリングの基本的枠組みが機能しづらい
それでも、環境調整やリスク管理の視点から支援を行うことは可能であり、「行動の結果」について現実的なフィードバックを与え続ける関わりが効果的な場合もある
社会の中でどう関わるかを考える必要性
反社会的パーソナリティー障害を持つ人々は、社会に害を与える存在として見られがちだ しかし、その視点だけでは問題は解決しない
- 被害を最小限に抑える「境界」の作り方
- 本人が自己破壊的な行動を取らないような支援のあり方
- 社会的リスクと個人の背景を両立して見る視点
心理カウンセラーは、「共感できない人」とどう共存するかという問いと常に向き合っていく必要がある
ーーーーーー
ーーーーーー
今後も寄り添いませんが、続きが気になったら「スキ」で応援しておいてください
続きを書くかもしれません
ーーーーーー