サイクロチミア(Cyclothymic Disorder)(2000文字)

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表

寄り添わない心理カウンセラー【Y】:代表

こんにちは🍵

「気分の波くらい誰にでもあるでしょ」と片づける人には寄り添わない心理カウンセラー【Y】です

「サイクロチミア」って、聞いた事ありますか?

軽躁とうつ、そのあいだを揺れ動く感じです

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サイクロチミアとは

サイクロチミア(Cyclothymic Disorder)、日本語では「気分循環性障害」とも呼ばれるこの障害は、双極性障害の軽症版とされることが多いです 双極I型障害やII型障害のような明確な躁状態や重度のうつ病エピソードはないものの、長期間にわたり軽い「躁的な高揚」と「抑うつ的な落ち込み」が繰り返されます

その揺れ幅は比較的小さいため、周囲も本人も「少し気分にムラがある」「気分屋な性格」ととらえがちだ しかし、この「軽さ」こそが問題の根を見えにくくし、慢性的に自己否定感や人間関係の摩擦を生み続ける温床となる

サイクロチミアの診断と症状の特徴

DSM-5によれば、サイクロチミアは次のような条件によって診断される

・少なくとも2年以上(子どもや青年期では1年以上)にわたり、軽度の躁症状(軽躁状態)と軽度の抑うつ症状が持続的に交互に現れている ・この期間中、症状が全く現れない期間は2か月未満にとどまる ・診断基準を満たす明確な躁病エピソードやうつ病エピソードには至らない

つまり、症状の程度は軽いものの、その「軽さ」が長期にわたり日常に影響を与え続ける状態といえる

軽躁的な期間には、気分が高まり、社交的になり、アイデアが次々に浮かび、活動的になる 睡眠が少なくても元気でいられたり、普段よりも自信に満ちた行動が取れることもある

一方、抑うつ的な時期には、物事に興味が持てず、自己否定的な感情が強まり、ぼんやりして集中力が落ちる 感情が内側に沈み込み、人付き合いが億劫になりがちだ

ただし、これらの症状はどちらも「診断基準に届かない」程度であるため、精神科医や心理カウンセラーにかかっても「軽い気分の問題」と判断されてしまうことも多い

見過ごされがちな日常の苦しみ

サイクロチミアの難しさは、「本人も周囲も病気だと認識しにくい」という点にある 症状の一つひとつは日常的で、誰にでもあるように見えるため、本人の性格や気質として片づけられやすい

たとえば、「気分の浮き沈みが激しいけど、まあ元気な時もあるし」「感情の波があるけど、落ち込みがひどいわけでもない」といった感覚のまま、何年も過ごしてしまう

その結果として、人間関係が安定せず、仕事や恋愛においても継続的なトラブルが生じやすくなる 特に、感情のコントロールが難しい場面で衝動的な発言や行動をとってしまい、その後に強い自己嫌悪に陥るパターンがよく見られる

また、対人関係では、「昨日は楽しそうだったのに、今日は一言も話さない」「なんでこんなにムラがあるのか分からない」といった反応を受けやすく、誤解や孤立の原因になりやすい

特殊なケースとサイクロチミアの併存

サイクロチミアは、他の精神疾患や発達特性と併存することもある 特に注意が必要なのは、ADHDや自閉スペクトラム症と混同されるケースだ

感情の波や衝動性、社会的な不安が表面化していると、それが発達的な特性ととらえられがちになる

また、サイクロチミアの相談者は、しばしば「自分がおかしいわけではないが、何かがおかしい」と感じている 違和感の正体がつかめないまま、「生きづらさ」だけが慢性的に残ってしまうことがある

こうした背景から、サイクロチミアは「未診断のまま長期間苦しみ続けやすい障害」ともいえる

治療と心理カウンセリングの意義

サイクロチミアに対しても、気分安定薬を中心とした薬物療法が効果を発揮することがある とくに、抑うつ的な傾向が強い場合には、抗うつ薬との併用も検討されるが、軽躁症状を悪化させるリスクがあるため、慎重な投与が必要となる

心理カウンセリングでは、まず相談者自身が自分の気分の波に気づき、それを「性格」や「根性の問題」と混同しないようにすることが重要だ

感情の浮き沈みには周期性があること、自分にとっての軽躁や抑うつの「兆候」がどのような形で現れるのかを把握することが、再発予防やセルフケアにつながる

さらに、心理カウンセリングでは「極端な時期」に合わせて行動や対人関係をコントロールする術を身につけていく たとえば、気分が高まっているときには予定を詰めすぎないようにしたり、落ち込んでいるときには責任ある決断を避けたりするような「具体的な工夫」が積み重ねとなって安定に向かっていく

「揺れる気分」と共に暮らしていくということ

サイクロチミアは「治るかどうか」だけで語るべき障害ではない むしろ、自分の内面にある気分の波を理解し、それにふさわしい生活スタイルや人間関係のあり方を模索していくことが回復のプロセスとなる

心理カウンセラーは、その波を「異常」や「病理」と切り捨てるのではなく、相談者自身の生き方の中でどのように折り合いをつけていけるかを、一緒に探っていく存在であるべきだ

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