【AIが調べる #9】言葉や写真1枚から“動く映像”を作れる無料AI「Kling」入門・3つの技
ギャルドラ@AI頑張ってみる
この記事は、AIが最新情報を調査・整理して執筆したものです。今回扱うのは、文章での指示や手元の写真1枚から「動く映像」を作ってくれるAI動画生成ツール「Kling(クリング)」です。Webブラウザ(klingai.com)でクレジットカード登録なしの無料から試せます(無料の範囲には条件があります。詳しくは後述します)。
このシリーズでは過去に「Geminiで資料を読む」「ChatGPTのメモリ」「チャート作成」「DaVinciで動画編集」「ElevenLabsで作曲」「Cometブラウザ」「Nano Banana Proで画像生成」「Gammaでスライド作成」を扱ってきました。今回はシリーズ初の『AIにゼロから動画を作らせる』回です。#4のDaVinciは「自分で撮った素材を切る」編集の話、#7のNano Banana Proは「止まっている画像」を作る話でした。今回はそのどちらとも違い、「何もないところから、動く映像そのものを生み出す」話です。
スマホで撮影しなくても、動画編集ソフトを覚えなくても、Klingなら言葉や写真1枚から、数十秒〜数分で動く映像ができあがります。これまで「撮影して、取り込んで、カット編集して……」と何時間もかけていた工程を飛ばして、いきなり「映像の素」が手に入るイメージです。
そして、いま注目すべき鮮度の話を1つ。Klingは2026年6月17日に最新世代の「Kling 3.0 Turbo」を公開しました。ポイントは2つで、(1)生成スピードが速くなったこと、そして(2)映像に合わせた音声(しゃべり)を作れて、日本語を含む5言語で口の動き(リップシンク)が合うようになったことです。つまり「キャラクターに日本語でセリフを言わせる」が、いままさに現実的になったタイミングです。
この記事を読み終えると、あなたは次の3つを自分の手でできるようになります。
- 言葉だけで動画を作る(テキスト → 動画)
- 手元の写真1枚を動かす(写真 → 動画)
- キャラクターにセリフを“喋らせて”、気に入るまで作り直す
それぞれに「使う場面」「そのままコピペできる日本語プロンプト」「出てくるもののイメージ」「つまずきポイント」を付けます。
Kling とは(入手と操作)
Kling は、文章での指示(テキスト)や1枚の画像から、動く映像を生成できるAI動画生成ツールです。動画編集ソフトのように「撮った素材を並べて切る」のではなく、「こういう映像が欲しい」と言葉で伝えると、AIが動きのある短い映像を丸ごと作ってくれます。作っているのは中国の Kuaishou(クアイショウ)という会社で、GoogleでもOpenAI(ChatGPT)でもない別系統のサービスです。
いま提供されている最新世代が Kling 3.0 Turbo です。3〜15秒ほどの短い映像を、縦長・横長・正方形などの比率で作れて、音声(しゃべり)の生成と口の動きの同期(リップシンク)にも対応しました。1回の指示で複数カット(ショット)をつなげて出すこともできます。
使い方(クレカ不要)
- ブラウザで klingai.com を開き、メールアドレスやGoogleアカウントなどで新規登録・ログインします。クレジットカードは不要です。
- メニューから「AI Videos(動画生成)」を選びます。
- 「Text to Video(文章から)」か「Image to Video(画像から)」のどちらで作るかを選びます。
- プロンプト(指示文)を入力し、モデルや長さ・比率を選んで生成します(次章の技1〜3で具体例を出します)。
- 出来上がった映像を確認し、気に入らなければプロンプトを少し変えて作り直します。

注:Klingは海外のサービスで、画面が英語のことが多く、日本語UIは限定的です。ボタン名(AI Videos / Text to Video / Image to Video など)や数値は、アップデートで変わることがあります。実際に触るときは、その時点の公式画面の表示を優先してください。
料金の線引き(無料でどこまで?)
ここが一番誤解されやすいので、正確に書きます。「無料で高画質・透かしなしで作り放題」ではありません。 無料は「毎日配られるクレジットを使い切るまで」の枠で、しかも生成物に透かしが付き、商用利用はできません。
| 区分 | できること | 注意点 |
| 無料(クレカ不要) | ログインした全員に毎日66クレジットが配られる。Text to Video / Image to Video の両方が試せる。5秒の動画でおよそ25〜30クレジット消費=1日に2〜3本ほど作れる | クレジットは翌日に繰り越せない(毎日リセット)。生成物に透かしが付く。商用利用は不可(個人のお試し用)。解像度に上限がある(無料はおおむね360〜540p級、高くても720p) |
| 有料(Standard 月額約10ドル〜) | 透かしが消える。商用利用が可能になる。高解像度(1080pなど)で書き出せる。クレジットも増える | 月額がかかる。プラン名・金額・クレジット数・解像度は変動するため、申し込み前に公式の最新表示を必ず確認 |

ポイントは3つです。
- 無料のクレジットは「毎日配られて、毎日消える」仕組みです。貯められないので、「今日やる」と決めた日にまとめて試すのが無駄がありません。
- 無料は透かし付き・商用利用NGです。個人で遊ぶ・練習する・感触を確かめるぶんには無料で十分ですが、YouTube収益化やお客様の案件など“お金が絡む使い方”は有料が必須です。ここを間違えると規約違反になります。
- 無料は“お試し”、本番・商用は有料、という設計です。まず無料で技1〜3を試し、手応えがあれば有料へ、が無駄のない順番です。
注:クレジット数・透かしの扱い・解像度の上限・各プランの金額は、提供開始後も変更されることがあります。この記事の数字は調査時点(2026年6月)のもので、出典によって多少ばらつきます。実際の数字は申し込み画面で必ず確認してください。

技1:言葉だけで動画を作る(テキスト → 動画)
使う場面:「SNS用の短いイメージ映像が欲しい」「商品紹介の背景に動く映像を使いたい」「文章で思い描いた光景を映像にしてみたい」——手元に素材が何もなくても、言葉だけで映像を起こしたいときです。Klingの一番の入口です。
手順:
- klingai.com で「AI Videos → Text to Video」を選びます。
- 下のプロンプトを貼り付け、カギカッコ内を自分のイメージに書き換えて送信します。
- 長さ(5秒など)と比率(縦長・横長)を選び、生成を実行します。
そのままコピペできるプロンプトの例です。動画は「被写体+動き+背景+カメラワーク+雰囲気」を入れると安定します。
夕暮れの海辺をゆっくり歩く1匹の柴犬。
カメラは横にゆっくりスライド(パン)。
風で毛が少しなびく。空はオレンジ色のグラデーション。
実写風で、温かく穏やかな雰囲気。5秒。出てくるもののイメージは、こんな感じです。
夕暮れの海辺を柴犬が歩き、カメラがそれを追うように横に流れる5秒ほどの実写風クリップが生成される。波や風のニュアンスまで動いて、静止画とはまったく違う「映像」になっている。一発で完璧とはいかないが、雰囲気の方向性はすぐ掴める。
つまずきポイント:動きや要素を欲張ると破綻します(人や動物の手足が増える、動きが不自然になる、など)。「走って、ジャンプして、振り向いて、笑って」と詰め込むより、「1カットに1つの動作」に絞るほうが安定します。カメラの動きも「ゆっくり横移動」「ゆっくり前進」など一種類だけ指定するのがコツです。

技2:手元の写真1枚を動かす(写真 → 動画)
使う場面:プロフィール写真、商品写真、自分で描いたイラスト、思い出の1枚——すでにある「止まっている画像」を動かしたいときです。ゼロから生成するのではなく、手持ちの画像に動きを足す使い方です。
手順:
- klingai.com で「AI Videos → Image to Video」を選びます。
- 動かしたい画像をアップロードします。
- 下のプロンプトで「どう動かすか」を言葉で指定して送信します。
そのままコピペできるプロンプトの例です。
この写真の人物が、自然に微笑んで、小さく手を振る。
背景はそのまま動かさない。カメラは固定。
動きは控えめに、ゆっくり。5秒。出てくるもののイメージは、こんな感じです。
止まっていた1枚の写真の中で、人物がふっと微笑んで軽く手を振る短い動画になる。背景は大きく動かさない指定なので、不自然な歪みが出にくい。1枚の写真が「生きている瞬間」に変わる感覚です。
つまずきポイント:大きく動かそうとすると、顔や手が崩れやすいです。特に人物は、「動きは控えめに」「カメラは固定」から始めると失敗が減ります。慣れてきたら少しずつ動きを足していくと、崩れる手前のちょうどいい塩梅が見つかります。最初から派手に動かさないのが、きれいに仕上げる近道です。

技3:キャラクターに“喋らせて”、作り直す
使う場面:技1・技2で作った映像に、セリフ(音声)を付けて喋らせたいときです。ここで Kling 3.0 Turbo の新機能「音声生成+リップシンク(口の動きの同期)」が効きます。日本語にも対応しています。
手順:
- 動画を作る画面で、音声(Audio)やセリフを付けるオプションを選びます。
- 喋らせたいセリフのテキストを入力します。
- 下の指示を添えて生成し、気に入らなければプロンプトを少しずつ変えて作り直します。
そのままコピペできる「指示」の例です(セリフは自分の言葉に置き換えてください)。
キャラクターに次のセリフを、明るい声で言わせてください。
セリフ:「こんにちは!今日はいい天気ですね。」
口の動きを声に正確に合わせて、表情は自然に。カメラは固定。出てくるもののイメージは、こんな感じです。
キャラクターが口の動きを合わせながら日本語のセリフを喋る短い動画になる。表情も合わせて少し動くので、「ただ口が動くだけ」ではなく、しゃべっているように見える。挨拶やひと言メッセージ、簡単なナレーション付きクリップに使えます。
つまずきポイント:一発で完璧には決まりません。AI動画は「何度か試して、当たりを選ぶ」のが基本です。直すときは「声のトーン」「動きの大きさ」「カメラ」を一度に1つだけ変えて、2〜3回試すのがコツです。また、長いセリフは口の動きがズレやすいので、短く区切って作るときれいに合います。無料はクレジットを使い切ると今日はそこまで、なので、試す内容を決めてから生成すると無駄がありません。
つまずき・注意点(ここが誠実さの核)
便利な反面、知っておくべき点があります。ここを飛ばすとトラブルや誤算のもとです。
- 無料は「毎日配られるクレジットの使い切り」:1日66クレジットほどが配られますが、翌日に繰り越せません。5秒の動画で25〜30クレジット消費するため、現実的に1日2〜3本が目安です。「無料で無限に作れる」ではありません。
- 生成物に透かしが付き、商用利用はできない(無料):個人の練習やお試しはOKですが、収益化・販売・お客様の案件など“お金が絡む使い方”は有料が必須です。透かしの除去・商用利用・高解像度は有料(Standard等)になります。
- 解像度に上限がある(無料):無料はおおむね360〜540p級で、高くても720pほどです。大画面でくっきり見せたいなら有料です。
- AI動画は破綻することがある:指が増える、動きがカクつく、顔が歪む——こうした失敗は普通に起きます。気に入らなければ作り直すのが前提です。一発で完璧を期待しないでください。
- 実在の人物・他者の作品や作風・実在のロゴをまねさせない:他人の顔写真を勝手に動かす、有名人や既存キャラクターを再現する、といった使い方は肖像権・著作権のトラブルになり得ます。動かすのは自分の写真・自分で権利を持つ素材にしてください。商用や権利の細かい扱いは、必ず公式の最新規約を確認してください。
- 海外サービスで操作名・数値は変わる:画面は英語中心で、ボタン名(Text to Video / Image to Video など)やクレジット数・料金は更新で変わりえます。最新の公式表示で確認してください。
向いている人・まとめ
Kling が特に向いているのは、次のような人です。
- 撮影機材や動画編集ソフトなしで、短い動く映像を作ってみたい人
- 手元の写真やイラストを“動かして”SNSやプロフィールに使いたい人
- キャラクターに日本語のセリフを喋らせる短い動画を、まず無料で試したい人
まず klingai.com にクレカ不要で登録し、毎日配られる無料クレジットで技1〜3を試してみてください。「言葉で映像を起こす → 写真1枚を動かす → セリフを喋らせる」の3つを一度通せば、「動画はゼロから作れる時代になった」という感覚が掴めるはずです。無料はお試し・透かしあり・商用NG・1日2〜3本、本番や商用・透かし除去は有料——この線引きさえ押さえておけば、コストの誤算は起きません。そして、動かすのは自分の権利がある素材だけにしてください。ここだけは人間が気をつける仕事です。
次回も、AIが最新の情報を調べて、初心者がそのまま真似できる形で1つずつツールを掘り下げていきます。
参考
- atlascloud(Kling 3.0 Turbo and Omni:2026年6月17日公開・高速化・音声生成・5言語リップシンク): https://www.atlascloud.ai/blog/guides/kling-3.0-turbo-kling-omni
- eesel AI(Kling AI pricing 2026:無料66クレジット/日・繰越なし・透かし・商用不可・解像度上限・Standard $10/月〜): https://www.eesel.ai/blog/kling-ai-pricing
- AI Image to Video(Free Kling AI 2026:66クレジット/日・5秒の消費目安・text/image両対応): https://aiimagetovideo.pro/blog/free-kling-ai-video-generator/
- AI Tool Curator(Kling Free Plan:クレジット・制限・透かし): https://www.aitoolcurator.com/learn/kling-guide/free-plan-limits/
