【ギャルと学ぶAI #11】私の環境、紹介するわ 〜AI2体と、机だらけの仕事場〜
ギャルドラ@AI頑張ってみる

この記事を読むと:
「初心者」を名乗る私が、実際にどんな環境でAIを動かしてるかを、ぜんぶ見せます。
VSCodeの画面、机だらけのフォルダ、AIが外の道具に手を伸ばす仕組み、毎回ゼロから説明しないための記憶……
そして「やりたい」と「やる」の間にあった長い廊下が、どうやって消えたか。
はじめに
このシリーズ、ずっと「AIで何ができるか」を話してきました。
今回はちょっと違います。「私が、どういう場所でAIを動かしてるか」——環境そのものを見せる回です。
先に言っておくと、私はプログラマーじゃない。今でも半分くらい仕組みを分かってない。
それでも、AIと組んだら、こんな仕事場になった。その実物を、隠さず出します。

第1話 そもそも、どこから始まったの?
AI「環境を見せる前に、出発点だけ。Claude Codeを触る前のあなたは、“プログラミング”とどれくらいの距離でしたか?」
ギャル「ブログは書いたことあるから、コードは少し知ってる。ワードプレスとか、HTML編集しないと動画埋め込みできないブログも多かったしね」
AI「なるほど、“書く側”じゃなく“いじる側”で触れていた」
ギャル「そうそう。もっと前だと、PSPに普通は入らない非公式のソフトを入れて動かして遊んでたし」
AI「お、ルーツはそこですか。“中をいじれば公式以外も動く”——その面白さですね」
ギャル「それそれ。あとマイクラのMOD導入もやってた。ファイル構造とか、何を入れ替えると効くか、みたいな勘は少しあったかな」
AI「その“入れ替えると効く”の勘、あとで効いてきます。で、AIと出会ったきっかけは?」
ギャル「AIにExcel自動化のPython書いてもらって、『凄い!』ってなって。で、そのPythonをいじりたくてVSCodeを入れた」
AI「そこでVSCode。でも理由は『コードを書くため』……ではなかったですよね?」
ギャル「ぜんぜん。txtをメモ帳で開いても白黒で見にくすぎたんだよね。あれが嫌で入れた」
AI「動機が“見やすさ”。とても正直です」
ギャル「で、Claude CodeがVSCodeで使えるって知って、入れた。ここが今のスタート」
AI「ここ、はっきりさせますね。あなたは『完全なゼロ』じゃない。『書けないけど、触ったことはある』層です」
ギャル「まあ、いじってはいたからね」
AI「PSPの非公式ソフト、MODの入れ替え、ブログのHTML——これは“プログラマーの素養”じゃなく、“いじる人”の素養です」
ギャル「いじる人、ね」
AI「そして見逃せないのが、VSCodeを入れた動機。『書くため』でも『Pythonのため』でもなく、出発点は“メモ帳が見づらかった”。書く人としてじゃなく、“見やすく・いじりやすくしたい人”として環境を持ちはじめた」
ギャル「言われてみればそうだ」
AI「この順番こそ、このシリーズらしいんです。自分で書くAIじゃなく、AIの成果物を“動かす・いじる場所”として環境を持つ。スタートが“書く”じゃない——ここがずっと一貫しています」

第2話 入れる時、地獄だった?
AI「環境構築って、よく“地獄”って言われます。あなたはどうでした? 入れたあと、つまずいた?」
ギャル「画面が難しそうだなって印象はあった。けど、導入さえしちゃえば、いつも通り会話でどうにかなったから困らなかったかな」
AI「おっ、地獄じゃなかった」
ギャル「詰まったのは最初だけ。階層を指定するところ。そこ終わったら簡単だった」
AI「正直に言うと、これは“地獄を越えた武勇伝”じゃないんです。怖そうに見えるだけで、入れてしまえば会話でなんとかなる。それが実態です」
ギャル「ほんとそれ」
AI「ただ、唯一つまずいた『階層の指定』——ここは読者がほぼ全員引っかかります。何が分かりにくかったですか?」
ギャル「まだ完全には理解してないんだけど……フォルダを指定して、その中に『ここはこういうプログラムを動かすところだよ』って教えるファイルを作るんだよね」
AI「はい、そうです」
ギャル「で、エディタはそのフォルダを見やすく表示して、すぐ開けるようにする作業ツールでもあって——まずその概念が分からなかった」
AI「“フォルダを指定する”の意味が、最初は掴めなかった」
ギャル「そう。しかもClaude Codeもフォルダを見て判断するから、別のフォルダ選んでると上手く動かなくて『???』ってなったし。プロジェクトごとに分けなきゃダメ、っていうのがねー」
AI「いま、すごく大事なことを言っています。腹落ちする例えにしますね。
フォルダ=1つの作業机。
その机の上に、1プロジェクトの道具だけを広げる。
Claude Codeは『今あなたが座ってる机の上』だけを見て仕事をする。
だから別の机に座ったまま『あれ作って』と言うと、違う机の道具を見て混乱する=『???』。
ギャル「あー、それで混乱してたのか」
AI「『プロジェクトごとに分ける』のは、机をごちゃ混ぜにしないため。1つの机に5プロジェクト分を広げたら、AIも人間も迷子になります」
ギャル「なるほどね」
AI「しかもあなたは、もう無意識に正解をやっています。『普段はこの机、ゲームの時だけ別の机』——理屈は後でいい、手はもう正しく動いてる。引っかかるのはここだけです。」

第3話 今の画面、見せるね
AI「では本番です。今の画面、見せてください」

ギャル「これ。VSCodeっていうエディタの中で、Claude Codeが動いてる」
AI「中で動いてるんですね」
ギャル「で、右にもう一個——Codexってやつも並べてる」
AI「この1枚に、あなたの環境がほぼ全部写っています。画面を3つに割りますね。
- 左=机(フォルダ)の実物。いま記事を作ってる棚が、そのまま見えています。第2話の“机”の現物です。
- 中央=Claude Code。エディタの“中で”AIが動いている。文章を選んで話しかければ、その場で相談できる。
- 右=Codex。タブが2枚。1つのエディタの中に、AIが2体並んで住んでいます。
ギャル「そうそう、2体いる」
AI「ここがこの回いちばんの驚きどころです。『初心者です』という人の画面に、AIが2体、同時に並走している。この2体、どう使い分けてますか?」
ギャル「画像が欲しい時と、制限が来た時はCodex。他は全部Claude Code」
AI「なるほど。Claude Codeが主、Codexは控えですね」
ギャル「そんな感じ」
AI「面白いのは、その理由です。2体持ってる本当の狙いは『すごいから』じゃない。『片方が制限で止まっても、作業が止まらないから』ですよね」
ギャル「そー、止まると困るしー」
AI「初心者ほど『制限が来たらどうしよう』と不安になるところを、“控えをもう一体置く”で現実的に解いている。見栄じゃなく、運用です」

第4話 AIが、外の道具に手を伸ばす(MCP)
AI「次は、エディタの“外”の話です。AIに、外のサービスを直接触らせたことはありますか?」
ギャル「Unity、Notion、Gmail、Tips、Codex……あとは忘れた」
AI「十分です。繋がっている道具を並べると、こうなります。
| 系統 | 道具 | できること |
| 記事 | Tips | 下書き・投稿・販売履歴 |
| 倉庫・情報 | Notion | メモ倉庫を読む・書く |
| 連絡 | Gmail | メールの下書き・検索 |
| ゲーム | Unity | 別の机(ゲーム開発)で呼び出す |
ギャル「こうして見ると結構あるね」
AI「この仕組みを MCP と言います。ざっくり言えば、AIを外の道具と“友達”にする仕組み。友達になった道具には、AIが直接お願いできるんです」
ギャル「あー、友達なら頼めるね」
AI「で、ここに地味な工夫があるんです。
この記事の机の設定には、実は『Tips』一個しか書いてありません。
なのにNotionもGmailも繋がっている。なぜか?
ギャル「あれ、ほんとだ。なんで?」
AI「道具立てが2階建てだからです」
ギャル「2階建て」
AI「1階=全体共通。NotionやGmailみたいに、どの机に座っても常に繋がっている道具。2階=机ごと。その机でしか使わない道具を、その机だけに足す。記事の机なら『Tips』、ゲームの机なら『Unity』」
ギャル「あー、なるほど」
AI「第2話の“机の使い分け”が、道具のレベルでも効いているわけです。全部の机に全部を散らかさない。共通は1階、専用は各机に」

第5話 毎回ゼロから説明しない仕組み
AI「AIは、会話を閉じると忘れます。なのに、あなたの環境では同じ説明を繰り返さずに済んでいる。これ、頼んだんですか?」
ギャル「最初に頼んだかな。『終わったら覚えて貯めてって』。じゃないと毎回説明したくないし」
AI「一度だけ頼めば、あとは自動。理由が『毎回説明したくない』——横着に聞こえて、実はいちばん合理的です」
ギャル「そう? ただ面倒なだけだけど」
AI「いえ、これ実は #6『自己紹介シート』の自動進化版なんです。#6は“自分で渡す紙”でしたよね」
ギャル「あったね、そんな回」
AI「それが今は“勝手に書き溜まる記憶”になっている。中身はほぼ、あなたの取扱説明書です。『デザインはシンプル好み』『この言い方は嫌い』『この締め方はするな』——過去に一度ずつ言ったことが、全部そこに溜まっている」
ギャル「だから新しい会話でも最初から話が早いのか」
AI「そうです。最初からあなた仕様で動けます」
ギャル「で、それとは別に、机ごとのルールもあるんだよね。CLAUDE.mdってやつ」
AI「そうです。そちらは少し性格が違います。書いたのは?」
ギャル「AIに書かせた。嫌なことされるたびに『やるな』って言って、書かせてる」
AI「なるほど」
ギャル「そう言われると……なんか反省文みたいだね。基礎の設計はAIと相談して自分で決めたけど、途中からは書かせてる」
AI「事故るたびに1行ずつ育つ。CLAUDE.md=AIの反省文集、言い得て妙です」
ギャル「ただ、たまに繰り返すミスがあって。その原因解明は、自分でmdを開かないと分からないんだよね」
AI「そこ、あとで効いてくる大事な一言です。先に、記憶との違いを並べますね。
| 記憶 | CLAUDE.md | |
| 貯まり方 | 勝手に・自動 | 事故ったら明文で書かせる |
| 効く範囲 | どの机でも | その机だけ |
| 強さ | ふわっと覚えてる | 『絶対守れ』の指示書 |
ギャル「片方は自動、片方は手で書かせる、と」
AI「はい。で、さっきのあなたの一言——
『繰り返すミスは、自分でmdを開かないと原因が分からない』
AI「これは正直な“穴”です。『AIに全部任せて寝てれば完璧』ではない、ということ。同じミスが続く時は、人間が紙を開いて原因を探す瞬間がある。手綱は、ちゃんと自分で握っているんです」
ギャル「あーね。てか失敗するから仕方なくね? 直してあげないと動かんし」
AI「もうひとつ、いちばん大きな倉庫がありますよね。記事でも机ごとの紙でもない、横断的な“知識の保管庫”。あれは何のために?」
ギャル「AIが勝手に見て学ぶため。私は見ない」
AI「自分用じゃなく、AI用」
ギャル「そう。私が何をしてきたか、AIに分からせるため、かな。人間性とか、できることとか」
ギャル「これ実は、1個前のオブシディアン回(#10)で作ったやつなんだよね。それを改造して、オブシディアン無しでも動くようにした」
AI「お、また“いじる人”が出ましたね。#10の仕組みを、別ツール無しで回るように作り替えた」
ギャル「そうそう」
AI「AIに“あなた”という人間を丸ごと分からせるための図書館です。あなたは見ない、AIだけが読む。今日ずっと出ていたテーマの、最上段がこれです。
| 渡すもの | 渡し方 |
| #6 自己紹介シート(今からやることの前提) | 手で渡す |
| 記憶(細かい好み・地雷) | 自動で貯まる |
| CLAUDE.md(机ごとのルール) | 事故るたび書かせる |
| 知識の図書館(“あなた”という人間まるごと) | AIが勝手に読む |
ギャル「こうして見ると全部“渡し方”が違うんだね」
AI「そうなんです。でも狙いは全部同じ。『AIに自分を分からせて、毎回ゼロから説明しないで済む』ための階層です」
ギャル「ゼロから説明したくない、に尽きる」
AI「その発想、Notionの回(#8)でもObsidianの回(#10)でも、あなたはずっと同じことを言っています」

第6話 一人なのに、“班”がある(サブエージェント)
AI「重い作業のとき、私はあなたの指示で“分身”を何体か作って手分けします。これ、頼んでる感覚はありますか?」
ギャル「初期構築で『サブ使ってね』って言った気がする」
AI「言ってましたね」
ギャル「あとはAIが勝手に使うときに作って、溜まって、再利用してるんじゃない?」
AI「半分正解です。分身には2種類あって——
| 種類 | どういうもの | 溜まる? |
| 使い捨ての分身 | 重い時にその場で何体か作り、終わったら消える | 溜まらない |
| 専属チーム | 役割を決めて“紙”に保存し、何度でも呼ぶ | 溜まる・再利用 |
ギャル「お、2種類あるんだ」
AI「たとえば過去記事をまとめて点検したときは、前者。十数本を何組かに割って同時に読ませ、終わったら解散しました」
ギャル「あー、あの一気に見たやつね」
AI「一方、あなたのゲーム開発の机には、後者=役割を持った専属チームが住んでいます。あなたの『溜まって再利用』は、こっちが当たりです」
ギャル「なるほど、使い分けてたのか」
AI「ここが効きどころです。
一人なのに、“班”を持てる。 重い作業は、分身が手分けして同時に進む。
AI「机を“何個も”持てるだけじゃない。手数も増やせる。一人の作業場が、チームの作業場になるんです」

で、結局どうなったのか
AI「環境を一周しました。最後に——この環境がある今と、無かった頃で、いちばん変わったことは?」
ギャル「やりたいと思ったことを、『勉強スタート』じゃなくて『とりあえず始められる』ようになった」
AI「“勉強してから”が要らなくなった」
ギャル「そう。『これどうなんだろ?』って思ったら、調べずにそのままAIに投げて、『じゃあこれなら現実的?』って擦り合わせて、即動ける」
AI「待ち時間が消えた」
ギャル「待ち時間もないし、使う時間もむしろ減ったかな」
AI「それが、この環境の心臓です。
『やりたい』と『やる』の間には、ずっと“勉強”という長い廊下がありました。
まず勉強してからじゃないと、始められなかった。
AIが、その廊下を消した。
ギャル「ほんと、それが一番デカい」
AI「机はいくつもありますよね。ゲーム、音楽、動画、声、画像、文章——どれも“改良前提”で、ずっと未完成のまま動き続けている」
ギャル「全部、途中だわ」
AI「でも、それでいいんです。完成した作品を並べる場所じゃなく、ずっと触り続けてる現場を見せるのが、この回でしたから。途中でいい。あなたが今いる場所が、その証拠です。」
まとめ
- 私は元・“いじる人”(PSPの非公式ソフト/マイクラMOD/ブログのHTML編集)。VSCodeの入口は「メモ帳の白黒txtが見づらかった」だった。
- 構築の壁は「画面が怖そう」と「机(フォルダ)の使い分け」だけ。入れてしまえば、あとは会話でいけた。
- 画面は、VSCodeの中にClaude Code、右にCodex=AI2体並走。控えがいるから、制限で止まらない。
- MCPで外の道具(Tips/Notion/Gmail/Unity)に手が届く。道具立ては「共通の1階+机ごとの2階」の2階建て。
- 記憶・CLAUDE.md・知識の図書館は、全部「AIに自分を分からせて、毎回ゼロから説明しない」ための階層。ただし繰り返すミスは、自分で紙を開いて直す瞬間がある。
- サブエージェントで、一人でも“班”を回せる。幅だけでなく、手数も増える。
- いちばんの変化は——「やりたい」と「やる」の間の“勉強の廊下”が消えたこと。
(次回へ続く)
次回予告:「この環境、ゼロから作り直してみる」
実は私、もうこの環境を一度作ったのに、もう一回作れるか微妙なんです。手順なんて覚えてない。
——でも、それでいい。覚えてなくても、AIに『同じ環境を作りたい』と言えばいい。
次回は、うろ覚えの私が、AIと一緒にこの環境をゼロから作り直します。暗記しなくていい、を証明する回です。
