ユニクロペイ(UNIQLO Pay)がスタートしたということでニュースでも取り上げられ話題になっています。
QRコード決済もそろそろ終わりに向かうのではと思うところでユニクロがあたしいQR決済を始めるなんて一体どういうことなんでしょうか?
今のところ発表されている情報や、できることが限られすぎていくのですが、今後はどう発展していくのか、気になるところです。
1.ユニクロペイはユニクロアプリ内に内蔵
ユニクロペイは従来のQR決済のように専用アプリを新たにダウンロード、設定するのではなく、ユニクロアプリからそのまま使えるようになっています。
ユニクロを頻繁に利用する人であればユニクロアプリはすでに入れている人が多いでしょうし、会員IDを今でも最初にスキャンしているので、新たにユニクロペイが始まったからといって特別な負担が増えるというわけではありません。
そのまま1アプリで決済ができるのはちょっとだけ便利になるのかもしれません。
ユニクロ側としても他のアプリを使われるよりはすべて自社内決済にした方が、支払い上も有利になるでしょうし、メリットは大きいのかと思われます。
2.現在使える決済手段
現時点でユニクロペイで使える決済手段は限られています。
銀行に登録して引き落としにするか、クレジットカード払いです。
銀行は
・三井住友銀行
・三尾UFJ銀行
・りそな銀行
・埼玉りそな銀行
・関西みらい銀行
の5銀行のみ。
クレジットカードはVISA、MASTER、JCB、AMEXと普通に使えます。
登録銀行が少なすぎますし、大手のみずほも入っていない状態ですのでさすがにこれから登録銀行は拡大してくるのではと思われます。
チャージするような方法はないということです。
3.ポイントや手数料等
今発表されている範囲で、消費者側に利用手数料がかかるようなものではありません。
そしてポイント等の優遇もありません。
そうすると、消費者側としてユニクロペイを使う理由というのが薄れてきてしまいます。
会員IDと同時に出せるのは便利かもしれません。ただ、それ以外のメリットが見えてきません。
PayPay等の場合、使用することでいくらかのポイントが入ってきます。
これがユニクロペイを利用することで無くなってしまうとなるとわざわざ使う必要性が見えてこないのです。
クレジットカード紐づけであれば、決済会社はクレジットカード会社になるので、クレジットカード会社側のポイントは入ってくるでしょう。
これであればわかりますが、特にユニクロアプリだからお得というようなものは出てきません。
4.ユニクロペイに対しての評価
ユニクロペイに対しては現状、どのような評価が出ているのでしょうか。
アプリで囲いこみすることでファンが増えるというのはあるかもしれません。
今のところは、お店側にメリットはあっても消費者側のメリットが見えにくく、先行者の人は使っていますが、今度どうなるかというところです。
ユニクロは規模感が他と違いますので、決済手数料の削減額が莫大なものになったり、使えるデータが増えることが多いに役立つということがあるのかと想像できます。
ただ、消費者側としてQR決済が増えすぎるというのは決してメリットではないところもあります。
ユニクロの場合は会員IDと一体型なので、まだ不便さはないかもしれませんが、どこかのQR決済で統一して使っていたのがブレることになると、家計上ややこしくなったり、計算している人も煩わしくなったりということが出てきそうです。
これがそのうちユニクロペイ利用の人のみ〇〇割引!というようなものが出てくるのでしょうか。
そうすると大量に使用する人は出てきそうですが、もはや会員でないと買えない、ユニクロペイでないと損をするというのもまた考える要素にはなってしまいそうです。
民間企業の競争なので乱立するのは仕方がないという面もあるのですが、あまりにアプリが増えすぎる、OR決済が増えすぎるというのはなんとかしてほしいですね。
【2021年2月26日追記】
ユニクロペイもついにキャンペーンを始めましたが、5,000円以上お買い上げで使える500円引きクーポンということで、ちょっと微妙感はあるところです。
ユニクロであれば1点のみ購入するときも多いですし、5,000円はちょっと高いですね。わざわざ決済手段を増やすメリットがまだどうなのかな?というところです。