あなたの老後、不足額はいくらですか?
「なんとなくヤバそう」と平均値だけみて感じるのと、自分の数字を実際に把握するのはまったく違います。私も自分の不足額をみて、それまで何となく感じていた危機感が、猛烈な焦りに変わりました。そこから行動を変えていこうと思ったんです。
だから今回は、自分の老後にいくら足りないかを確認してみましょう。4つの数字と3つのステップで計算だけで簡単に分かります。
STEP1:計算に使う「4つの数字」を準備
まずは、次の4つの数字をメモしてみましょう。
①年金見込み額(月額)
ねんきんネットを開いてみてください。スマホからでも操作できます。ねんきんネットに登録していない人は、毎年届くねんきん定期便をご確認ください。
- 50歳以上の方:「老齢年金の見込み額」欄
- 50歳未満の方:「これまでの加入実績に基づく年金額」欄
この数字は「現時点の加入実績ベース」の試算値で、今後の加入状況によって変わります。まずは、現状の数字でOKです。
見込み額の計算の仕組みが気になる方は、次回の解説編で紹介します。
②月の生活費
現在の月の支出額を、そのまま入れます。「老後は支出が減る」とよく言われていますが、医療費や介護費用が増えるため、現在の生活費をベースにするのが現実的です。
支出がよくわからない方の目安(※総務省家計調査2024年)
- 単身の場合:約14.9万円
- 夫婦の場合:約25万円
③老後年数
年金が受け取れる65歳から何歳までの不足額を計算するか、計算したい年数を選んでください。老後資金は平均より長めに設定するのが基本です。
- 85歳まで:20年
- 90歳まで:25年
- 95歳まで:30年(推奨:女性の2人に1人は90歳を超えます)
でも、何歳まで生きるかなんて誰にもわかりませんよね。参考として、最新の厚生労働省のデータでは、65歳の時点で、男性はさらに平均約19年(84歳相当)、女性は約24年(89歳相当)生きるとされています(※令和6年簡易生命表)。
④現在の貯蓄額
老後に使える貯蓄だけ入力します。住宅購入費や教育費として確保している分は除いてください。「ほとんどない」「ゼロに近い」という方も、そのままの数字を入力してください。
STEP2:3つの計算で不足額を算出
4つの数字が揃ったら、以下の順に計算してみましょう。
【老後資金 不足額 計算式】
- 月の不足額=② 生活費 - ① 年金
- 総不足額=月の不足額 × 12 × ③ 老後年数
- 実質不足額=総不足額 - ④ 貯蓄額
私自身の数字で計算してみると…
参考までに、過去の私自身のリアルな数字を当てはめてみます。ちなみに私は、現時点の加入実績ベースだと、国民年金の期間が長く、未納・免除期間があるため、年金が月45,000円という絶望的な予測ですが、会社勤めが長い方なら10〜15万円程度になるはずです。
- 年金見込み額:月45,000円
- 月の生活費:149,000円(平均値を使用)
- 老後年数:30年(95歳まで)
- 貯蓄額:約30万円(※数年前の貯蓄額)
- 月の不足額 : ②149,000 - ①45,000 = 104,000円
- 総不足額 : 104,000 × 12 × ③30 = 3,744万円
- 実質不足額 : 3,744万円 - ④30万円 = 3,714万円

私の場合、月10万円を超える不足額が30年。30年で約3,700万円も不足するという、恐ろしい結果になりました。計算をしながら悲しくなりましたが、これが氷河期世代のリアルだと受け止めるしかないですね。
実際に、ご自身の数字を使って計算してみてください。
自分の老後の不足額を知って
不足額の大きさを改めて突きつけられて、正直かなりしんどかったです。20代30代の無知だった自分を責めたくなることもありました。
ただ同時に、具体的な数字を知ったことで初めて「何をどれだけやればいいか」も見えてきました。幸せな老後のために何とかしてやろう!という闘争心にも火がつきました。
不足額3,000万円と1,500万円では、今後どう行動するかも変わります。NISA、iDeCo、節税、副業。今からでも不足額を埋めるための手段はあります。
まず、自分の不足額を知ることが出発点です。私自身、そこからお金や投資に関する本を読んだり、資産形成の客観的な意見を聞くために無料相談に行ったりと、行動を始めました。その結果、かつて30万円だった貯蓄額を今では1,500万円まで増やすことができました。不足額をすべて埋めるのは、まだ時間がかかります。でも一歩ずつ進むことで、絶望的な数字は減らしていくことができます。
なぜ私の年金はこんなに少ないのか?次回、「自分の老後に不足するお金はいくら?解説編」で、月45,000円の内訳を分解してみます。
今日より早い日は、もうありません。今からでも正しく知って行動することが老後を変えると信じて、私も動き続けます!
