ご飯の代替にきのこはいかが?エノキライスを試作してみた

ご飯の代替にきのこはいかが?エノキライスを試作してみた

つゆきのこ(露木 啓)@関東きのこの会

つゆきのこ(露木 啓)@関東きのこの会

ご飯の代わりにきのこを食べて、ヘルシーな食事を楽しみませんか?

今回、ご飯の代替食品として『エノキライス』を試作してみました!

エノキタケは色が白いからご飯の代わりとしてイメージしやすいし、きのこの中でも特に安価。

また、エノキタケは、白米と比べてカロリーは約4分の1 ・糖質は8割以上カット ・食物繊維はご飯の2倍以上で、ダイエットや健康志向の方におすすめです。

調理は、エノキタケを米粒サイズにカットして、電子レンジにかけるだけ!

作り方も紹介しますので、興味が湧いたらぜひ試してみてください。

代替食品とは

代替食品は、食物アレルギーを持つ方やビーガンの方向けに、別の食材を使って味・見た目・食感などを似せて作った加工食品のことです。

例えば、こんな代替食品があります。

  1. お肉⇒大豆
  2. 牛乳⇒豆乳
  3. パン⇒米粉パン
  4. コーヒー⇒たんぽぽコーヒー
  5. うなぎ⇒蒲鉾
  6. レバ刺し⇒こんにゃく、アミタケ

下の写真は、SHOGUN BURGERの『ベジタリアンバーガー』

このハンバーガーのパティも、大豆をメインにした代替肉です。

見た目も味もお肉の加工品のようでした。

最近は、食物アレルギーやビーガンの方だけでなく、健康やダイエットに関心を持つ人からも代替食品が注目されています。

健康やダイエットなら、もちろんきのこも得意分野

ということで今回は、きのこを使ったご飯の代替食品を作ってみました。

ご飯の代替食品『カリフラワーライス』を食べてみる

ご飯の代替食品としては、すでに『カリフラワーライス』が市民権を得ています。

この記事を書くに当たり、まずは勉強ということで実際にスーパーで購入してきました。

パッケージには、お米と比べて糖質1/25、食物繊維3.2gと書かれています。

糖質制限の方やダイエッターを意識していますよね。

調理方法は、冷凍のまま器に移して電子レンジで3分40秒チンするだけ。

ご飯を炊くよりも断然楽ちんです。

食感はお米とは異なり、カリフラワーの香りも少し気になります。

しかし、野菜の旨味もしっかり感じられ、これはこれで美味しい!

ご飯の半分をカリフラワーライスに置き換えたり、毎食ではなくて週に3~4回程度取り入れるだけでも、健康に良さそうです。

ちなみに、『ブロッコリーライス』も販売されていました。

ご飯の代替えとしてエノキタケを選んだ理由

カリフラワーライスも美味しかったのですが、きのこ好きとしては、きのこでご飯の代替食品を作れたら最高です。

低カロリーで食物繊維豊富なきのこを、毎日無理なく食べられます。

今回試作するきのこライスの原料には、エノキタケを使うことにしました。

エノキタケを選んだ理由は次の3点です。

1. 白い

ご飯の代替なので、やはり白くないと。

2. 安い

ご飯は毎日食べるものなので、できるだけコストを抑えたいところ。

エノキタケは、国産きのこの中では最安級です。

3. ダイエットに向いている

キノコキトサンを含み食物繊維が豊富なエノキタケは、ダイエットに効果的な食材です。

有名な『えのき氷』もその一例。

ご飯とエノキタケの栄養成分を比較表にまとめました。

ご飯(100g)エノキタケ(可食部100g)
カロリー156kcal34kcal
糖質35.6g3.7g
食物繊維1.5g3.9g

※食品八訂に準拠
※糖質は炭水化物から食物繊維を引いて算出

エノキタケは、ご飯と比べて低カロリーで、糖質も低く、食物繊維が豊富です。

これは、ダイエットや健康志向の方にとって理想的な食材と言えるでしょう。

このエノキライス、美味しく出来たら商品化も夢ではないかもしれません!

エノキライスを試作してみた

それでは早速『エノキライス』を作っていきましょう。

材料は、普通にスーパーに売っているエノキタケ。

ご飯一膳が約150gですので、石づきをカットすることを考えて、200gパックのエノキタケでちょうど良さそうです。

基本的な作り方

調理法はいたってシンプルです。

  1. エノキタケを米粒くらいの大きさにカットする
  2. エノキを加熱する

ただし、エノキタケは90%近くが水分なので、加熱しすぎると水分が出てべちゃっとなってしまいます。

そのため加熱方法が意外と難しく、試行錯誤しました。

加熱方法を試行錯誤

まずはふわっとラップをかけ、500Wの電子レンジで40秒加熱してみました。

すると、あっという間にエノキタケから水分が出て、べちゃべちゃな仕上がりに。

これだと、ご飯の代替えとしては厳しいです。

次に、フライパンで油無しで炒ってみました。

これで水分が良い感じに飛べばご飯っぽくなるかな?と思ったのですが、エノキタケからどんどん水が出てきて意外と時間がかかります。

また水分に多少粘性があり、フライパンにくっついてしまいました。

この加熱方法だと調理が面倒ですし、出来上がりも水分が出てくたっとしてしまいます

最後に、あえてラップをかけずに電子レンジで加熱してみました。

実はこれが一番良い感じに仕上がりました!

程よく水分が残り、しっとりした感じがどこかご飯に似ている気がします。

ご飯茶碗に盛ったところ。

遠目ならご飯に見えなくもないです!

エノキライス試食レポート

試作したエノキライスを実際に食べてみました。

こうして食べてみると、エノキタケは実は旨味の強いきのこだということがよく分かります。

特に印象的なのは、トウモロコシのような不思議な甘味です。

これは、エノキタケ栽培の原料として、トウモロコシの芯がよく使われていることが関係しているのかもしれません。

エノキタケは淡白な見た目から味が無いイメージを持っている方もいるかもしれませんが、とんでもない!

とても旨味の強いきのこでした。

エノキライス単体で美味しく食べられます!

そして、程よい水分とねっとり感があるので、ご飯と似ていると言えなくもないでしょう。

次に、エノキライスにレトルトカレーをかけてみました。

濃い目の味付けの料理と合わせることで、よりご飯感が増します。

これは本当に美味しい!

エノキライスは、エノキタケ1パックあれば家でも簡単に作れるので、ぜひ皆さんも試してみてください。

まとめ

  1. 健康やダイエットに関心を持つ人に代替食品が脚光を浴びている
  2. ご飯の代替えとして『エノキライス』を試作してみた
  3. ラップ無しで電子レンジで加熱することで美味しいエノキライスが出来た

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この記事のライター

つゆきのこ(露木 啓)@関東きのこの会

”キノコ”といったら露木までっ! もともときのこ問屋の営業マンでしたが退職し、今はIT業界に勤めています。 ただ、それでサヨナラは寂しいので、キノコの記事を書いたり、YouTubeなどで情報発信することにしました。 きのこの歌も歌います♪ ≪関東きのこの会 代表/ライター≫ https://www.kanto-kinoko.com/home ≪ヨコハマきのこ大祭 実行委員≫ https://kinoko.yokohama/ ≪ポートフォリオサイト≫ https://tsuyukinoko.com/

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