天然物の舞茸は、市販品と比べて重量感があり食感が良く味も香りも別格です。
ただし、元々見つけたら舞い踊っちゃうくらいの希少品ですから、初心者がカンタンに見つけられるものではありません。
そこで今回は、あるものを使って家庭で天然物に近い舞茸を収穫する方法を紹介いたします!
プランターで舞茸を栽培する方法
実は、あるものを使えば家庭でカンタンに舞茸を育てることが出来ます。
そのあるものとは…プランター!
普通にガーデニングなどに使うプランターです。
このプランターを使って栽培すると、天然物に近い味の舞茸が収穫できるんです!
ただし、天然舞茸と同じで1年の内、秋の短い期間中に1回しか収穫できません。
その分、旬の舞茸は絶品ですから、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
プランター舞茸栽培の手順
- 舞茸の菌床ブロックを用意する
- 菌床の袋口を下にしてプランターに並べる
- カッターなどで切れ込みを入れる
- 菌床の上に土をかぶせる
- たっぷり水をかける
1.舞茸の菌床ブロックを用意する
菌床ブロックとは、オガクズや米ぬか、ふすま、トウモロコシの芯を粉状にしたものなどに水を加えて練り固めたものです。
きのこにとっての畑の様なもので、このブロック内の栄養を分解しながら菌糸が成長し、やがて舞茸が生えてきます。
今回は、知り合いの生産者さんに分けてもらった舞茸の廃菌床ブロックを使いました。
廃菌床ブロックは、きのこ屋さんが一度舞茸を収穫した後、使わなくなった菌床です。
普段は畑の肥料などに再利用されています。
舞茸の菌床はネット通販等で販売されているので、検索してみてください。
2.菌床の袋口を下にしてプランターに並べる
廃菌床ブロックは一度袋の上側から舞茸が発生しているので、2回目は底面の方が発生しやすくなります。
そのため、底面を上にしてセットしました。
3.カッターなどで切れ込みを入れる
菌床の底面(上にした方)にカッターなどで切れ込みを入れておきます。
4.菌床の上に土をかぶせる
菌床の上に5cmくらい土を被せます。
5.たっぷり水を掛ける
菌床と土の隙間が無くなるよう、たっぷり水を掛けてください。
これで栽培準備完了です。
畑で舞茸を栽培する方法
もし、家庭菜園などをお持ちなら、プランターではなく直接土で舞茸を育てることも可能です。
露木家では畑でも舞茸栽培に挑戦してみました。
基本的な手順はプランター舞茸栽培と変わりません。
畑に舞茸の菌床を埋め込み、秋まで管理します。
ただし、畑は日当たりが良すぎる場合が多いので、寒冷紗を掛け、さらに稲ワラを敷いて日陰を作って管理します。
昨年の7月頃に菌床を埋めて、その年の10月頃に見事な露地舞茸が収穫出来ました!
収穫したまいたけと我が家のアイドル。
子供の顔よりまいたけの方が大きかったです。
プランターや畑で舞茸栽培を始める適期
プランターや畑で栽培を始めるなら、春か秋に菌床を埋めるのが最適です。
春(4~6月くらいまで)に始めれば、その年の秋に舞茸を収穫出来る可能性が高まります。
秋に始めた場合は、その年内に舞茸が育つのは難しく、収穫できるのは翌年の秋になります。
1年も待つのは大変ですから、春頃に栽培を始めるのがおすすめです。
プランターや畑で舞茸栽培する際の日々の管理方法
夏期など、乾きやすい時期は数日おきに水をあげましょう。
特にお盆が過ぎた頃からは、出来るだけ土が乾かないようにしてください。
日陰に移動したり、寒冷紗やワラを掛けて強い日差しを避けます。
上手くいけば、菌床を埋めてから3年ほどは毎年舞茸が収穫出来ます!
露地栽培した舞茸は肉厚・美味で天然物に近い味
露地で収穫した舞茸はずっしり重く、密度が濃い感じがします。
また、市販の舞茸より少し固めの感触で、ヒラヒラしていません。
今回採れた露地舞茸は、味と香りが良く分かるよう『おろし和え』にしてみました。
やっぱり露地まいたけは香りが非常に良いですね!
茹でる前からまいたけの良い香り。
しっかりとした食感があり、ダシつゆと大根おろしのさっぱり味が舞茸の濃い風味を引き立てます。
いやー、美味しかった!
プランターがあれば、自宅のちょっとしたスペースで出来ますので、ご興味を持たれた方はぜひ舞茸栽培に挑戦してみてください。
家庭でまいたけを栽培してみよう、のまとめ
- 舞茸はプランターや畑で栽培できる
- 収穫出来るのは一年のうち秋のみ
- 露地で育った舞茸は食感が良く、香り・風味も最高!
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